<FPコラム>確定申告の時期がやってきました!(3)~確定申告の手順・スケジュール~
最後に、確定申告書の提出手順・スケジュールについて見ていきたいと思います。
令和元年(2019年)分の確定申告の提出期間は令和2年2月17日(月)から3月16日(月)まででしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から申告期限・納付期限が4月16日(木)までに延長されました。
申告書の提出が期限に遅れるとペナルティとして無申告加算税や延滞税などがかかりますので注意が必要です。
また、還付を受けるための申告は、通常の申告と異なり、1月1日以降、5年の間いつでも申告を受け付けてくれます。もし還付申告を忘れていた分がある場合、申告すれば税金が戻ってきますので確認してみてください。
申告までのおおまかな流れは以下の通りです。
① 申告書の入手
② 申告書の記入
③ 申告書の提出
④ 税金の納付(もしくは還付を受ける)
まずは、申告書を入手して記入します。入手方法は3つあり、税務署に直接取りに行く方法、国税庁のホームページから入手する方法、郵送してもらう方法があります。
税務署に取りに行く場合は、窓口で申告の目的や、1年間の収入などの概要を説明すれば、適切な様式の申告書、その他必要となる添付書類、「所得税の確定申告の手引き」などがもらえます。
国税庁のホームページから入手する場合は、「国税庁 確定申告書等作成コーナー」にアクセスして必要な申告書用紙や添付書類等を入手します。
郵送してもらう場合は、欲しい申告書の様式と必要な「所得税の確定申告の手引き」、簡単な申告の内容の3点を記載したメモと自分の住所と宛名記入して切手を貼付した返信用封筒を同封して税務署に郵送すれば、申告書等を送ってもらえます。
申告書が入手できたら、確定申告の手引きや「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を参考に申告書に記入します。申告する内容によっては、申告書の他に必要になる提出書類がありますので確認して準備します。
次に、作成した確定申告書の提出方法は、主に以下の3つの方法があります。
① 税務署に直接提出する
② 郵便で提出する
③ インターネットで申告する
税務署に直接提出する場合は、住所地を管轄する税務署に直接行って提出する方法になります。開庁時間は平日8:30~17:00です。土・日曜日・祝日は、通常は申告書の受付は行っていませんが、税務署の時間外収受箱へ入れて提出することができます。管轄する税務署については、国税庁「令和元年分確定申告特集」よりご確認ください。
郵便で提出する場合は、申告書一式と自分の住所と氏名を書いた返信用封筒に切手を貼り同封すると、税務署が受付印を押した上で控えを返送してくれます。消印の日付が提出日とみなされ、申告期限が延長されたので4月16日の消印まで有効です。念のため郵送の証拠が残る簡易書留などで出すとよいでしょう。
インターネットで申告する場合する場合には、「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」の利用と、原則として電子証明書(マイナンバーカードなど)の取得とICカードリーダの準備が必要になります。(ID・パスワード方式による申告も可能です)詳しくは、「e-Tax」ホームページをご確認ください。
最後に、税金の納付と還付について見ていきます。
税金を納める方法には、現金で納める方法、電子納税で納める方法、振替納税の手続きで納める方法、コンビニ納付やクレジットカード納付などがあります。
現金で納める場合は、銀行や郵便局等の金融機関や税務署の窓口で、納付書を使い納期限である令和2年4月16日までに納付します。電子納税で納める場合は、e-Taxを利用します。
振替納税の手続きで納める場合は、銀行口座などから自動的に引き落とされます。コンビニ納付の場合は、納付できる金額は30万円以下です。クレジットカード納付の場合は、決済手数料が別途かかります。
また、払いすぎた税金を返してもらう還付手続きについては、確定申告書の「還付される税金の受取場所」欄に、受取口座として、本人の取引している振込先の金融機関名、預貯金の種別及び口座番号(ゆうちょ銀行の場合は、記号番号のみ。)を記載します。申告書提出からしばらくすると、税務署から振込通知書のハガキが届きます。詳しくは、国税庁「令和元年分確定申告特集『税金の納付や還付手続きについて』」をご確認ください。
以上、確定申告の大まかな流れについて見てきました。申告書の記載方法や納税の方法などの詳細については、国税庁「令和元年分確定申告特集」をご覧いただくか、最寄りの税務署にご確認いただければと思います。
確定申告が必要な方は期限までにきちんと申告しましょう。
(終わり)
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