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第20期ありがとうファンド半期運用報告(2023年8月末~2024年2月末)|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

第20期ありがとうファンド半期運用報告(2023年8月末~2024年2月末)

2024年03月11日(月)

第20期ありがとうファンド半期運用報告(2023年8月末~2024年2月末)

さて、ありがとうファンドは2月末に第20 期中間決算を迎えました。今月のありがとうブログでは半年間の振り返りを簡単にさせていただければと思います。報告期間は前期期末の2023年8月末から2024年2月末までの6ヵ月間になります。また、これから全国6ヵ所で開催する第20期半期運用報告会では本ブログで解説させていただく内容に加えて、足元の投資環境の整理・今後の運用方針などまで広げて話したいと考えておりますので、是非ご参加いただけますと幸いです。

 

下図の上段はいつも月次レポートで載せている騰落率の図になります。2月末時点の6ヵ月の騰落率は13.4%となり、当ファンドの基準価額は2023年10 月頃までは下落基調での推移でしたが、それ以降は上昇に転じ、中間期末までおおむね上昇基調が継続しました。

 

【ありがとうファンドの騰落率】

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成。線グラフはありがとうファンドの基準価額2023年8月末時点を1とした期中の推移。

※設定来騰落率については、ありがとうファンド設定日の 2004 年 9 月 1 日からの騰落率になります。

 

 

 

ありがとうファンドは世界の国・地域に分散投資しておりますので、各国・地域別の株価推移も見てみましょう。

 

前期末から10月末にかけては、米格付け大手による米国債格下げの発表、主要産油国であるサウジアラビアとロシアが原油の供給制限延長を決定したことによる原油高、インフレ上昇懸念の高まり、中東情勢の緊迫化など複数の金利上昇要因が重なり米長期金利が上昇したことから、世界株式市場は下落基調に推移しました。

 

11月に入ってからは状況が一転し、米国物価指標の伸び鈍化やさえない経済指標の発表を受けて、米長期金利が低下したことなどを背景に、世界株式市場は上昇に転じました。一方、日米金利差縮小から、ドル円相場は円高基調となり、日本株式市場は横ばいで推移しました。

 

2024年に入ってからも先進国株式市場を中心に上昇基調が継続し、特に前年末にかけてやや出遅れていた日本株式市場の上昇が目立ちました。一方、中国の景気減速懸念の影響から新興国株式市場は下落基調で推移しました。長く低迷する中国への投資資金が日本株式市場に流れた可能性や、新NISA制度の開始による海外株投資の増加に伴う円安効果が意識されるなどして、日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新したと考えております。

 

【マーケットのおさらい】

(現地通貨ベース)

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

【利上げは終わった?】

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成。データは2024年2月末までの推移。

 

 

 

 

次に、為替の推移も見てみましょう。対ドル・対ユーロ共に比較的up downの大きな期になりました。上述した米長期金利の変動による日米金利差の推移におおむね沿うかたちで為替市場も推移しました。特に、2023年12月には植田日銀総裁が国会で『年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる』と述べ市場ではマイナス金利政策の解除が意識されたことや、FOMCでは利下げについて言及されるなどで年末にかけて今後の利下げを織り込むかたちで米長期金利が低下していた点も相まって、円高基調に推移した局面がみられました。しかし、その後元旦に発生した能登半島地震を受けて日銀が1月の金融政策決定会合でマイナス金利を解除するとの観測が後退したことや、上述した新NISA制度開始に伴う外貨資産投資の高まりによる円安期待から円安基調に回帰する形で中間決算日を迎えました。

 

【ドル円とユーロ円のおさらい】

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

 

当ファンドの基準価額は日本円で算出されますので、円ベースでのマーケット推移も見ておきましょう。先ほどの現地通貨ベースの図を円ベースに換算すると以下のような推移になります。現地通貨ベースの株価の推移では日本株が頭一つ抜けるかたちで中間決算日を迎えていましたが、円安効果を加味すると下図のように、なんだかんだ言って米国株の高パフォーマンスが目立ちますね。

 

【マーケットのおさらい】

(円ベース)

