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『おもてなし』は一日にしてならず

2023年12月29日(金)

『おもてなし』は一日にしてならず

今年も残すところあと数日です。受益者の皆様方にとって2023年はどんな1年だったでしょうか?私は父の介護子育てなどもあり、公私共に何かと忙しい1年になりました。気づいたらもう年末という感覚です。そんな時間的に余裕のない1年でしたが、幸いなことに新しい気づきもありました。その一つが、今回タイトルにした『おもてなし』についてでした。そこで今回は『おもてなし』とは何か?の雑感を述べて1年を締めくくりたいと思います。主観的でかつ少し抽象的な話になりますが、本年最後のありがとうトピックスということでご容赦下さいませ。

 

『おもてなし』は定義するのが非常に難しい言葉です。単純にネットで『おもてなし』とググってみると、明確に定義された回答は出てこず、生成AI泣かせのワードの様に思われます。さらに、『おもてなし』の起源について検索してみると、戦国時代の千利休の茶の湯の教えが出てきて、戦国武将は農民から年貢米を巻き上げてナンボと考えている私としては、一生理解できなさそうな概念に思われました。が、今年は丁寧な『おもてなし』を受けたり、逆に自分が『おもてなし』をする側になってみたりする中でその難しさを知り、日本独自の文化といわれる『おもてなし』に興味が湧いてきたという具合です。

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『おもてなし』を私なりに理解できる範囲で表現してみたいと思います。まず、『おもてなし』は『サービス』とは明確に異なるという点は確かだと思います。『サービス』には対価が発生しますが、『おもてなし』自体には対価は発生しないと考えるからです。また、『おもてなし』は一方行のおこないではなく、双方向的な関係だと考えております。『もてなし』したら、次は『もてなされる』といった関係です。相手を『もてなす』際に、次回以降の『もてなし』を期待するわけではなく、自然とそういう関係になることが文化としての『おもてなし』だと私は理解しました。よって、『おもてなし』を具現化するためには、それぞれが相手のことをよく理解する必要があり、そのためには長い時間が必要だと考えられます。

 

それを例えて言うのであれば、下町の裏路地にひっそりとたたずむ大将一人だけで切り盛りする小さな鮨屋。今風に言えば隠れ家的なお店かもしれない。そんな隠れ家に足繁く通う。大将と他愛のない話をする。壁に貼られた札には時価どころか、何も書いていないので会計時の金額の透明性はゼロ。それでも、会計時にはもう少し払いたいと思わせる雰囲気がある。そこには美味しい鮨以上に何かしらの付加価値があり、その付加価値は一般化できる価値ではなく、そこに通い続ける者だけに響く価値なのかもしれない。よって、万人受けはしないし、大将一人だけで把握できるお客さんの嗜好やキャラクターにも限度があるので人気の店にはならない。店の評価がグルメサイト上の★の数で評価されるようなコスパ至上主義の現代日本では埋没してしまいそうだが、そこには確かに『おもてなし』が有る。

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『おもてなし』の関係を築くためには何度もお店に通いお互いのことを知ることが必要ですし、それ以前にそのお店にたどり着くまでに他の多くのお店を自分で訪問し、自分に合うか否かを判断するある意味遊び的な要素も必要になると思います。まさに、『おもてなしは一日にしてならず』だと感じた次第でございます。

 

このように日本独自の文化である『おもてなし』は一朝一夕では具現化しないというのが今のところ私の主観的な結論です。一方、最近では円安の助けもあり、『コロナ明けは安いニッポンでオモテナシを体験しよう!』といったノリで、訪日外国人を呼び寄せるためにサービス化された『オモテナシ』が増えているように感じます。例えば、茶道体験ツアーでは礼儀・作法を通して『オモテナシ』の精神を学べるそうです。私の海外の友人も訪日時に体験されていました。いきなりつまらない話になり恐縮ですが、現在の日本が海外に輸出できる産業は自動車とインバウンドぐらいですので、こういった商業用『オモテナシ』の存在は仕方がないことだと思います。しかし、この状況が当たり前の時代に生まれて育った子供達は『おもてなし』と『オモテナシ』の違いに気付かないまま育っていくのではないでしょうか?ひょっとたら将来アルバイトをする歳になり、チェーン店のレストランで対面サービスの担当になった場合、オモテナシマニュアルみたいなものを徹底されるかもしれません。なんか『オモテナシ』は『メンドクサイ』かもと煙たがられるかもしれません。それ以前に接客がすべてロボットに置き換わり、『おもてなし』の接点すらなくなっているかもしれません。『おもてなし』は一朝一夕では築けない分、取り戻すのにも長い年月がかかることでしょう。ひょっとしたらもう失われているのかもしれませんね。

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訪日外国人旅行消費額と主要品目別輸出額の比較】

(2019年)

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出所:財務省「貿易統計」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」より、ありがとう投信作成

 

 

さて、『オモテナシの話は今年1年かけてありがとうトピックスやセミナーで取り上げてきましたので、このくらいにしておきましょう。最後になりますが、私自身も長期投資のファンドを運用する者として、信頼いただいている受益者の皆様の期待に応えられるよう、また、市場環境が良い時も悪い時も一喜一憂せず同じ長期投資のゴールを目指せるよう直販だからこそできる『おもてなし』を追求していきたいと思います。本年も大変お世話になりました。また来年も何卒よろしくお願い申し上げます!

 

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ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

 

         

 

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