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投資信託の種類と分類、選び方について【第4回】

2017年09月19日(火)

投資信託の種類と分類、選び方について【第4回】

4.レバレッジ型のブル・ベアファンド

 

 短期売買で収益を上げることを目指すようなファンドとして、レバレッジ型のブル・ベアファンドがあります。

 

 例えば日経平均株価が1上がると基準価額がその3倍値上がりし(ブルファンド)、逆に1下げると基準価額がその3倍値上がりする(ベアファンド)ファンドがあります。

  

本来の投資の王道である長期投資・分散投資を目指すファンドではなく、ファンドという器を使ってレバレッジをかけた信用取引や空売りをするためのようなファンドです。

 

 長期・分散・積立投資での資産形成には全く向かないファンドであり、ハイリスク・ハイリターンの短期の投機(ギャンブル)用のファンドと言えるでしょう。間違っても運用成績だけを見て良いからと言って購入することがないように気を付けましょう。

 

 

 

5.リスク限定型の投信

 

 一定の条件の下で、元本や利回りが確保されるファンドで、リスク(損失)が限定される仕組みをとっているファンドをリスク限定型の投信と言い、様々タイプの商品があります。

 

 リスクを限定する方法としては、銀行保証を付けているタイプや短期金融商品・債券と先物等を利用したタイプ、あらかじめ償還価額の上限、下限が限定されている日経平均株価などの指数に連動する仕組債に投資するタイプのものなどがあります。

 

 具体的なファンドとしては、リーマンショック前に銀行窓販などで投資経験のない高齢者などに大量に販売されたファンドとしてノックイン投信、ノックアウト投信があります。満期までに日経平均株価が現在よりも30%以上株価が下がらなければ5%の利回りが保証されるというようなファンドです。そして、もし30%以上株価が下がった場合は日経平均株価に連動して満期に償還されるというようなファンドです。一見するとリスクが限定されていて、高い利回りが保証されているので良いのではないかと思いますが、このファンドはリターンが限定されていて、リスクが限定されていない「利益限定・損失無限定」のハイリスク・ローリターンのファンドになりますので、投資リスクをとる観点からは割に合わないファンドです。

 

 実際に、リーマンショックのときにノックイン、ノックアウトが大量に発生して苦情が殺到し、適合性原則、説明義務違反などで訴訟にもなっている悪名高いファンドでもあります。

 

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 また、別のタイプの商品として、プロテクトラインを設けていてそのライン以上は損失が発生しないタイプの商品もあります。例えば、設定価格より10%下落した水準をプロテクトラインとして、もし10%下落したらその価格で繰上償還するという商品です。損失が最大10%に限定されるという点でリスクが限定されていると言えますが、実際は10%下落したタイミングで償還しようとしても時間がかかり、運用資産がさらに下落する場合もありますので、その分については保証契約を金融機関と結んでおき下回った分を保証するようになっています。

 

 保証契約を結ぶので保証料が信託報酬とは別にかかってきますし、万が一保証契約を結んだ金融機関が経営破たんした場合は、保証されませんので、プロテクトライン以上の損失が発生する可能性もゼロではありません。

 

 このタイプのファンドの運用ですが、プロテクトラインを下回らないように運用するので、元本確保するために大半の資産をリスクの低い短期金融資産や現金などの安全資産で運用して、残り10%~30%を債券や株式などで運用してきます。実質運用に回されている資金は全体の一部で大部分は安全資産に置かれています。しかしながら、信託報酬や保証料などは全体の残高に対してチャージされてきます。安全資産にも手数料がチャージされるのは定期預金に高い手数料がかけられているようなものでたまったものではありません。このようにコストが割高になるので、お勧めできるファンドではありません。

 

 もしリスクを限定したいなら、リスク許容度に応じて投資金額で調整した方が合理的です。例えば、100万円資金があって最大損失を10%以内にしたいのであれば、90万円は預金のままにして投資せず、10万円のみを投資して運用する形にすれば、リスクを限定して運用することができて、安全資産部分に余計なコストも課されることがなくなりますし、運用途中で繰り上げ償還されることもないので長期で運用を継続することができます。リスク限定型ファンドは、リスクを限定する運用をしているのでリターンも限定的となり当然大きく増やしいくことは期待できません。仮に長期投資をしたとしても、通常のバランス型ファンドや国際分散投資ファンドのように長期で資産を増やしていくことは期待できず、ローリスク・ローリターンの運用成果しか期待できないでしょう。定期預金が満期になったタイミングに、銀行窓口で行員さんからセールスを受けると安全で良さそうかなと思うかもしれませんが、冷静に考えれば決してお得なファンドではありませんのでご注意いただければと思います。

 

 

  

 以上のように、販売会社などで売れ筋やおすすめ、新規設定されたファンドというのは、販売手数料も高く、長期の資産形成・資産運用には向かいないファンドがほとんどです。

 

 金融庁も日本の投信販売の現状に問題意識を持っており、長期の資産形成に向くファンドの提供を運用会社に求めております。来年1月から始まるつみたてNISAはインデックスファンド中心ではありますが、長期での資産形成を促進させるために導入される予定であり、徐々に毎月分配型ファンドやテーマ型ファンドなどは少なくなっていくのではないかと考えます。

 

 

 最後になりますが、ありがとうファンドでは、「長期投資」、「国際分散投資」、「厳選投資」の投資哲学のもと、リスクを分散しながら世界経済および企業の利益成長の恩恵をリターンとして享受できるように運用しており、株式を中心としながら資産クラスも分散して、長期的な資産の成長を目指して今後の成長性を加味してアクティブにグローバルなアセット・アロケーションを実施して安定した運用パフォーマンスの提供ができるように努めております。

  

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