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第18期ありがとうファンド半期運用報告(2021年8月末~2022年2月末)|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

第18期ありがとうファンド半期運用報告(2021年8月末~2022年2月末)

2022年03月09日(水)

第18期ありがとうファンド半期運用報告(2021年8月末~2022年2月末)

さて、前期に引き続き今回の半期運用報告会についても新型コロナウイルス感染拡大懸念のため、本ブログにてご報告させていただければと思います。また、報告期間は前期期末の2021年8月末から2022年2月末までの6ヶ月になります。

 

 

下図の上段ではいつも月次レポートで載せている騰落率の図になります。2月末時点の6ヶ月騰落率を比較してみますと、当ファンドは世界株と日本株に対して大幅にアンダーパフォームする結果になりました。なお、当ファンドは特定の指数に連動する運用方針ではありませんが、パフォーマンスの説明という観点から、月次レポート、運用報告会の資料等では、世界株式指数と日本株式指数を合わせて開示しております。

 

 

さて、騰落率はあくまでも点と点の比較だけで、全体像が把握しにくいと思いますので、下段の線と面グラフで過去6ヶ月の推移を見てみましょう。赤の実線が当ファンドの推移を表しており、ミドリの点線が世界株、グレーの面グラフは皆さんがニュースなどで良く聞く身近な日本株の推移を表しております。また、比較しやすいよう、2021年8月末時点を1とした推移になっております。2021年11月頃まではおおむね市場と同様のパフォーマンスを維持しておりましたが、その後は下げ幅が開き、結果として大幅にアンダーパフォームする形で半期期末(2022年2月末)を迎えました。

 

 

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

※「年率複利」は、過去の実績値であって将来の成績を保証するものではなく、またお客様ごとの購入時期によって運用結果は異なります。「年率複利」と「標準偏差」については、過去10年間の月末時点基準価額データを基に弊社にて計算しております。設定来騰落率については、ありがとうファンド設定日の 2004 年 9 月 1 日からの騰落率になります。参考指数(円ベース)の騰落率についてはファクトセットよりデータを参照し、弊社にて計算しております。(レポート最終ページに注記があります。)

 

 

 

もう少し長いスパンのパフォーマンスも見てみましょう。特定期間別のリターンの推移は以下の様になります。コロナ禍が始まった2020年では、米国の大手ハイテク銘柄などコロナ禍で活躍が期待される銘柄が買われ、さらにコロナ対策として世界的に金融緩和へ舵を切ったので、株価バリュエーションの観点からもハイテク銘柄などグロース株への選好が加速し、こういった銘柄に厳選投資している当ファンドにとっては追い風になり市場平均を大きくアウトパフォームする1年でした。一方2021年前半では、ワクチンの普及から経済活動の正常化が期待され、今まで出遅れていた割安株相場が本格化し、当ファンドではそういった景況感に左右されやすい割安株の保有を低位に抑えておりましたので、やや出遅れる形になりました。2021年後半からは、米国などの金融政策正常化の動きが目立つようになり、金利上昇を織り込む形で今まで大きく株価が上昇していた大手ハイテク銘柄を中心に大きく下落しました。当ファンドでは持続的な企業利益成長の確度の高さから、ハイテク銘柄に代表されるグロース株の保有割合が大きくなる傾向があり、特に2022年の年初からは下落幅拡大の要因になりました。

 

 

【2017年からのリターン推移】

(新ファンド組入開始から~)

2.jpg

出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

リターンの話をしたのでリスクの話もさせて下さい。当ファンドでは短期の景況感に左右されにくく、あくまでも中長期的な企業利益の成長確度が高いグロース株に厳選投資していることから、株価の変動率は比較的低位に抑えられる傾向がありました。しかし、近年こういったグロース株は人気が高い分持続的に株価が上昇する傾向もあり、足元の金利上昇懸念によるバリュエーション調整相場では相対的にボラティリティの高い銘柄群になりやすく、当ファンド全体のボラティリティも足元上昇しております。ただし、下図にもあるように水準としては依然日本株式市場よりも低位に抑えて運用しております。

 

 

【長期的なリスク水準も比較的低位に抑える】

(過去250営業日リスクの設定来からの推移)