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

 

次に、あくまでも概算値になりますが、それぞれの投資先ファンドの寄与度を下記のスライドでまとめてみました。基本的には計算期間の組入比率の高いファンドほど当ファンドの基準価額への寄与度が高くなる傾向にあります。

 

当期の主な投資行動としては、前期から引き続き、東証のPBR1倍割れ企業に対する改善要請や、国内における金融政策の変更による日本株式市場への影響を鑑みて、ややバリュエーションが高くなりがちなコムジェスト日本株式ファンドを一部売却する一方、比較的割安な大型株に投資をしているラザード・ジャパニーズ・ストラテジック・エクイティ・ファンドを買い増しして、日本株式の保有割合を若干増やしました。また、引き続き小型株へのエクスポージャーを引き下げるため、小型株を主な投資対象としているアバディーン・エマージング・マーケッツ・スモーラーカンパニーズ・ファンドを一部売却、アバディーン・ノースアメリカン・スモーラーカンパニーズ・ファンドを全売却し、米国の大型割安株を主な投資対象としているアリアンツ・US・ラージ・キャップ・バリュー・ファンドを新規投資対象に設定し、投資を開始しました。

 

【投資先ファンド寄与度】

(概算値)

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【投資先ファンドのパフォーマンス】

(2024年2月末時点)

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出所:各種投資先運用会社データ、ファクトセットより、ありがとう投信作成

  

 

 

 

各国・地域市場ごとに投資先ファンドのパフォーマンスを確認してみましょう。また、厳選投資銘柄の紹介リンクも本ブログの最後につけておきました。長期投資の銘柄選定の根幹には、単純に株を買うという行為ではなく、企業に投資するという長期的な視点が常に必要だと考えています。つまり、投資した企業が、自分で長期的に成長することが大前提ということです。時代のメガトレンドに乗ったピカピカな成長企業から、成熟して低成長になった事業中心の経営から新たな成長事業に挑戦する老舗企業など、投資例の成長ストーリー紹介を通して当ファンドの投資哲学を実感いただけたらと考えておりますので、ご一読いただけますと幸いです。

 

【日本株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2023年8月末を1として指数化、2024 年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース。

 

 

【米国株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2023年8月末を1として指数化、2024年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース。アバディーン北米小型ファンドは期中に全売却しました。

 

 

【欧州株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2023年8月末を1として指数化、2024年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース

 

 

【新興国株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2023年8月末を1として指数化、2024年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース。

 

 

【世界株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2023年8月末を1として指数化、2024年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース。

 

 

【金ETF】 

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2023年8月末を1として指数化、2024年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース。

 

 

 

 

 

最後に・・・

当期は過去2年ほど続いた世界的なインフレとの戦いの出口が見えてきたことから、米国などでは利上げが終わり、利下げ観測が本格化してくるなど、投資環境に変化がみられてきました。足元では、米国大手ハイテク企業の好決算や生成AIブームも相まって、企業業績も上向いているので、楽観的な相場展開が続いております。一方、今年はアメリカ大統領選に代表されるように選挙が予想されている国の人口が初めて地球上の総人口の半分を超える世界的な選挙の年になっており、選挙は現在進行形のウクライナ戦争や不安定な中東情勢などの地政学リスクと密接に関係しているため利上げに一喜一憂が終わったとしても、選挙に一喜一憂させられる1年になるかもしれません。

 

受益者の皆様にとって身近な日本株式市場では、上述したように東証のPBR1倍割れ改善の要請による市場全体の底上げ期待や新NISA制度開始による円安期待効果などで、日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新しました。今年39歳を迎える私としましては、34年前のことなど記憶にございません状態なので実体験として比較することはできず、現在の日本株の水準が高いor安いを体験的に語ることはできませんが、下図のPERなどで過去の水準と単純に比較する分には、決して割高とは思えません。それじゃ、ありがとうファンドの日本株保有割合を劇的に増やしますかというと、もちろんそんなことはございません。

 

少し頭の体操をしてみましょう。米国株は今年の1月に史上最高値を更新しました。2年ちょっとでの史上最高値更新でした。欧州株も同様に2年程度での史上最高値更新になりました。長期投資をする上で史上最高値更新までの期間の長さは注目に値するのではないでしょうか。積み立て投資による長期投資では短期的なマーケットの上昇下落のタイミングは予測せず、いつマーケットが上昇するかわからないけど、いつかは上がって長期ではみれば右肩上がりだよねということが大前提になっています。そのいつかが、2年ごとに来るのか、34年ごとになるのかは長期投資に値する市場なのかを考慮するうえで重要なファクターになるでしょう。いくら人生100年時代と言っても、もう34年待てと言われたら...

