ありがとうの本棚(今月の一冊『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』)
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書
単行本(ソフトカバー) - 2019/11/20
昨年から高校で「金融経済教育」が必修化されて国民の金融リテラシーの向上が求められています。金融教育というと「投資の勉強」をイメージされる方も少なくないと思われますが、実際の金融経済教育では、家計管理とライフプランニング、収入と支出、資産形成、社会保険制度・民間保険、借金・クレジットカード、金融トラブルなど幅広くお金について学んでいき、投資についてはその中の一分野に過ぎません。今月は金融経済教育に関するおすすめの本をご紹介したいと思います。
本書は、日本よりも金融リテラシーが高いとされるアメリカの高校生が学んでいる「お金の教科書」です。お金全般について、投資だけでなく、キャリアや就職・転職・起業、予算と支出、銀行預金と借金、破産、税金、保険、社会福祉、法律と契約、金融詐欺まで幅広い内容がわかりやすく一冊にまとまっています。
現代社会を生きていく上でお金の基礎知識はなくてはならないものであり、一生モノの知識をしっかり身につけることで、これからの人生を生きていく上できっと役に立つことでしょう。
特にお金とキャリア設計の中での人的資本や生涯所得の考え方については、これから社会に出る高校生や大学生だけでなく、社会人の方にも人生を俯瞰的に捉えて考えられるようになるのでとても勉強になると思います。
アメリカの高校生が学ぶ教科書を今さら読んでも仕方がないと思われる方もいるかもしれませんが、お金の大切さを実感するのは社会に出て自分で稼ぐようになってからだと思いますので、高校生や大学生よりもむしろ社会人の方にこそ自分の人生をよりよく生きていくために是非読んで頂きたいおすすめの一冊です。
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