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

ありがとうファンドは世界の幅広い国・地域に分散投資しておりますので、各国・地域別の推移も見てみましょう。なんといっても日本株市場のスタートダッシュが目立ちますね。これは前期末まで出遅れていたことによる発射台の低さもありますが、菅前首相の総裁選不出馬発表から『人の話をよく聞く』方に総裁が変わったことに対する期待先行によるところが大きいと考えております。しかしその後、中国の中国恒大集団の信用不安や、米国の港湾混雑に代表されるコロナ禍のサプライチェーン混乱に伴う物価上昇懸念などから世界株式市場はいったん調整しました。

 

その後11月後半にかけては、7-9月期決算発表で米国の大手ハイテク企業を中心に好調な業績が確認できたことなどから、業績相場が本格化し、世界株式市場は総じて上昇する展開になりましたが、11月終盤にはオミクロン株登場で12月の初旬にかけて大きく調整しました。その後、オミクロン株について、従来型より重症化しにくい可能性が認識され始めたことにより、過度な経済活動制限が行われないとの観測から、世界株式市場はやや持ち直しました。

 

年が明けて、1月からは米国の金融緩和縮小観測の強まりとウクライナ情勢の緊迫感が重なり、バリュエーションが高止まりしていた米国の大手ハイテク企業を中心に大きく下落する本格的な調整相場が始まりました。欧米では本決算発表シーズン到来により、堅調な業績が確認できた大手ハイテク銘柄が買い戻される展開もありましたが、ロシアがウクライナに侵攻を開始するなどウクライナ情勢悪化の長期化が懸念され、米国株式市場と、ウクライナと地理的に近い欧州株式市場を中心に再び大きく下落して当ファンドの半期期末(2022年2月末)を迎えました。

 

【マーケットのおさらい】

(現地通貨ベース)

111.jpg

出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

次に、為替の推移も見てみましょう。米国で利上げ観測が高まっておりますので、金利のつく通貨が買われる形で上昇していますね。日銀は口が裂けても利上げに言及できないので、金利差により円安が進行している形です。『有事のドル買い』なんて格言もありますので、ウクライナ情勢が悪化している足元でも、ドル買いは続きそうです。

 

 

【ドル円とユーロ円のおさらい】

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

 

当ファンドの基準価額は日本円で算出されますので、先ほどの現地通貨ベースの図を円ベースに換算すると以下の様な推移になります。上述したように当半期では現地通貨ベースで米国株式市場と欧州株式市場の下げ幅が大きくなっておりますが、米ドル高によって米国株式市場(円ベース)の下げ幅はややマイルドになりました。一方、欧州株式市場(円ベース)は為替のクッションも無く、なかなか厳しい下落になりました。

 

 

【マーケットのおさらい】

(円ベース)

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出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成

 

 

 

 

次に、あくまでも概算値になりますが、それぞれの投資先ファンドの寄与度を下記のスライドでまとめてみました。基本的には計算期間の組入比率の高いファンドほど当ファンドの基準価額への寄与度が高くなる傾向があります。

 

当半期はアリアンツの3ファンドの下げ寄与が大きくなっております。これはバリュエーションが比較的高いグロース株を多く保有していることで利上げの影響を受けていること、ウクライナとロシア株に直接投資はしていないものの、地理的に近い欧州株を多く保有しているため株安・ユーロ安の影響を大きく受けたことなどが挙げられます。また、ウクライナ情勢の影響については、アバディーン・エマージング・マーケッツ小型株ファンドとABエマージング・マルチファンドで、ウクライナとロシアの株・債券に一部投資しておりますが、その投資割合は当ファンド全体のポートフォリオに対して0.5%以下の水準に抑えておりますので、直接的な影響は比較的小さいと考えております。

 

一方プラス寄与としては、足元利上げ観測が高まっているので、本来であれば金利のつかない金(ゴールド)はアンダーパフォームすることが多いのですが、それ以上にウクライナ情勢のリスクが勝っており、有事の金として、金ETF2ファンドがプラスに寄与しております。また、ABエマージング・ロウ・ボラティリティファンドについては、中国政府によるネット企業への規制強化など中長期的に中国の大型企業への悪影響を勘案して、中国大手ハイテク企業へのエクスポージャーが比較的大きかった同ファンドをプラスパフォーマンスだった2021年年内に全売却した結果、当ファンドの基準価額にとってプラス寄与する形になりました。

 

 

【投資先ファンド寄与度】

(概算値)

