第22期ありがとうファンド運用報告(2025年8月末~2026年8月末)
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さて、ありがとうファンドは8月31日に第22期決算を迎えました。今月のありがとうブログでは1年間の振り返りを簡単にさせていただければと思います。また、現在全国6ヵ所で開催している第22期運用報告会では本ブログで解説させていただく内容に加えて、足元の投資環境の整理・今後の運用方針などまで広げて話しておりますので、是非ご参加いただけますと幸いです。なお、1年間のパフォーマンスの説明については、月次レポートと平仄を合わせる関係で、2025年8月末~2026年8月末までの期間について説明させていただきます。
下図は騰落率と基準価額の推移になります。2026年8月末時点の1年騰落率は+31.7%となり、米政府機関閉鎖、AI関連設備投資に対する懸念、ベネズエラ&グリーンランド問題や米国・イスラエルのイラン攻撃などいろいろと騒がしい1年間ではございましたが、当ファンドの基準価額は概ね右肩上がりで上昇する1年間になりました。
【騰落率と基準価額の推移】

出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成
※設定来騰落率については、ありがとうファンド設定日の2004年 9月1日からの騰落率になります
ありがとうファンドは世界の国・地域に分散投資しておりますので、各国・地域別の株価推移も見てみましょう。
2025年9月の期初はオラクルがOpenAIとの間でデータセンタ建設に関して3,000億ドル規模の契約を締結したなどを好感し、米国ハイテク関連銘柄を中心に上昇して始まり、米FRBの利下げ決定が世界的に投資家心理を改善させたことも追い風になりました。
10月に入ると、米政府の機関閉鎖への突入や米中対立などリスクは随所で発生するも、OpenAIを中心とした巨大なAI投資ムーブメントを背景に総じて上昇しました。
11月は一転、米大手AI関連企業による巨額の設備投資に対する懸念が広がり株価が調整する局面が見られ、ややボラティリティの高い相場展開になりました。
12 月の世界株式市場は、米大手ハイテク企業のAIへの巨額投資に対する収益性懸念などが嫌気され、米国株は上値の重い展開になりました。一方新興国株式市場では、AI向け半導体需要増の期待を背景に韓国株、台湾株を中心に上昇して年末を迎えました。
年が明けて2026年に入ってからは、米国によるベネズエラ攻撃やグリーンランドを巡る地政学リスクが意識され、世界の投資家は米国株からアジア株や欧州株へシフトし、米ドル離れも加速したことから米国株の出遅れが目立つようになりました。一方、日本株式市場のパフォーマンスは堅調で、2月8日の衆議院選挙での自民党の獲得議席数は316議席と、戦後最高となったことがポジティブサプライズとなり、大きく上昇しました。
3月に入ると、米国・イスラエルによるイラン攻撃が始まり、投資家のリスク回避の売りが強まり、世界株式市場は総じて大きく下落する相場展開になりました。
4月は一転、中東情勢が懸念されつつも、AI・半導体関連銘柄がけん引する形で大きく反発しました。特に韓国や台湾などの半導体関連株が大きく上昇し、新興国株の上昇をけん引しました。このAI・半導体株の急騰は5月も続きましたが、6月に入るとAI関連株への高値警戒感や資金調達懸念などが相場の重荷になりました。
7月も引き続きAI・半導体関連銘柄に対する疑念が市場を席巻し、値動きが激しい展開になりました。8月に入ると株価はやや戻しましたが、中東情勢や米財政不安を受けた金利高、ジャクソンホール会議でのFRB議長のタカ派発言などが重なり、終盤にかけてやや上値の重い展開になりました。
【マーケットのおさらい】
(現地通貨ベース)

出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成
【AI関連設備投資の恩恵は新興国株へ?】
韓国のメモリ関連企業の株価が大きく上昇
出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成、株価は2025年8月1日を1として2026年10月4日までの推移(全て現地通貨ベースでの推移)
【全国6ヵ所で開催している第22期運用報告会資料より一部抜粋】
出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成。株価は2023年1月年初を100として指数化、2026年10月4日までの推移(全て米ドル建てでの推移)
次に、為替の推移も見てみましょう。為替介入などの影響から急激に円高に振れる局面がありましたが、期を通してみるとおおむね対ドル・ユーロともに円安傾向の1年になりました。
【ドル円とユーロ円のおさらい】

