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ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 前編|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 前編

ありがとう39ランキング【世界は広いよ!:時価総額比 エネルギー資源セクター編】 前編

このコーナーでは、いろいろな角度から39位までのランキングを見てみたいと思います。

     

今回も前回に引き続きセクター別の時価総額比較(日本円ベース)をチェックしてみたいと思います。

    

一言にセクターと言っても色々あります。またセクターの分類も指数を提供している会社や、情報ベンダーによって分類の仕方が少し異なります。ここでは、弊社の情報ベンダーであるファクトセットのセクター分類に沿って、データを抽出してみました。今回はエネルギー資源セクター39位までのランキングを見てみましょう!(2018年11月末基準)

     

     

ファクトセットのセクター分類は20セクターで、それぞれのセクターにはさらに細かい業種分類があります。

エネルギー資源と言われると幅広く感じますが、ざっくり化石燃料系(石油・ガス・石炭関連)と考えていただければと思います。

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信が和訳・作成

    

     

       

▼エネルギー資源セクター時価総額比上位10社:非資源国の日本企業は・・・ランクインできず。

今までのセクターランキングでは圧倒的に米国の旗が多かったのですが、今回はいろんな旗が入り乱れていますね。

image071.jpg出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成、データは2018年11月末時点

   

    

       

▼原油について

39位ランキング詳細解説の前に、エネルギー資源セクター企業の業績に大きな影響を与える原油価格について少し説明させてください。

     

下図の黒い面グラフを見ていただくと、原油の世界需要は年々増加傾向にあります。これは世界の人口増加に応じて、エネルギー資源に対する根強い需要があるためです。先進国では人口減や、ほかのエネルギー源にシフトするなど原油に対する需要は低下傾向ですが、人口増加が続く新興国を中心に原油需要の緩やかな増加傾向は続いています。一方、下図の青い線はなかなか激しい動きをしていますね。こちらは原油価格の代表的指標となっているWTI原油先物価格になります。WTIはウェスト・テキサス・インターミディエイト(West Texas Intermediate) といういかにも原油が取れそうな地域の名前を表しています。需要は安定して増加しているのに、なんでこんなに価格が変動するのでしょうか?本来価格というものは需要と供給の関係で決まります。リーマン・ショック前にWTI原油先物価格が140ドル/バレルに達したことがありました。投機的な買いが入りここまで上昇したのでしょう。まさにバブルですね。また、2014年から2015年にかけて大きく下げている局面があると思います。これは、米国のシェールオイル開発の技術革新により米国産の産油量が急激に増えたため、供給過剰が意識され価格を下げました。

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

     

   

ということで供給サイドの動きが最近の原油価格の乱高下に影響してそうなので、原油の供給サイドを見てみると・・・2017年末時点で、なんと米国が世界No1の生産国になっていますね!原油価格を決定するうえで何となく原油がたくさん取れそうなイメージのある中東の石油王の影響力がハンパないでしょと思いがちですが、米国の生産量がこんなに増えてきた足元では、供給サイドのパワーバランスにも変化が出てきているのでしょう。

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

     

    

一方、リーマン・ショック前の2007年末時点では、米国はサウジアラビア、ロシアに次いで3位だったのに・・・。

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

     

    

下の図では米国全体の原油生産量推移をシェールオイルとそれ以外の原油で調査してみました。2012年くらいからシェールオイルの生産量が急増しているのが確認いただけると思います。

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

     

     

原油を精製する過程で多くの石油製品が作られます。エネルギー資源セクターの企業業績はこの原油価格に大きく左右される傾向があります。(下図が私の精一杯のお絵かきです。)

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出所:各種資料より、ありがとう投信作成

      

     

   

▼39位ランキングの詳細:スーパーメジャーズと呼ばれる欧米の総合石油業種企業が上位にランクイン。日本企業はランクインできず・・・。

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image033.jpg出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成、データは2018年11月末時点で抽出できる直近データ、na、-は開示情報が無いか、ファクトセットのデータベースに無いデータ。ROIC ( Return on Invested Capital)は投下資本利益率のこと。売上高比率では企業内調整額を考慮していないため合計値が100%を超えるケースがあります。

    

   

   

スーパーメジャーズ

1位エクソンモービル(アメリカ)2位ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ)3位シェブロン(アメリカ)5位トタル(フランス)6位BP(イギリス)11位コノコフィリップス(アメリカ)は特にスーパーメジャーズと呼ばれています。どこかで聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。これらの企業は油田の探索・開発から原油の精製、石油製品の販売まで一括した事業を展開しているので、上記39位ランキング表の中では総合石油業種として分類されています。

     

川上・川中・川下事業とは?

