創立13周年を迎えて<月次レポート2017年3月より>
2017年04月29日(土)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
おかげさまでありがとう投信は今月3月9日に創立13周年を迎えました。この13年間本当にいろいろなことがありましたが、なんとか無事に迎えることができました。これもひとえに創業以来、弊社を温かく見守って応援してくださったお客様のお陰です。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
この間、マーケットでは2005年の郵政解散に始まり、ライブドアショック、サブプライムローン問題、リーマンショック東日本大震災、欧州債務危機、アベノミクス、Brexit、トランプラリーと振り返れば本当に様々なことが起きました。
また、資産運用を取り巻くビジネス環境も大きく変わってきております。ここ数年はフィンテックなど金融とITの融合により、ロボ・アドバイザーをはじめとして様々なサービスが資産運用業界にも生まれており、従来の金融機関のサービスの枠組みを変えようとする流れも出てきました。また、当局も顧客本位の業務運営を重視する方針を明確にしており、家計金融資産の「貯蓄から資産形成」への流れを促していく姿勢が鮮明になってきております。
過去に何度も「貯蓄から投資へ」が叫ばれては掛け声倒れで終わり、成果が上がってこなかった要因は色々と考えられますが、国民の間に根強くある「投資=投機(ギャンブル)」というイメージのせいだけではなく、販売会社である銀行や証券会社が中長期での資産形成を図ることよりも、販売手数料を獲得し収益を上げることが目的となり、短期乗り換えの回転売買を促し、保有期間の短期化、特定資産に偏ったテーマ型ファンドなど長期投資、分散投資に適さない新商品を相場が過熱したタイミングで販売しては、お客様に損をさせてきたことも大きな要因の一つであると考えられます。
弊社の設立経緯はまさにそのような既存の金融機関に対するアンチテーゼです。90年代後半、将来へのお金の不安から資産運用の相談が先生方のもとにたくさん舞い込んできた時に、おすすめできるまともな金融商品がないという現実に直面したことが会社設立のきっかけでした。おすすめできる金融商品がないのであれば自分達で作ろう、そう考えた税理士・公認会計士の先生方の想いこそがありがとう投信の原点です。
あれから20年近く経過した現在でも旧態依然とした金融商品の開発と販売手法を続けている大手運用会社や販売会社がある一方で、長期の資産形成に適した運用商品・サービスを提供する会社が以前に比べて数多く出来てきているのも事実です。
弊社を含めて主に直販をしている会社は8社に増えました。また、一部の大手運用会社も既存の販売チャネルに加えて直販もスタートさせて直販の中での競争も起きてきております。プレイヤーが増えて競争が起きることはお客様にとっては品質やサービスが向上されるので望ましいことである一方、提供する会社はお客様から評価されなければ競争に勝ち残ることができないのは言うまでもありません。
弊社が創業した13年前には直販の投信会社は弊社を含めて2社のみで、その存在自体が貴重で特別でしたが、プレイヤーが増えた現在は他社と差別化できなければ埋没してしまいます。
そのような中で、弊社はこの13年間を振り返って、お客様に感謝するとともに、これからもお客さまに選んでいただけるように、お客様の資産運用を一生涯サポートしていきます。
今までのやり方に固執せずに柔軟に良いものは取り入れ、良くないところは改善して、安定した運用パフォーマンスの提供、サービスの差別化と品質向上、顧客対応レベルの向上を目指して社員一同、精進して参ります。
13周年を迎えたありがとう投信は、立ち止まることなく、これからもお客様にご満足いただけるように走り続けてまいりますので、今後ともありがとう投信を何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷 俊介
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