おかげさまで創立21周年<月次レポート2025年3月より>
2025年03月06日(木)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。今年も早いもので3月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
季節の変わり目で寒暖の差が激しい日が続いておりますが、体調を崩されないようにくれぐれもご自愛ください。
さて、先月のマーケットですが、昨年まで世界株式市場を牽引してきた米国大型ハイテク銘柄を中心に米国株が下落する一方で、今まで大きく出遅れていた欧州株や中国株が堅調に推移する相場となりました。
米国トランプ大統領の追加関税の方針が相場の重石となり、一喜一憂する展開の中、欧州株は米国株と比較した割安感や利下げ継続期待、ウクライナ停戦・復興需要期待から上昇しました。また、中国株については米中対立や追加関税の悪影響が懸念されて昨年来低迷していましたが、ディープシークなどの生成AI関連への期待から大きく上昇した1ヶ月になりました。日本株については、月末にかけて米国大型ハイテク株が下落した影響を受けて、半導体関連銘柄を中心に大きく下落して1ヶ月を終えました。
また、為替相場については、日銀の追加利上げ観測が高まり長期金利が上昇する一方で、米国の景気減速懸念などから米国金利が低下したことによって、円高に振れて前月末の1ドル154円台から149円台まで大きく円高ドル安が進みました。そのような中で、ありがとうファンドは主に為替要因で下落し-4.2%となりました。
今後の見通しですが、足元では、米国トランプ政権の貿易相手国への追加関税とそれに対する報復関税がマーケットや企業収益、世界経済に大きな影響を与えることが懸念されています。追加関税は米国にとってもインフレの高止まりや企業収益の悪化などによる経済の下押しリスクを高めていくことになるでしょう。
一方、長期化しているウクライナ問題については、トランプ大統領主導で停戦・和平交渉への具体的な動きが出てきましたが、停戦や和平がもし実現することになれば、地政学リスクだけでなく、ウクライナ復興需要やロシアへの経済制裁解除など、世界経済や資源・エネルギー価格等にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。
また、米国第一主義のもと、不法移民や麻薬問題、温暖化気候変動問題に関するエネルギー政策、LGBTQやDEIの推進など、民主党バイデン政権時代から180度の方向転換が実施されていく中、関連する国や地域、業界や企業・団体にとっては大きな影響は避けられないと思われます。
いずれにしても、今後の世界経済は米国トランプ政権の政策に大きく右往左往する激動の不確実な状況が継続していくと考えられますので、世界株式市場はボラティリティの高いマーケットになると思われます。
何かのニュースフローをきっかけに大きく上昇したり、大きく調整する場面も増えてくると考えられますが、引き続き国際分散投資で世界経済と企業の成長の恩恵を享受しながら、金(ゴールド)への分散投資を継続することでリスクを抑制していきたいと考えています。
おかげさまで創立21周年
さて、弊社は今月3月9日におかげさまで創立21周年を迎えます。こうして無事に21周年を迎えられるのも皆さまの暖かいご支援のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
弊社は、5名の税理士・公認会計士が長期投資による資産形成のお手伝いによってお客さまの将来不安を解消しようと立ち上げた独立系のユニークな資産運用会社です。同業他社とは違って、金融機関や大企業の子会社ではない独立性と柔軟性を強みとして、販売会社都合の金融商品提供ではなく、直販によるお客様に寄り添った資産運用サービスの提供を行ってきました。
ありがとうファンドがスタートしたときの運用資産残高は約1.6億円でしたが、今年1月には約250億円まで運用資産残高を増やすことができました。これもひとえに皆さまから継続して託されたご資金と長期投資の運用成果の賜物であると感謝申し上げます。
昨年から新NISA制度がスタートして新たに老後資産形成を始める人が増加した一方で、株式市場の暴落や相場急変の影響などで短期間に止めてしまう人も少なくないようです。資産運用で大切なことは長期で継続していくことであり、これは弊社が創業した当時から変わらない原理・原則であると考えています。
ご自身の資産運用の目的・目標に向かって、複数の国・地域・資産・銘柄に分散投資をしてリスクを抑制し、価格変動リスクに対しては時間軸を長期で捉えることで相場動向に一喜一憂せずに長期投資で資産運用を継続していくことが資産運用で成功するための王道です。
『継続は力なり』と言われるように、何事においても成功するためには長く続けていくことが大切ではありますが、誰でも簡単に実践できるわけではありません。弊社ではお客様に寄り添って、お客様の資産運用が成功するように、これからもお客様の資産運用を一生涯サポートさせて頂ければと考えております。
物価上昇が続くインフレ時代が到来し、資産運用のニーズが増していく中で、長期投資でお客様の資産形成のお手伝いをして将来不安を解消することができるように、良い時も悪い時も上り坂も下り坂もまさかの時も一緒に伴走していきたいと考えておりますので、今後ともありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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