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ヤングケアラー・サツキ|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

ヤングケアラー・サツキ

2025年02月25日(火)

ヤングケアラー・サツキ

さて、最近は父の介護と未就学児×2の育児に追われる日々を過ごしており、なんとなくダブルケアラー&ミドルケアラーになっちゃった感maxの日々を過ごしております。そんなカオス的状況で、先日子供達と『となりのトトロ』を観ていたのですが、作中に出てくる小学6年生の女の子サツキがあまりにもヤングケアラー過ぎて自称ミドルケアラーが恥ずかしくなった次第でございます。そして同時にさつきの父親(草壁タツオ)の超絶使えない点に腹が立ってきました。例えば、朝食のシーンでお弁当を作り忘れ、『しまった、すっかり忘れていた』の一言。ヤングケアラー・サツキはそうなることを見越して家族(父親の分含む)のお弁当を作っている描写がありました。また、タツオは仕事に集中するあまり、4歳児のメイを放置するなどやりたい放題です。一緒に観ていた妻からは、『考古学者(サツキの父)は過去にしか興味がないから、未来のことなんてどうでもいいんだと思う』と有難いコメントすら頂く始末です。そんなこんなで今回は日本の世帯・家族構成の在り方の変化について簡単にふれてみたいと思います。

 

下記図では日本の家族構成の変化を表してみました。世帯数こそ増えていますが、一方平均世帯人数は減っている点が確認できると思います。家族構成のデータを見ても、単独世帯、夫婦のみ世帯割合が増えているので、こういったトレンドが平均世帯人数の減少要因になっているのでしょう。最近、同期や同年代の知り合いなどでも離婚する世帯が増えているので、ますますこの傾向が強くなっているのかもしれません。一方、夫婦と子の世帯は減少傾向にあり、さらに最近では人手不足からか、もしくは賃金が安すぎるからか共働き世帯が増えていますので、保育園や学童を使い何とか一日一日のオペレーションをこなしているような状況でしょう。サツキの時代では地域のコミュニティーがまだ機能して、近くに住むおばあちゃんorおばちゃんなどが子供の世話をみてくれていたのでしょうが、私のように地方生まれ&東京で働いている子育て家庭では距離的におばあちゃんに頼るのも難しく、おじいちゃんは冒頭申し上げたように子育てという点に限っては基本的に使えない奴らなので、そこまで考慮すると少子化が進む理由も何となくご理解いただけると思います。私は小さい頃から父子家庭で育ちましたが、家に帰っても誰もいないので近所の友達の家で過ごすことがほとんどでした。今考えると友達のお母さんには大変お世話になったものです。この場を借りて感謝申し上げます。今の東京で同じことはできませんね...マンションのとなりの部屋に住んでいる家族のこともよくわからない始末ですからね...。そもそも多国籍過ぎて日本人家庭ではないような気もしますね...

 

【全世帯数、高齢者世帯と平均世帯人数の推移】

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出所:国民生活基礎調査より、ありがとう投信作成

 

 

【家族構成の変化】

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出所:内閣府より、ありがとう投信作成

 

 

人手不足で働かされてるの?

夫婦それぞれの収入が低すぎて働くの?

子供は贅沢?

【専業主婦世帯・共働き世帯の推移】
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出所:総務省より、ありがとう投信作成

 

 

学校の先生達は忙しすぎて、子供のケアどころじゃない...

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出所:経済産業省資料『未来人材ビジョン』より、一部抜粋

 

 

 

一方ケアされる対象の動向もみてみましょう。サツキのように(父親が使えなさ過ぎて)ほぼ親不在の状況で親の代わりに妹の世話をするケースも多々あると思いますが、ここでは高齢者のケアを中心に考えてみたいと思います。私の実体験から申しますと、父親(私)が遠方介護のため東京の家を空けることが多くなり、玉突き的に共働きの母親(妻)と未就学児×2でなんとなく生きていくような感じになっているので、高齢者の増加は巡り巡ってヤングケアラー、ミドルケアラー、ダブルケアラーを増やす要因になっていると考えています。下図では高齢者(65歳以上)のいる世帯の形について推移を表していますが、三世代同居世帯と手厚い地域コミュニティーで助け合いましょうの時代ははるか遠い昔のおとぎ話で、単独世帯と夫婦のみの世帯の構成が過半を超える水準になっており、冒頭みた世帯構成全体の変化の傾向を考慮すると今後も高齢者のみの世帯割合はちゃくちゃくと増加することでしょう。これは、家族の自助によるケアよりも、公助を前提とした介護などの福祉サービスの増加を意味します。ひょっとしたら、今の労働世代は直接介護やケアをしなくとも、既に税金や社会保険料を通してダブルケアラー、もしくはトリプルケアラー?になっているのかもしれませんね。サツキのその後はhappily ever after な展開になってくれていればと願います。間違っても、父の介護を押し付けられているなんて地獄みたいな結末は勘弁ですね...。子供の頃は『トトロとネコバスすげ~な』みたいな感じで観ていた『となりのトトロ』ですが、39歳になって改めて観てみると『サツキ戦闘力高いな』と関心しつつも心配し、むしろある意味『タツオすげ~な』と思った次第でございます。

 

世帯の2つに1つが高齢者のいる世帯...

これじゃ『となりもカイゴ』だよ~

こんな国に長期投資します?

本当に『楽しい日本』ですね~

【高齢者のいる世帯構成】

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出所:内閣府より、ありがとう投信作成

 

 

生かさず殺さず~

【国民負担率の推移:令和時代も五公五民

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出所:財務省より、ありがとう投信作成

 

 


【社会保障負担率と出生数の推移】

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出所:財務省、厚生労働省より、ありがとう投信作成

 

 

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

 

         

 

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