出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成
当ファンドの基準価額は日本円で算出されますので、円ベースでのマーケット推移も見ておきましょう。先ほどの現地通貨ベースの図を円ベースに換算すると以下のような推移になります。
【マーケットのおさらい】
(円ベース)

出所:ファクトセット等より、ありがとう投信作成
次に、あくまでも概算値になりますが、それぞれの投資先ファンドの寄与度を下記のスライドでまとめてみました。基本的には計算期間の組入比率の高いファンドほど当ファンドの基準価額への寄与度が高くなる傾向にあります。当期は期中に全売却をしたラザード・グローバル・エクイティ・フランチャイズ・ファンド以外全てのファンドが当ファンドの基準価額上昇要因となりました。特に新興国株式担当であるRBCエマージング・マーケッツ(除く中国)エクイティ・ファンド、ラザード・エマージングマーケッツ・エクイティ・アドバンテージ・ファンドや金ETFが当ファンドの基準価額上昇に大きく貢献しました。為替については、ドル円、ユーロ円共に期を通しておおむね円安傾向に推移し、当ファンドの基準価額上昇を支えました。
当期も引き続き株式を中心とした国際分散投資を継続しました。当期の主な投資行動としては、米国株式の投資スタイル分散のため、投資対象に偏りのあるアライアンス・バーンスタイン・アメリカン・グロース・ポートフォリオとアリアンツ・US・ラージ・キャップ・バリューを全売却し、より規律ある投資プロセスを採用しているラザード・ベイライト・USラージ・キャップ・ファンド、JPモルガン・US・リサーチ・エンハンスド・ETF、フェデレーテッド・ハーミーズ・MDT・US・エクイティ・ファンドに新規投資を開始しました。さらに、欧州株式の投資スタイル分散も考慮し、投資対象に偏りのあるアリアンツ・ヨーロッパ・エクイティ・グロース・セレクトとアライアンス・バーンスタイン・ヨーロピアン・グロース・ポートフォリオを全売却し、JPモルガン・ヨーロッパ・リサーチ・エンハンスド・ETFを買い増しました。世界株式や日本株式担当ファンドについても同様の背景から、ラザード・グローバル・エクイティ・フランチャイズ・ファンドとコムジェスト日本株式ファンド(適格機関投資家限定)を全売却し、ラザード・グローバル・エクイティ・アドバンテージ・ファンドを買い増しました。
【投資先ファンド寄与度】
(概算値)
出所:ありがとう投信計算(概算値)、注)その他にはアリアンツ欧州セレクト分の+29円分を含む
【投資先ファンドのパフォーマンス】
(2026年8月末時点)

出所:各種投資先運用会社データ、ファクトセットより、ありがとう投信作成、円ベースのパフォーマンス
各国・地域市場ごとに投資先ファンドのパフォーマンスを確認してみましょう。
【日本株式市場】

【米国株式市場】

【欧州株式市場】

【新興国株式市場】

【世界株式市場】

【金ETF】

出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成。株価・指数は2025年9月1日を1として指数化、2026 年8月31日までの推移。外貨建ての株価・指数はすべて日次で邦貨換算した日本円ベース
【全国6ヵ所で開催している第22期運用報告会資料より一部抜粋】
今回の運用報告会では原油動向について言及することが多くありました
ホルムズ海峡など世界のチョークポイントが今まで通りに使えなくなると...
頼みのアメリカさんも自国優先だから...
非資源国の日本が一番脆弱なような...
出所:米国エネルギー情報局より、ありがとう投信作成、2026年9月25日までの推移
原油価格だけではなく、原油輸送コスト(価格、日数)、保険料なども上昇傾向...
巡り巡って貿易赤字拡大へつながり...中長期的に円安傾向をサポート?

出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成、原油価格はWTI、詳細は弊社ブログ『エンゲル係数と円安』をご参照ください
以上、簡単ではございますが第22期運用報告とさせていただきます。
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ありがとう投信株式会社
ファンドマネージャー 真木喬敏
◆記載内容について: 資料に記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。
◆株価指数について:記載されている各国・地域市場の指数は特別注記が無い場合は以下の指数を使用しています。
【日本株】→FactSet Market Indices Japan 配当込み(税引き前配当再投資)
【世界株】→FactSet Market Indices World 配当込み(税引き前配当再投資)
【米国株】→FactSet Market Indices US 配当込み(税引き前配当再投資)
【欧州株】→FactSet Market Indices Europe 配当込み(税引き前配当再投資)
【新興国株】→FactSet Market Indices Emerging 配当込み(税引き前配当再投資)
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