7.jpg

 

 

 

【投資先ファンドのパフォーマンス】

(2022年2月末時点)

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出所:各種投資先運用会社データ、ファクトセットより、ありがとう投信作成

 

 

 

各国・地域市場ごとに投資先ファンドのパフォーマンスを確認してみましょう。また、厳選投資銘柄の紹介リンクもつけておきました。長期投資の銘柄選定の根幹には、単純に株を買うという行為ではなく、企業に投資するという長期的な視点が常に必要だと考えています。つまり、投資した企業が、自分で長期的に成長することが大前提ということです。時代のメガトレンドに乗ったピカピカな成長企業から、成熟して低成長になった事業中心の経営から新たな成長事業に挑戦する老舗企業など、投資例の成長ストーリー紹介を通して当ファンドの投資哲学を実感いただけたらと考えておりますので、ご一読いただけますと幸いです。

 

 

【日本株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2021年8月末を1として指数化、2022年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース

 

 

▼コムジェスト日本株式ファンド投資例:

業務スーパーでお世話になっております:神戸物産

すし屋もナメたらアカン:スシローグローバルホールディングス

 

 

【米国株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2021年8月末を1として指数化、2022年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース

 

 

 

▼ABアメリカングロースファンド投資例:

ピザ屋をナメたらアカン: Domino's Pizza

 

 

▼アバディーン北米小型株ファンド投資例:

倉庫型店舗で爆買いしようぜ!:BJ's Wholesale Club

稼ぐスマートメーターでスマートシティでございます♪:Itron

半導体組立装置からミニLEDまで任せて39!:Kulicke & Soffa Industries

ラストワンマイルを支える小さな巨人:Shyft Group

水耕栽培もDIY!:GrowGeneration

医療費削減にも貢献しますから!:Health Catalyst

 

 

 

【欧州株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2021年8月末を1として指数化、2022年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース

 

 

 

▼アリアンツ欧州株戦略2ファンドの投資例: 

使い捨て内視鏡のパイオニア:Ambu

建設化学品業界のサイヤ人的存在!:SIKA

ヴィトンの財布より株が欲しいかも...:LVMH

高性能断熱材&外壁材のグローバルリーダー:Kingspan

リアル令和の運び屋:DSV Panalpina

パワー半導体はワガハイの心臓ナリ:Infineon Technologies

建設業のデジタライゼーションを支える縁の下の力持ち:Nemetschek

 

 

 

【新興国株式市場】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2021年8月末を1として指数化、2022年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース

 

 

 

▼アバディーンEM小型株ファンド投資例:

証明書があると安心?:Centre Testing International

火鍋屋もナメたらアカン:Xiabuxiabu Catering Management

 

 

 

【世界株式市場&金ETF】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2021年8月末を1として指数化、2022年2月末までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース

 

 

アリアンツ・グローバル・エクイティグロースファンド投資例: 

ブラジルの電子決済なら任せて39!:StoneCo

泳いでよし!眺めてよし!株価もよし!:Pool Corporation

スマイルは0円じゃない!:Align Technology

帳簿も申告もDIY!:Intuit

Seaは広いな大きいな~♪:Sea

 

 

最後に・・・

足元では利上げやロシアのウクライナ侵攻など、マクロ環境的には当ファンドが厳選投資している成長企業に対して向かい風の状況が続いております。ニュースのトップラインだけ見ていると毎日不安になりますが、当ファンドが投資している成長企業の中長期的な成長ストーリー自体は大きくは変わっていないと考えておりますので、あくまでも世界の成長企業に投資をしているという点を忘れずに長期投資を継続していただけますと幸いです。

 

以上、簡単ではございますが第18期半期運用報告になります。

 

 

 

 

 

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

 

         

 

◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。

◆株価指数について:記載されている各国・地域市場の指数は特別注記が無い場合は以下の指数を使用しています。

【日本株】→FactSet Market Indices Japan 配当込み(税引き前配当再投資)

【世界株】→FactSet Market Indices World 配当込み(税引き前配当再投資)

【米国株】→FactSet Market Indices US 配当込み(税引き前配当再投資)

【欧州株】→FactSet Market Indices Europe 配当込み(税引き前配当再投資)

【新興国株】→FactSet Market Indices Emerging 配当込み(税引き前配当再投資)

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