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モラルハザードでバイオハザード

モラルハザードでバイオハザード

さて、平成も残すところあと数日ですね。1月と2月のありがとうトピックスで『平成を振り返る』(前編)(後編)を掲載したところ反響がよかったので、先週末まで全国で開催していた第15期半期運用報告会では『平成30年間を振り返る』というセッションをつくり、もう少し詳しく説明しました。今回はその中から一部とりあげて、『長期間にわたる低金利環境の副作用』についてお話させていただきます。え?題名と関係ないじゃんって?まあまあ少し付き合ってくださいよ~~。

      

仕事柄、『借金』とか『債務』とか『利息』とかいった単語を含むキーワードを検索エンジンで検索することが多いのですが、どうもお金に困っていると判断されたのか『多重債務に困るあなたに!』とか『借金は返さなくていいんです!』みたいな追っかけ広告を多く目にするようになりました。借金は返さなくてよいのでしょうか?

       

世界の政府総債務残高(対GDP比)

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出所:howmuch.netより、2018年10月時点のIMFのデータを参照

    

さて、上の図を見てどう感じられたでしょうか?日本が世界の中心で『ジャパン・アズ・ナンバーワン』すげーじゃん!と思った方はまだ『昭和』マインドかもしれませんね。この図は政府総債務残高(対GDP比)を大きいほうから中心に位置し、濃い赤になるようにして描いたものです。要するに、日本は世界一の借金残高を誇る国ということです。確かにJapan As Number One (in terms of government debt)でしたね。

     

少し脱線しますが、この仕事は毎日が勉強です。先ほどのランキングに出てきた3位バルバドス8位ガーボベルテという国名ですが、聞かれたことありますでしょうか?私は知りませんでした。勉強不足で大変恐縮でございます。まずは8位バルバから、カリブ海に浮かぶ島全体がサンゴ礁でできている自然の大変美しい楽園のようです。とりあえず国旗がマセラティみたいですね。そして、国歌がなかなか深いですね。

   

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お次は、8位ガーボベルテですが、こちらも冒険心をくすぐる大西洋の島でした。いつかありがとう39ツアーで紹介してみたいですね。ガーボベルテの国歌もなぜか意味深に見えてきましたね・・・。島国は借金体質なのでしょうかね。これらの国を差し置いて日本が世界の政府総債務残高(対GDP比)でJapan As Number Oneでございます。

   

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さて、地理の勉強が終わったところで、話を戻しますと・・・。借金を返すべきかどうかの議論以前に、返せるのでしょうか?この点については以前書いたありがとうトピックス:『本当に日本の物価上昇率は小さすぎて見えない!!』の真ん中あたりにある『歳出>歳入⇒慢性的な財政赤字(借金で補てん)で手も足もでません』の図を見てください。少子高齢化真っただ中で、社会保障費がどんどん増えていく環境ではまず返せないでしょう。そもそもこのような借金に頼らないと生きていけない状況の国でも、なんで借金できるかについては日銀の日本株ETF購入の副作用(前編)』をご参照ください。さて、最初の質問に戻ります。『借金は返さなくてよいのでしょうか?』答えは、『返せないんです。』がしっくりくるのではないでしょうか。

    

まさに『モラルハザード』という言葉がぴったりですね

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マドレーヌ作り方で約束した通り広辞苑紙ベース引いてみました

検索に時間かかりました・・・

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出所:広辞苑第七版

 

ご参考までに、こんな英語教材もあります。

このB氏は大したもんです。

究極のモラルハザード返しですね。

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冗談はさておき、次は『バイオハザード』の解説をしてみましょう!こちらは意味から始めましょう。

    

前のページからバイオが続いていますので、

ハザード箇所をご参照ください

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出所:広辞苑第七版

 

う~ん。私が想像していた意味よりお堅い意味が出てきました。私がイメージしていたのは下記動画のようなゾンビでした。

   

