みなさんはいくつ銀行口座をお持ちですか。

　

全国的に支店がある『メガバンク』、特定の地域に特化した『地方銀行』、銀行業務以外に相続に関わる業務なども行っている『信託銀行』など日本には多くの銀行が溢れています。

　

その中で近年利用者が増えているのが『ネット銀行』です。

　

今回はネット銀行の押さえておくべきポイントについてお話します。

　

　

　　　

ネット銀行とは店舗やＡＴＭをほとんど持たず、オンライン上での取引を専門にしている銀行のことです。口座開設や振り込みなど全ての手続きをスマホやパソコンで完結できるのが特徴で、口座開設時にも申込書や届出印が必要ありません。主なネット銀行は、楽天銀行・住信ＳＢＩネット銀行・ソニー銀行などが挙げられます。

　　

　　　

まず一般的に言われているネット銀行のメリットをご紹介します。

　

①振込・入出金手数料が安い（実店舗を持たないため、人件費等のコストを抑えることができる）

②24時間利用可能（ネット上で完結できるため忙しくて銀行に行けない人に便利）

③預金金利が高い(メガバンクの普通預金金利は0.001％に対し、ネット銀行は高いところで0.2%(条件付き))

④ネット上でいつでも残高が確認できる（通帳が発行されないため記帳に行く必要がない）

　　

　

以上のことから、ネット銀行はパソコンやスマホでの手続きに慣れている人で少しでも高金利で預金をしたい人に向いていると言えるでしょう。

　　

　

　

次に意外と知られていないネット銀行特有のデメリットについてご紹介します。

　

①実店舗がない（窓口で相談ができないうえに電話もなかなか繋がらない）

②IDやパスワードを自己管理しなければならない

（IDを忘れたりパスワードを複数回間違えると、セキュリティ上取引停止になる）

③ネット障害やシステムメンテナンス時に使えない（利用したいタイミングでシステムエラーなんてことも）

④セキュリティに注意が必要（ネットでログインするだけで利用可能なため、不正送金被害も起きている）

⑤通帳がないので万が一の時に口座の存在に気付いてもらえない

（相続手続で家族が苦労することになるかも）

　

　

最後に弊社でもよく起きているネット銀行あるあるをご紹介します。

　

銀行預金口座から口座振替（自動引落）をしたい時、「預金口座振替依頼書」を提出しますよね。

　

弊社の場合、定期積立サービスを利用する場合に提出が必要になります。この書類はお届出印・口座番号・通帳名義の一致を確認し、引き落とし口座が本人のもので間違いないと確認するための書類です。

　

しかし、ネット銀行では口座開設時に印鑑登録が不要なため、預金口座振替依頼書を提出するだけでなく、印鑑照合の代わりにネット上でも承認手続きをする必要があります。

　

この承認手続きを忘れていて、口座引き落としを開始できないケースが非常に多いです。もし、ネット銀行で口座振替手続きをされる場合は、最後の承認手続きまでお忘れなく！！

　　

世間一般的には便利だとされているものでも、自分と相性が合うかどうかはきちんと調べてみなければわかりません。ネット銀行の手軽さは魅力的ですが、大切なお金を預ける場所はきちんと理解したうえで選択しましょう。