【今月のFP情報コラム】いよいよ新NISAが始まります!(2023年12月)
2024年1月から「新NISA」が始まります。制度が切り替わるタイミングが近くなり、あれこれと疑問が出てきているかと思います。最近、特に多いお問い合わせについて解説いたします。
新NISA口座は一人一口座しか持てないけど、金融機関はどうやって選べばいいの?
新NISAの口座開設は現在の制度上、同一年度に一つの金融機関しか選べないため、どこにするか悩みどころです。資産運用は長期で続けていくものなので、金融機関は資産運用の伴奏者であるパートナー選びと考えられます。そのため金融機関を選ぶ際には自分が長期で信頼して任せられると思えるかが大切になってきます。
各金融機関の特徴や選択の際の注意点を押さえておきましょう。大手ネット証券は品揃えやコスト、ネットの利便性に定評がありますが、対面相談や電話対応など個別対応が弱いという注意点があります。
それに対して銀行や対面証券会社は対面で説明を受けられますが、手数料の高い商品を勧められる可能性があります。直販投信会社は商品が自社商品のみで少ないですが、電話対応や個別相談、勉強会などのサービス面が充実しています。
新NISA口座で定期積立をする場合、今までの定期積立は中止するのですか?
ありがとうファンドでは新NISA口座開設後、ご契約の定期積立サービスの内容がそのまま引き継がれるため、中止する必要はございません。
つまり、NISA口座開設後にファンドを購入される場合は、自動的にNISA口座優先での買付けとなります。また、「成長投資枠」での購入方法に制限は設けられていないため、投資上限額内であればスポット購入、分割購入など定期積立以外の購入方法もご利用いただけますし、併用することも可能です。
年間のファンド購入金額が、240万円(NISA口座の年間投資可能額)を超えた場合、超えた分については課税口座(特定・一般)での買付けとなります。同様に最大可能利用額の1,200万円を超えた分についても課税口座での買付けとなります。
今まで積立てた課税口座のファンドを売却して、新NISA口座で買付した方がよいですか?
課税口座で保有している資産を売却して新NISA口座で買い直す場合、買付したところからのスタートになるので、そこからありがとうファンドの時価が大きく上がった分については非課税のメリットを受けられることになります。しかし、将来、新NISA口座で売却するタイミングによっては基準価額が必ず上がっているという保証はないので、税金に関することだけでいえば、必ず得するわけではありません。
新NISA口座で買い直した方がよいかどうかは、それぞれの状況やその後の相場次第でかわるため一概にはどちらがよいとはいえません。また、前述したように新NISAでは損益通算や損失繰越ができないため、新NISAでの損失は節税効果のない純粋な損失になるのでご注意ください。
来年から新NISAがスタートするにあたり「新NISAの非課税枠はなるべく早く使ったほうがお得」など...このような情報が出回っているため焦っている方も多いと思います。しかし、恒久化された新NISA制度はいつでも始めることができるので急ぐ必要はありません。また、最大利用可能額が決まっているのでいつ始めても変わりませんし、無理に利用額を使い切らなくてもよいのです。
新NISA制度を利用する目的や目標を明確にしないと有効に活用できなかったり、利用すること自体が目的になってしまい、何のために制度を利用しているかわからなくなってしまったりします。新NISA制度は非課税期間が無期限になりますが、非課税のメリットを受けられるのは、資産運用が上手くいって利益が出た場合になります。
新NISAの非課税効果を活かすためにも、相場の値動きに一喜一憂せずに、目的・目標に向かってコツコツと長期で運用するように心がけましょう。
新NISA制度についての問い合わせ、ご相談はお気軽にありがとう投信カスタマーサービス部までご連絡ください。
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