投資例:シェンジョウ・インターナショナル・グループ
2018年09月21日(金)
今月のありがとうトピックスでは、ありがとうファンドのエマージング諸国株式を担当している『アライアンス・バーンスタイン・エマージング・マーケッツ・エクイティ・ポートフォリオ』にて1.96%保有(2018年7月末時点)している中国企業のシェンジョウ・インターナショナル・グループ(申洲国際集団)についてどんな会社か見てみましょう!
同社は世界的なスポーツブランドメーカーへ衣服を受託製造・供給している会社です。スポーツブランドだけではなく大手カジュアル衣料ブランドへのサプライヤーでもあります。身近なところで言うとユニクロなどですね。
売上の67%は利益率の高いスポーツウェアが占めていて、特に中国などの新興国の中間所得層が増える最近のメガトレンドの中、健康志向の高まりの恩恵を受け、堅調な需要が見込まれているようです。
また、スポーツウェアを普段着として着る『アスレジャー』(「運動競技(Athletic)」と「余暇(Leisure)」を組み合わせた造語」)の流行は新興国だけではなく先進国を含む世界的な流行になっていて、その点も根強い需要につながっているようです。屋久島へ縄文杉を見に行った際、周りを見るとなんとなくおしゃれなウェアを着ている方が多くいて、あれなら普段着でもかっこいいかなと思いました。それに比べて、私のカッパは・・・。
【成長ドライバー】
① 幅広い、質の高い顧客基盤
② 製品ミックスの優良化(粗利の高い製品の販売増等)やベトナム工場の能増により利益率が向上
③ 厳しい環境の中で規模の小さい競合他社からシェアを奪うことのできる実力
④ 付加価値を創出してきた実績のある優れた経営陣
顧客層はどこも有名どころ。
申洲国際集団なんて名前聞いたこと無いのに実は身近な製品を作っている・・・。
これがエマージング諸国企業の面白いところですね。
ところで、スポーツウェアはなんであんなに高いんでしょうか?
私の屋久島カッパは上下セットで1,980円・・・。
中国が「世界の工場」という時代は終わりつつあります。
より人件費の安いアセアンに注目。
同社のような大手が中小のシェアを飲み込む中国の現状。
売上、利益共に二桁成長。
上記の個別の銘柄・企業については、あくまで当運用戦略の説明のための例示であり、いかなる個別銘柄の売買等を推奨するものではありません。また当運用における組入れを示唆・保証するものではありません
2018年6月30日現在
*衣料品売上
**2018年4月25日現在 ***2018年4月17日現在
出所: ジェフリーズ、UBS、企業レポート、AB
シェンジョウ・インターナショナル・グループ株価推移
(ABエマージング・マーケッツ・エクイティ・ポートフォリオにて1.96%保有、2018年7 月末)
出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価は2013年年末から2018年7月末までの推移。
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ありがとう投信株式会社
ファンドマネージャー 真木喬敏
◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。