アセット・ロケーションって何?有利な投資制度は?~DC(iDeCo)、NISA、課税口座の比較と活用のポイント~【前編】
今回は、最近、日本でも注目されてきたアセット・ロケーションについて取り上げていきたいと思います。
アセット・アロケーション(資産配分)が、株式(国・地域毎)や債券、不動産など、どの資産にどのくらい投資するのかを決めることを指しておりますが、アセット・ロケーション(口座配分:資産の置き場所)は、どの口座で資産運用するのが最適であるかを決めることを指しております。
一文字違いの用語で大変紛らわしいのですが、両方とも大切な考え方になります。アセット・アロケーション(資産配分)が運用成果の9割を決定すると言われておりますが、アセット・ロケーション(口座配分)については税制優遇などの面で大きな違いが出てきます。
一般の個人の方が資産運用する際の取引手段としては、現在の日本で考えられる方法としては、通常の課税口座である特定口座又は一般口座での取引、NISA(少額投資非課税制度)口座での取引、DC(確定拠出年金)口座を利用しての3つの方法が大きく考えられます。
まずは、それぞれの特徴を比較表にしてまとめてみましたのでご覧ください。
NISAやDCについては税制優遇のメリットがある代わりに、投資できる金額に上限があったり、期間が定めれれていたり、年齢制限があったり、口座をどこか一つの金融機関にしか開設できなかったり、対象商品が限られていたりするなどのデメリットがあります。
一方、課税口座は運用が上手くいって資産が増えて売却した場合には利益に対して20.315%課税されますが、それ以外の投資金額、投資期間、口座数、対象商品の制限がありませんので、制限なく自由に資産運用をすることができます。また、損益通算ができたり、損失が出た場合には確定申告することにより損失繰越をすることができ、翌年以降の利益と損益通算することもできます。
(中編へ続く)
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