石油関連企業は大きく以下の3事業から成り立っています。

     

川上事業:油田の探索・開発して、原油の生産に携わる事業。

    

川中事業:パイプラインなどを整備して、原油の輸送・貯蔵などに携わる事業。

    

川下事業:原油を精製し、石油製品の販売に携わる事業。

    

スーパーメジャーズの6社のほとんどは川上・川中・川下事業すべてを持ち合わせています。11位コノコフィリップスだけ、少し毛色が異なり川上事業にフォーカスしています。2012年に同社から川下事業が独立して23位のフィリップス66(アメリカ)となっています。今回の39位ランキング表の中で売上高比率という列を追加しました。こちらでは川上事業と川中・川下事業の売上高比率を表していますので、それぞれどの事業にフォーカスしているか確認する際に参考にしてください。11位コノコフィリップス23位のフィリップス66を比べると事業内容の違いがはっきり出ていて面白いですね。

    

ただし売上高だけを見て会社の全体像は把握できませんので注意が必要です。下の図では1位エクソンモービルの2017年度の売上高と当期純利益の構成比を比べてみました。売上高比率だけ見ると、この会社は川下事業が中心の会社という印象ですが、当期純利益ベース(売上高‐もろもろの費用)でみると全く逆で、企業全体の利益のうち67.8%が川上事業から生まれていることが確認できます。売上=利益ではないのでご注意ください。


12345.jpg出所:企業のアニュアルレポートより、ありがとう投信作成

    

    

一般的に言われていることですが、油田の探査・開発して原油を生産する川上事業の原油価格変動による影響は、川中・川下事業と比べて大きくなる傾向があります。原油価格が上昇していた2017年では、川上事業にとっては強い追い風になりました。一方、川下事業では原材料の原油が高くなるわけですから、原材料の上昇分を顧客に転嫁できないと利益を圧迫する要因になってしまいます。下図では典型的な川上企業の31位コンチョ・リソーシズ(アメリカ、赤線)、典型的な川下企業の27位バレロ・エナジー(アメリカ、青線)と、どちらの事業も行っている1位エクソンモービル(アメリカ、緑線)の営業利益率を比較してみました。川上企業の営業利益率の動きはもろにWTI原油先物価格の影響を受けている点が確認いただけると思います。一方、川下企業と総合石油企業に対する原油価格変動の影響は川上企業に比べ限定的という点も理解いただけると思います。


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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

    

    

   

▼おまけのおまけ

14位EOGリソーシズ(アメリカ)EOGEnron Oil & Gasの略です。そうです!あのエンロンの元子会社です。私がアメリカの大学で勉強していたころ、粉飾決算のトピックでは必ず出てくる会社でした。今日本の大学で会計学関連の科目を教えていますが、ほとんどの学生がエンロン破綻やワールドコム破綻のことを知りません・・・。こんなことだから、リーマン・ショック、〇芝、〇産などなど大企業の不正はなくならないのでしょうね。と、あまり愚痴を言うとお叱りをいただいてしまいますので、このくらいにして・・・。いろいろと世の中を騒がせたエンロンの名前が入ってるだけで少しアレルギー反応がでますが、川上事業に特化し、シェール革命の大きな追い風もあり、業界をリードする企業の1つです。



リーマン・ショック前からの株価推移ではシェールオイル関連銘柄が相対的にアウトパフォーム


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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価は2007年末を100として指数化し、2018年11月末までの推移。

      

    

『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』という映画が作られていて、会計もしくは金融に興味のある方にとってはスラスラ楽しめる内容になっていますので、年末年始に暇で暇でしょうがなくなった際などに観ていただければと思います。(決してハッピーな内容ではありませんが、見終わった後カル〇ス・〇ーン氏が可愛く思えるくらいやらかしちゃった感がハンパない内容です。)

     

英語版の予告編


    

     

エンロンのCM→キャッチフレーズの『ask why.』 が今になっては皮肉な気がしますね。


   

    

映画つながりでもう一つ。『バーニング・オーシャン』

こちらはまだ記憶に新しいのではないでしょうか?2010年メキシコ湾原油流出事故を元に作成された映画になります。6位BP(イギリス)がメインで、30位アナダルコ・ペトロリアム(アメリカ)も油田の権益を持っていたみたいですね。ありがとう39シネマランキングでも作りましょうかね・・・。

     

日本語版の予告編


   

    

後編へつづく・・・。

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

         

◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。

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