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ありがとうファンド20周年を迎えて <月次レポート2024年9月より>

2024年09月04日(水)

ありがとうファンド20周年を迎えて <月次レポート2024年9月より>

 皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。台風による大雨や暴風雨で各地に大きな被害や影響が出ている状況ですが、いかがお過ごしでしょうか?

 

 年々自然災害の発生が増えて、規模が大きくなっている状況ですが、自然相手のことなので私達に出来ることは限られています。日頃から防災意識を持ちながら、この環境変化に適応していくしかありません。

 

 

 

 さて、先月の世界株式市場は日銀の利上げ姿勢と米国景気減速懸念から円キャリー取引の巻き戻しが起こり、為替相場が大きく円高に振れて日本株を中心に月上旬には急落するなど、大きく乱高下した1ヶ月になりました。

 

 特に日経平均株価は、8月5日には一日で4451円も値下がりして、「令和のブラックマンデー」と呼ばれるほどの暴落になりました。その後、内田日銀副総裁のハト派発言等により株式市場は落ち着きを取り戻してきました。月後半には、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長のハト派発言を受けて米国金利が低下し、米国のNYダウは史上最高値を更新するなどして、日本株を除く主要株式市場は前月末比で上昇して歴史的に乱高下した1ヶ月を終えました。

 

 為替相場については、ドル円相場は前月末1ドル149.98円から一時141円台まで急激に円高が進みましたが、月末に少し円安方向に戻して1ドル146円台で月末を迎えました。ありがとうファンドは月間で-2.0%の下落となりました。

  

 今後の見通しですが、日米の景気動向や金融政策の見通し、11月の米国大統領選挙動向、長期化するウクライナ情勢や混迷する中東情勢、激化する米中対立などの地政学リスクに一喜一憂する展開が続きそうです。

 

 

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ありがとうファンドは20周年を迎えることができました

  

 皆さまのありがとうファンドは、9月2日に第20期の決算を迎えることができました。

  

 日銀やFRBの金融政策の見通しにマーケットが大きく乱高下し、長期化するウクライナ情勢や混迷を極める中東情勢による地政学リスクの高まりや米国大統領選挙動向に一喜一憂する先行き不透明なマーケット環境の中、運用実績20年の節目の決算を迎えることが出来ました。

 

 これもひとえにお客様をはじめ、株主、役職員、投資先関係者、取引先等、ステークホルダーの皆さまのご支援の賜物と深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 

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 この20年間、マーケットでは大きな出来事がたくさんありました。2006年のライブドアショック、2007年の郵政民営化、2008年のリーマンショックと金融危機、2009年の政権交代、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故、2013年からの異次元金融緩和、2016年からのマイナス金利導入、2020年からの新型コロナパンデミック、そして、2024年の日銀のマイナス金利解除及び利上げによる「金利ある世界」への転換と令和のブラックマンデー等、ちょっと振り返ってみただけでもマーケットを揺るがす沢山のイベントがありました。

  

 ありがとうファンドの運用開始時の純資産額は1億6153万円でしたが、20年間で231億1131万円に増加し、10,000円からスタートした基準価額は3.5倍の35,084円に上昇いたしました。そして、ほぼすべてのお客様(約98%)の運用損益がプラスになりました。これもひとえに皆さまから継続して託されたご資金と長期投資の運用成果の賜物であると感謝申し上げます。

 

 ありがとう投信の創業目的である『長期投資でお客さまの資産形成のお手伝いをして、将来不安を解消する』ことを、この20年間の運用を通じて多少なりとも実現出来てきているのではないかと思います。

 

 

 尚、第20期の収益分配金につきましては、基準価額の水準、市況動向等の諸々の状況を勘案し、今期も引き続き無分配とさせていただきました。第20期の運用報告の詳細につきましては、10月初旬頃に交付予定の「交付運用報告書」をご確認頂ければ幸いです。また、10月より全国で運用報告会を開催させていただきますので、ご都合よろしければ是非ご参加いただければと思います。(詳細はこちらをご覧ください)

  

 

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これからもお客様の資産運用を一生涯サポートさせていただきます

 

 今月よりありがとうファンドの運用は21年目に入りますが、お客様の資産運用は一生涯続いていきますので、20年は通過点でしかありません。弊社では、10年先、20年先を見据えて、これからもお客様に寄り添って資産運用を一生涯サポートさせて頂ければと考えております。

 

 今後の世界経済は日米の金融政策や景気見通し、米国大統領選挙の動向や地政学リスクの高まりに一喜一憂する価格変動の大きい相場展開が続くと考えられます。また、日本では、日銀の利上げにより「金利ある世界」への転換を始めたことによって、長かったデフレ、ゼロ金利、マイナス金利時代の常識が通用しない世の中に徐々になっていくかもしれません。

 

 そのような情勢の中でも、大切なことは、先行き不透明な中でマーケットが大きく変動しても、ライフプランに基づいて長期的な時間軸で物事を捉えて、短期的な相場動向に一喜一憂することなく、マーケットに居続けて積立投資や長期投資、資産運用を継続していくことです。

  

 お客様が資産運用を継続していけるように、良い時も悪い時も上り坂も下り坂もまさかの時も一緒に伴走していきたいと考えておりますので、今後ともありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

       

  

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ありがとう投信株式会社

代表取締役社長 長谷俊介

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