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リープフロッグとは?|ありがとうブログ|国際分散投資ならありがとう投信

リープフロッグとは?

リープフロッグとは?

さて、ついに梅雨の季節がやってきました。ジメジメしていて、毎日満員電車に乗るのも嫌になってしまいます。私の故郷北海道では、梅雨の影響はほとんどないですし、そもそも人口密度も低いので満員電車もありません。なんて、愚痴を言ってばかりいると怒られちゃうので、もう少し万人受けする話題にしましょう。

       

梅雨と言えばアジサイ、テルテル坊主、かたつむり、オタマジャクシなど様々あると思いますが、今日はカエルの話をします。皆さんはリープフロッグ(Leap Frog)という言葉を聞いたことはございますでしょうか?直訳すると蛙飛びという意味です。私が米国の大学に交換留学しているときに経営学の授業で学びました。最近はニュースなどでも耳にすることも多くなってきたように思います。リープフロッグとは、段階的な進化のステップを踏まずに、一足とびに最先端の技術やサービスが広がる現象を意味します。例えば、多くの新興国では固定電話の普及を待たずに、スマートフォンが普及した現象などです。特に中国ではクレジットカードの普及、ATMの普及などが広がる前に、電子マネー等によるモバイル決済が拡大しています。これもまたリープフロッグの一例と言えるでしょう。こういった新しい技術というものは既存の技術に縛られている先進国よりも、新興国の方が受け入れやすいのでしょうね。また、中国のような経済大国が新技術を率先的に使うことにより、それがこれからの時代のデファクトスタンダードになり、逆に日本のような先進国が遅れをとることにも成りかねません。今日はこのリープフロッグの具体例をありがとうファンドの投資先例を通して勉強してみたいと思います。

                           

新興国のリープフロッグを説明する際に、一番分かり易い例はアリババだと思います。皆様も名前ぐらいは聞いたことはあると思います。しかしながら、日本に住んでいるとアリババがどんな会社かはイマイチという方も多いではないでしょうか。「どうせEコマースの会社でしょう」、「爆買いに来ている中国人旅行者が支払いの際につかうAlipay(アリペイ)の会社でしょ」ぐらいの感覚だと思います。私の友人も、「楽天に毛が生えた感じの会社でしょ」と言っていました。図1の時価総額比を見て頂くと、どうやらそんな程度の会社じゃないと気付いていただけると思います。アリババの創業者ジャック・マーは「米国、中国、欧州、日本に次ぐ世界第5位のアリババ経済圏を構築する」と宣言するぐらい大きなビジョンを持ったリーダーです。さて、それは具体的にどういったことを意味するのでしょうか?Eコマース(電子取引)の会社として始まったアリババですがグループの事業は既にそこにとどまらず、世界的なデジタル化の流れの中、新しい社会インフラを提供する企業になってきていると考えます。Eコマースを通して、モノの売り方、買い方を変え、さらには物流まで抑えました。加えて、毎日膨大な数の電子的取引が行われるわけですから、大量のデータを有することができます。こういったデータを基に、顧客の嗜好を分析して、その人が必要としている商品を直接デジタルマーケティングすることも可能になります。究極の売買の効率化と言えるでしょう。さらに言えば、モノやサービスが売買されるという事はお金が動くことを意味しますので、お金の流れも把握できるといった仕組みです。日本ではキャッシュレス化が遅れていて、こういった売買のデジタル化、決済のデジタル化といったダイナミズムを実感することはまだ多くないと思いますが、まさにリープフロッグが進む中国をはじめとした多くの新興国では当たり前になりつつあるようです。

    

図1:時価総額比(円ベース比較)・・・

時価総額比較.GIF

出所:ファクトセット、会社資料

        

社会インフラという大きな話をしましたが、一つ例としてアリババグループが提供している芝麻信用(ジーマ信用)に注目してみましょう。ジーマ信用のジーマはゴマを意味していて、英語だとSesame Creditとなります。 アリババのおとぎ話の「開けゴマ」が由来になっているようです。ジーマ信用を簡単に説明すると、アリババグループは様々なサービスを通して、顧客の売買履歴、支払い履歴、さらにSNSなどの交友関係など大量の顧客データを保有しています。そういった大量のデータをAIに分析させて、個人の信用力を数字としてはじき出すという仕組みです。スコアは350~から950点で評価され、800点以上はほとんどいないくらい信用度が高いとされているようです。名前の通り信用スコアが高いと様々なメリットがあります。融資を受ける際低い金利で融資をしてもらったりできるのはもちろん、例えば新車の試乗をする際、信用スコアによって試乗できる時間(数分から~数日)に影響するようです。またおつきあいする前に、あなたのジーマ信用見せて?みたいなやり取りもあるみたいです。まさに人間格付けスコアといったところでしょうか。色々とえげつない面もありますが、個人の信用力を数字という客観的な物差しで評価できると物事スムーズになるのでしょう。効率化・生産性を追い求めていくとこういう世の中になるのでしょうね。創業者のジャック・マーが述べたアリババ経済圏の意味するところがなんとなくわかる気がします。余談になりますが、最近アリババは中国国内で無人コンビニを出店しましたが、万引きする人はいないそうです。タダで物を手に入れることと、ばれて信用スコアが激減することを天秤にかけるとお金を払って買った方がましという判断のようです。

                

ところで、アリババはよく米国企業のアマゾンと比較されることがあります。確かに同じような社会インフラを提供している会社ですのでごもっともだと思いますが、アリババがユーザーとして抱えている桁違いの人口と、中国と米国の個人情報(データ)に関する規制等の環境を鑑みると、アリババの方が優位にあるように思えます。また、両社の政府との関係も大きな相違点だと思います。アリババは中国政府とある意味蜜月関係です。一方アマゾンはたびたびトランプ政権と喧嘩しています。将来こういった環境がどうなるかはわかりませんが、両社ともこれからの世の中で必要とされる社会インフラを築く上で重要な役割をはたして行くでしょう。ところで、日本にこんな会社ありましたでしょうか?悩ましいですね・・・

                  

最後に、6月から全国で開催している新投資先ファンド紹介セミナーでは、北米小型株に投資するアクティブファンドの紹介をしております。具体的な投資例を基にファンドの特徴を説明させて頂いているのですが、今日紹介したジーマ信用の前身となったようなクレジットスコアを提供している面白い米国小型企業の説明もありますので、ご都合つきましたら、是非セミナーにご参加いただけますと幸いです。

    

かえるうた.gif

 

39!

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

             

◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。

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