39クッキング【骨トリアージの竜田揚げ】

2023年12月12日（火）

ライフ

さて、今年も残すところ数日になりました。受益者の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。我が家では季節柄なのか、子供達が風邪をひいて体調を崩し、学校を休む日が多くなってきました。共働きなので学校や保育園からの発熱時のお迎え電話にびくびくおびえながら日々を過ごしている次第でございます。特に熱が37.5度以上ある場合は、医師が作成した登園許可証を学校に提出する必要があり、当の本人は元気そうでも毎回小児科に行く羽目になります。さらに兄弟間で風邪をうつしあうので、結果連日の小児科クリニック通いになり、待合室の絵本を読破するレベルの常連になっております。

この時期のクリニックは総じて混んでいますが、日々の定点観測が功を奏し、すいている時間帯の見当がつくようになってきました。よって、なるべくすいている時間帯を見計らって通院するのですが、すいてるときでも混んでいるときでも、担当医はいつもパソコン画面上でトリアージのボタンをクリックしてから診察を始めます。私は医療関係者ではないので具体的にどのようなトリアージが行われているかはわかりませんが（私自身は子供と絵本を読んで待っているだけ）、現場では何かしら高度な意思決定が行われているのでしょう。また、登園許可証についても医師がパソコン画面上で診断書ボタンを押せば、ハンコ付きで印刷され、ほぼ自動的に作成されます。これらのトリアージや登園許可証作成にはいくらか対価が発生していると考えられますが、子供達の医療費は無償化対象なので、周りの親御さん達はあまり深く考えていないようです。

以前『令和時代も五公五民』で述べたとおり、国民医療費は増加の一途で、それを支える社会保険料なども右肩上がりで増えております。よって無償化といっても、巡り巡って我々現役世代が対価を支払うことになります。上述したモラルハザード的な現象について、都度登園許可証を求める教育機関に問題があるのか、無償化による医療サービスへのアクセスのハードルの低さが問題なのか、一概には言えませんが、この先も手厚い社会保障を持続させるためには、広く国民が社会保障制度自体への関心を深める必要がありそうですね。

と、何となく難しい話からスタートしましたが、トリアージ...トリアージと頭の中でつぶやいていたら、今月のレシピが浮かんで参りました！小さな子供のために過保護なまでに骨をとったアジの竜田揚げ作ってみましょう！

▼材料

-アジ

-片栗粉

-油

-醬油

-みりん

‐酒

-すりおろし生姜

① アジを三枚におろします♪

そもそも竜田揚げにするならサバのほうが美味しい気がしますが、トリアージなのでアジになっております。記念すべき39クッキング第一回ではサンマを三枚おろしして竜田揚げにしましたね。アジでもサバでもサンマでも基本的に三枚おろしのやり方は一緒なのでいろんなお魚でチャレンジしてみて下さいね♪

ちなみに、なぜ竜田揚げかと言われますと...来年は辰（龍）年だから縁起が良いかなと思っただけです...

まず、包丁の峰でウロコをとります。次に、尾の近くのギザギザして固いゼイゴをとりましょう！今回はアジが小さく、後で皮を引く際にゼイゴもとれるでしょーとの事でゼイゴをそのままにしました。

おなかを開けて内臓を取り出し、塩で洗います。うーん気持ち悪いですね～。風邪で自宅待機の子供と理科の実験のノリで調理しております。

あんたクビだからと言わんばかりの米国大手ハイテク企業並みの戦闘力で、アタマを切り落としましょう！子供とスーパーでアジを買った際、2歳児の我が子はアジを見て『お目目があるから食べられないよ～』と駄々こねていましたが、斬首したあたりから食べ物と認識し始めたらしく、親父は本気でこの魚を食う気だと感じたようです。そう、私は本気です！食べ残しも許しません。お命、いただきます。

腹を切り～

背を切り～

尾のつけ根に包丁を入れ、一気にアタマまで中骨を切ります。

アタマから皮をめくり、引きはがします。これが意外とスムーズにいって気持ち良いんですよ～子供も喜んでくれました。養生テープをはがしている感覚です。さらに、身を返して腹骨を包丁で骨に沿ってすきとります。

二人三脚でここまで来ました！

② 骨トリマース！

ぶっちゃけ揚げるので小骨をとらなくても食べられますが、もし小骨が子供の喉に刺さって、夜間のクリニック行きになんてなったら、国民医療費がさらにひっ迫しますので、過保護なまでに骨トリマース。頭から尾に向かって指で触れば、どこに骨が残っているかわかるので、骨抜きで一本一本丁寧にトリマース。これで骨トリアージ完成です！

③ 漬けダレに漬けて、揚げましょう！

醬油、酒、みりん同割ですりおろし生姜を好きなだけ入れた漬けダレに10分程度つけたら...片栗粉でコーティングし、揚げましょう！

揚げます。高温の油はとても危険なのでお子さんは遠くでYouTubeでもみせておきましょう。こんなのでやけどでもしたらまたクリニックに行かないと...

ピーマンなど緑のものも素揚げして、レモンを添えれば...何という事でしょう！とても美味しそうな骨トリアージの竜田揚げの完成です♪冷めても美味しいので、子供のお弁当にもおすすめです。子供達には青魚をたくさん食べてもらい、風邪に負けない屈強な体と、DHAパワーで賢い頭脳をつくってもらいましょう。そうすることによって、将来社会保障制度を支える側になった際に健康で長く働いていただき、保険料をたくさん納めていただけるはずなので、日本も安泰でございます。成長と分配の好循環に期待ですね。