映画 バイオハザードIII 予告編

私の記憶が正しければ、

このシリーズではバズーカーを扱うインテリゾンビも出てきたかと・・・

   

日銀の日本株ETF購入の副作用(前編)』でも話しましたが、現在日本銀行では異次元緩和の一環として、大量の日本国債を買い続けています。債券価格と金利は逆に動く関係にありますので、日銀のように日本円を刷れて、買い続ける方がいれば債券価格には上昇圧力がかかり、同時に金利には低下圧力がかかります。よって、現在日本の国債金利水準はほとんどゼロもしくはマイナスになる時もある状況です。もともとバブル崩壊後の1999年からゼロ金利政策が導入されていて、ゼロ金利政策が解除になった時期も数回ありましたが、平成30年間のほとんどは金利が付かない状況が続いてきた上での異次元緩和なので、もうなんでもありの世の中です。

   

金利水準を低く抑えることによって、経済全体にとっては銀行の貸出金利や、債務コストも低くできるので、バブル崩壊で冷え込んだ企業活動を活発化させる分にはやるべき政策だったと思いますが、さすがに30年も続くと世の中マヒしてくるのでしょう。例えば、本来であれば淘汰されるべき企業が生き延びてしまう、ゾンビ企業の存在です。最近日本企業の生産性が国際基準と比べて低いと言われていますが、こういったゾンビ企業の存在も一因ではないでしょうか。

    

長期間にわたる低金利環境の副作用例1:

気づいたら残っているのはゾンビだらけ?

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出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成

    

もう少し消費者である受益者の皆様に身近な例を挙げてみましょう。日本の飲食業の競争環境はとても厳しいと言われています。もし、私が度板前として再デビューする機会があるとすれば、日本で働こうとは考えません。それこそバルバドスのリゾートホテルで寿司職人になるために渡バをもくろみます。そんな競争環境の激しい飲食業界ですが、なんだかんだ言ってそれなりに生き延びていて、星の数ほど店があります。これも低金利による債務コストの低さが一役買っていると考えられます。その結果、ほとんど儲けがないような低価格が実現でき、消費者側も30年間給与が全然上がらない環境で低価格に慣れきってしまっているので、これが当たり前だよね~といった感じです。そんな中、少しでも値上げをしようものなら、客は離れていき、待っていましたと同業他社が『値上げしません宣言』をして少ないパイを奪い合い、客数を増やそうとします。低金利で経済全体を活性化させようとした当初の目的は良いとして、皮肉なことに長期間やりすぎると逆にデフレマインドを助長することになりました。

   

長期間にわたる低金利環境の副作用例2:

鳥〇族の値上げ→低価格に慣れきった消費者は18円の値上げにも超敏感!

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出所:会社資料等を参考に、ありがとう投信作成

   

1人当たり平均給与とサラリーマンの平均こづかいの推移

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出所:国税庁、新生銀行等の資料を参照し、ありがとう投信作成、1991年、1993年、1994年は調査実績なし

    

それではこれからはどうでしょうか?私個人としては将来もそんなに明るくないと考えています。なぜなら金利を下げることの本質は将来の需要の先食いだからです。下図で、国内銀行の貸出先別ローン残高の推移を見てみましょう。異次元緩和がちょうど始まった2013年頃から日本国債10年利回りはさらに低下していますが、それに反して、総貸出残高が積みあがっていく様子が確認できますね。この残高の増加分の多くが不動産業関連のローンです。

    

長期間にわたる低金利環境の副作用例3:

今日のためにと低金利にして、将来の需要を先食いし続けて30年

かじるスネは残ってるのか?