 

思い返せば過去2年間いろんなことがありました。ロシアがウクライナに進行してみたり、世界的なインフレが起こって主要国はインフレ退治で利上げしてみたり、米地銀が破綻してみたり、世界株式市場にとっては厳しい期間が続きました。そんな逆風の中でも現在米国株を牽引している大手ハイテク企業は外部環境の変化に即座に対応し、リストラを断行しました。足元の本決算発表ではリストラによるコスト削減が利益成長につながったハイテク企業も見受けられます。今後も多くのリスクイベントが起こりますが、日本企業はそういった対応ができるでしょうか?東証のPBR1倍割れ改善の要請も結果的に株主へのメリットだけに終わり、日本社会全体としての好循環にはつながらないかもしれません。書き出すときりが無いので、詳しいことはこれから全国6ヵ所で開催する第20期半期運用報告会で説明させていただくことにして、お伝えしたい重要なメッセージとしては、引き続き当ファンドでは日本株に過度に期待はせずに海外株・金ETFを中心とした国際分散投資を継続したいと考えております。

34年ぶりの史上最高値更新でバブルみたいだから株を売るとか、もしくは日本経済・日本株が変わったみたいだから買うといった衝動的な投資行動はせず、淡々と自身の資産形成のゴールを見据えて、良い時も悪い時も平常心で共に長期投資にお付き合いいただけますと幸いです。

 

【主要国・地域のPERの推移】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

 

 

【米国株は最高値を更新し続けてきた】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。データは米ドル建てのデータを使用。2001年1月末を100として2024年3月5日までの推移。

 

 

【長期投資の大前提】

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出所:前回セミナー資料より、一部抜粋、データはファクトセットを参照

 

 

 

以上、簡単ではございますが第20期半期運用報告とさせていただきます。

 

 

 

▼投資例

泳いでよし!眺めてよし!株価もよし!:Pool Corporation(米国)

スマイルは0円じゃない!:Align Technology(米国)

帳簿も申告もDIY!:Intuit(米国)

宝くじで資産運用?:International Game Technology(イタリア)

世界最大級のコンサルティング企業:Accenture(アイルランド)

 ピザ屋をナメたらアカン: Domino's Pizza(米国)

建設化学品業界のサイヤ人的存在!:SIKA(スイス)

ヴィトンの財布より株が欲しいかも...:LVMH(フランス)

高性能断熱材&外壁材のグローバルリーダー:Kingspan(アイルランド)

リアル令和の運び屋:DSV Panalpina(デンマーク)

パワー半導体はワガハイの心臓ナリ:Infineon Technologies(ドイツ)

建設業のデジタライゼーションを支える縁の下の力持ち:Nemetschek(ドイツ)

 糖尿病領域の課題に全力で向き合う成長企業:Novo Nordisk(デンマーク)

 進化し続けるカギ屋さん:ASSA ABLOY(スウェーデン)

 

 

 

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

 

         

 

◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。

◆株価指数について:記載されている各国・地域市場の指数は特別注記が無い場合は以下の指数を使用しています。

【日本株】→FactSet Market Indices Japan 配当込み(税引き前配当再投資)

【世界株】→FactSet Market Indices World 配当込み(税引き前配当再投資)

【米国株】→FactSet Market Indices US 配当込み(税引き前配当再投資)

【欧州株】→FactSet Market Indices Europe 配当込み(税引き前配当再投資)

【新興国株】→FactSet Market Indices Emerging 配当込み(税引き前配当再投資)

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