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倉庫型店舗で爆買いしようぜ!:BJ's Wholesale Club(米国)|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

倉庫型店舗で爆買いしようぜ!:BJ's Wholesale Club(米国)

倉庫型店舗で爆買いしようぜ!:BJ's Wholesale Club(米国)

さて今回はアバディーン北米小型株式ファンドの投資例BJ's Wholesale Club(米国企業)について、どんな会社か見てみましょう。同社は米国東部を拠点に倉庫型店舗を運営する小売業者になります。ざっくり言うと、コストコ(Costco)の同業他社です。コストコは日本にもあるので受益者の皆様も聞いたことがあると思いますが、BJ...は聞いたことないですね~小型ですね~。為念までですが、BJはかの有名な無免許医師のBlack Jackとは全く関係ございません。いくら小型株だからと言っても、ちゃんと営業免許持っていますのでご安心ください。どうやら社名は創業者の娘の名前由来のようです。

   

 

【売上高の国別構成比率】

 

コストコ

1.jpg

 

 

BJ's Wholesale Club

2.jpg

出所:ファクトセットより抜粋

 

 

【店舗は米国東部に集中】

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出所:会社資料より抜粋

 

 

 

会員制の倉庫型小売店舗運営のビジネスモデルはいわゆる小売りのスーパーマーケットとは異なり、会員費も大きな収入源になります。同社では、下記の図に見られるように、足元で全体の利益の約半分が会員費収入から出ているようです。こういったインカム収入は商品販売連動の利益よりブレ幅が小さく、さらに見通し立てやすい傾向もあり、安定的なビジネスモデルの基礎になっております。

 

【調整後EBITDAの推移】

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出所:会社資料より、ありがとう投信作成

 

 

下記図の黒色棒グラフでは会員費を値上げした年の会員費収入を表してみました。以前書いたブログ(本当に日本の物価上昇率は小さすぎて見えない!!)で、バブル崩壊後の日本の物価水準はハズキルーペを付けて見ても、ほとんど上昇していない、もしくは下落している点について触れましたが、米国は対照的で、会員費一つ見ても値上げできる環境でうらやましい限りですね。

 

【会員費収入と店舗数の推移】

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出所:会社資料より、ありがとう投信作成

 

 

同業他社との差別化戦略も見てみましょう。同社はコストコなど同業他社と比べて、商品ラインに生鮮食品の品揃えを豊富に揃えており、業務用よりも少し小さめのサイズ感で売り出す工夫をしています。冷凍食品などと比べて消費期限の短い生鮮食品をお手頃サイズで提供することにより、結果的に会員の店舗来店を促しており、また大抵倉庫型店舗へは自動車で行くため、ガソリン販売でも利益貢献を狙っているようです。また、地域戦略では冒頭の図で示したようにニューイングランド地域(米国の北東部6州)でコストコよりも店舗数を多く構えており、独自の物流網で低価格の商品提供と効率的な施設運営を実現しています。

 

【生鮮食品の品揃えが豊富→来店回数増加→ガソリン販売増へ】

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出所:会社資料より抜粋

 

 

前回紹介した日本で業務スーパーを運営する神戸物産と同様、企業利益に貢献するプライベートブランド商品の比率を高めており、足元では94%の会員が何かしらのプライベートブランド商品を購入しているそうです。

 

【プライベートブランド商品比率】

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出所:会社資料より、ありがとう投信作成

 

 

足元では、新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要増の影響などもあり、追い風が吹いている倉庫型小売店舗市場ですが、このトレンドは一過性ではなく、下図にもあるように同市場の拡大は長期的なトレンドと言えるでしょう。

 

【米国における倉庫型会員制小売市場規模の推移】

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出所:会社資料より、ありがとう投信作成

 

 

【株価推移】

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価は2018年6月28日を100として指数化、2020年6月21日までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース。

 

 

 

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

         

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