国内銀行の貸出先別貸出金残高の推移

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出所:日本銀行より、ありがとう投信作成

   

不動産関連ローンの推移をもう少し細かく見てみましょう。下図ではとある地方銀行の不正融資で最近世間を騒がせた、会社員などがマンションなどに投資したり個人地主がアパートを建てたりする際に借りるローン残高の推移を表してみました。『低金利で融資するのでシェアハウス投資しませんか?あなたも不動産オーナーですよ!』というノリの営業ですね。低金利を言い訳にローン残高が大きく増えている点が確認いただけると思います。本来であれば借りられないような人に無理やり貸し付けたわけですから、将来の需要の先食いどころか、不正までして無理やり需要を生み出し、今後の資金需要はさらに細ることでしょう。横浜銀行と静岡銀行という大手地銀に挟まれて、資金需要を開拓するのが大変だったのでしょう。インテリゾンビ銀行員もあの手この手で地銀の収入源を探して徘徊してますね~~。クリエティブですね~~。

   

個人による貸家業向けローン残高の推移

image003.jpg出所:日本銀行より、ありがとう投信作成

   

不動産関係でもう一つ、高齢化が進むここ10年くらい『相続税対策に低金利の今、タワーマンション買いましょう!』なーんて感じで、どんどん不動産が買われています(買わされています)。下図でも見られるように、コンスタントに住宅ローンが増えていますね。相続税対策は将来のためだから・・・将来の資金需要の先食いに変わりはないですね。

   

個人への貸出残高(住宅ローン用)の推移

image001.jpg出所:日本銀行より、ありがとう投信作成

   

さて、最後に少し視点を変えて、低金利の不動産価格に対する影響を考えてみましょう。下図では不動産投資家の期待利回り(キャップレート)と日本国債10年利回りの推移を比較してみました。キャップレートと10年国債利回りが連動して動いていますね。キャップレートは投資対象の不動産が生み出すNOINet Operating Income: 賃料収入から管理費や固定資産税などの諸経費を差し引いた利益)を、不動産価格で割ることにより算出できます。『本当に日本の物価上昇率は小さすぎて見えない!!』でも述べたように、日本では長期にわたって物価が上昇していませんので、賃料も例外ではなく、分子のNOIが大して上昇しない前提で、キャップレートが下がり続けているということは、暗に分母の不動産価格が上がり続けていることを意味します。ただでさえ高いものを低金利だからと言ってたくさん買わせて、短期的な業績のために、ノルマ達成のために将来の需要を先食いして、問題になった地方銀行の銀行員は最後の打ち上げ花火をあげていたようなものだと思います。まともな銀行員なら、むしろこのような環境で流動性の低い不動産は供給過剰で将来値を下げる可能性が大きいと忠告すべきでしょう。まあ、それじゃ商売になりませんか・・・。

   

不動産投資家の期待利回り(キャップレート)は

なんだかんだ言って10年利回り(調達レート)連動

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出所:ファクトセット、日本不動産研究所資料等より、ありがとう投信作成、ここでいうAクラスビルとは東京都心部にある一流ビルのこと

   

といったかんじで、長期間にわたる低金利環境が引き起こすモラルハザードからバイオハザードまでをざっくりまとめてみました。本当は長短金利で利ザヤが取れなくなったゾンビ銀行の営業体制など、まだまだいろんな副作用例があるのですが、それはまた今度にしましょう。

    

新しい時代『令和』はどんな時代になるのでしょうか?新元号発表の際はいまいちピンとこなかった『令和』ですが、英語での正式な訳は『Beautiful Harmony だそうです。せめて願いぐらいは美しくいきたいですね!正直これからどうなるかはわかりませんが、世の中変わらないことはないと思うので、いっしょに変化を体感していきましょう!

    

ゾンビつながりで・・・

『カンワを止めるな!』

おっと、間違った!『カメラを止めるな!』

      

もう一丁!私は韓国語で見たので、タイトルは『Train to Busan』でしたが、

新幹線と新感染をかけたのでしょう。クリエティブですね~~。

それにしても主人公のファンドマネージャの扱いがいまいち悪い気が・・・。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』予告編

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

         

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