ありがとうの本棚(今月の一冊『入門 シュンペーター』)
入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才
(PHP新書) 新書 - 2024/11/19中野 剛志 (著)
今月ご紹介する一冊は、ジョン・メイナード・ケインズと並んで二十世紀最大の経済学者であるとみなされ、「創造的破壊」という言葉を広め、「イノベーション理論の父」と呼ばれるシュンペーターの理論をわかりやすく解説した入門書です。
本書では、シュンペーターの理論や、彼の影響を受けた現代の理論について解説し、彼の理論が今日の資本主義の本質を理解する上でも極めて有効であることを示しています。そして、日本経済が長い停滞に陥り、日本企業がイノベーションを起こせなくなった理由が「シュンペーターの理論とは正反対のことをやり続けたから」であることを明らかにしています。
また、資本主義とは何か?銀行が無から貨幣を創造する信用創造とは?創造的破壊とは何か?などについて初心者にもわかりやすく解説されています。
日本経済が失われた30年と呼ばれて停滞している間に、日本は諸外国に追い抜かれていっています。政治も経済も何もかも行き詰まってしまったように感じられる今日の日本。このままではいけない、日本はこれからどうして行けばよいのか、資本主義の本質を見抜き、1940年代に少子化を予測したシュンペーターの理論を学ぶことでその答えを見つけることができるかもしれません。
大変勉強になりますので皆さん是非読んでみてください。
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