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ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 後編|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 後編

ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 後編

     

    

    

   

   

   

  

  

  

  

  

▼39位ランキングの詳細:スーパーメジャーズと呼ばれる欧米の総合石油業種企業が上位にランクイン。日本企業はランクインできず・・・。

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image033.jpg出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成、データは2018年11月末時点で抽出できる直近データ、na、-は開示情報が無いか、ファクトセットのデータベースに無いデータ。ROIC ( Return on Invested Capital)は投下資本利益率のこと。売上高比率では企業内調整額を考慮していないため合計値が100%を超えるケースがあります。

    

    

    

▼新興国勢は?

4位ペトロチャイナ(中国)9位ペトロブラス(ブラジル)16位ガスプロム(ロシア)などは国営石油会社系の新セブンシスターズと呼ばれるほど、国際石油市場において影響力を強めています。よく『OPEC減産合意がどうたらこうたら~』とニュースで聞くこともあると思いますが、OPEC(石油輸出国機構)は主に中東・アフリカ・南アメリカ(ベネズエラ)の産油国からなる連合体で、産油国の利益を守るために米国メジャーに対抗すべく設立されました。しかしながら、加盟国内でなかなか歩調が合わないことも多く、最近ではOPEC非加盟国の産油国であるロシア、ブラジルなどの影響力が増してきていること、米国のシェールオイル生産拡大などにより、国際石油市場における影響力は低下しているようにも見えます。

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

    

12位中国海洋石油(中国)13位ロスネフチ(ロシア)24位タイ石油公社(タイ)25位エコペトロル(コロンビア)32位インド石油ガス公社(インド)なども政府系保有比率が過半数を超える企業です。(ファクトセットより、2018年11月末時点)

   

   

    

▼日本のエネルギー資源セクターは?

40位JXTGホールディングス(ランク外)が日本企業の中では1位ですが・・・残念・・・世界39位以内にはギリギリランクインできませんでした。日本企業にまったく言及ないと少し寂しいので、もう少し範囲を広げてみると・・・1000位まで調べてみると、以下の15社がランクインしました。ここまでくると普段使っているガソリンスタンドの名前も見えてきて身近な感じがしますね。日本の油田は小規模なもののみで、原油調達のほとんどを輸入に頼っているので、同セクターの日本企業のほとんどが川下事業に携わる企業になります。もちろん一部例外もあり、51位国際石油開発帝石は海外の油田開発・生産といった川上事業を主としています。

image001.jpg出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成、データは2018年11月末時点で抽出できる直近データ、na、-は開示情報が無いか、ファクトセットのデータベースに無いデータ。ROIC ( Return on Invested Capital)は投下資本利益率のこと。

   

    

話は変わりますが、以前沖縄のジョン万ビーチに遊びに行った際レンタカーで移動したのですが、ガソリンの値段を店頭で表示しないガソリンスタンドがほとんどでした。東京ではあまり車に乗る機会がないので気づきませんでしたが、世の中的にそういう方向になっているのでしょうか?職業上価格が不透明なのはあまり好きではないので、店頭のガソリン価格がどのように決まっているのか調べてみましょう。

    

下の図では、原油価格と軽油・レギュラーガソリン価格等の比較をしてみました。当然のことですが原材料になる原油価格に連動してガソリン価格が決まっていますね。それにしても、価格差を見てみるとずいぶん開いていますね。こんなにマージン取っていたら、もう少し川下事業の利益率が高くなっても良い気がしますが・・・。


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出所:経済産業省資源エネルギー庁、ファクトセットより、ありがとう投信作成

    

そこで、価格差を調べてみるとどうも税金が絡んでいるようです。私は税金のエキスパート(特に日本の税法)ではございませんが、理解できる範囲で整理してみたいと思います。下図で示したように、まず大きいところで1リットル当たり53.8円のガソリン税が課されています。そして原油1リットル当たり2.8円の石油石炭税がかかっています。これは、地球温暖化対策のために課税されているようです。具体的な使途が気になりますね。さらに全体に消費税8%が課されます。結果的に2017年平均では、レギュラーガソリン小売価格の5割程度は税金として払っていたことになります。以前セミナーでタバコにかかる税金について国際比較などを例に説明させていただいたことがありましたが、タバコ同様ガソリンも結構税金払っていたんですね・・・。それにしても、NISAや、最近発表された2019年度税制改正大綱などもそうですが、税金の構造はわざと分かりにくく作られている気がしますが、そう感じるのは私だけでしょうか?


oil.jpg出所:経済産業省資源エネルギー庁、ファクトセットより、ありがとう投信作成

   

参考までに世界一の原油生産国になった米国と比較してみました。2017年のガソリンの平均小売価格は$2.42/ガロンでした。1ガロンは大体3.785リットルですので、1リットル当たり$0.64になり、さらに$1=110円で円換算すると1リットル当たり70円くらいになります。安いですね~~。また、税金については連邦税と州税合わせて平均で小売価格の19%程度のようです。税金も州によって異なると思いますが、上記で解説した日本の50%よりはだいぶ低いイメージです。


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出所:米国エネルギー情報局

   

もちろん米国の原油を日本でガソリンとして使う場合には、別途輸送費などもかかるので、日本のほうが高くなってしまうのはしょうがのないことだと思いますが、1リットル当たり133円(日本)と70円(米国)で2倍近く高くなるとは・・・驚きでした。以前離島めぐりにはまっていたころ、長崎の五島列島の一つ福江島を訪ねたことがありましたが、ガソリン価格が高すぎてビックリしました。おそらく輸送費がかさむのでしょう。そのせいか、レンタカー屋さんでは普通の乗用車よりも電気自動車を多く取り扱う店もあり印象的でした。漁師さん達の燃料代もばかにならないでしょうに・・・。

      

おかげさまでありがとう39ランキングシリーズも今月で5回目になります。毎回もう少し深掘りしたいのですが、39位もあると企業数が少し多くて、ブログでは書ききれないことも多くありますので、来年から数回に分けてセミナー等でもう少し詳しく&わかりやすく説明させていただければと思います。では、続きはセミナーで!

     

参考までに今までの『ありがとう39ランキング』を以下に貼っておきます。

①ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 全体版】

②ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 耐久消費財セクター編】

③ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 金融セクター編】

④ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 運輸セクター編】 前編

⑤ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 前編

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

         

◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。

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