【今月のFP情報コラム】個人賠償責任保険と自転車保険について(2022年10月)
皆さんのご自宅の火災保険に特約でついていることが多い『個人賠償責任保険』をご存知ですか?
これが意外と役に立つ損害保険なので是非契約内容を確認してみてください。
個人賠償責任保険は、「個人またはその家族が、日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険」で、例えば、飼い犬が他人に噛みついてケガをさせてしまったり、お店で誤って商品をこわしてしまったり、子供がキャッチボールをしていて誤って他人の家の窓ガラスを割ってしまった場合などに保険金が支払われます。また、自転車事故で相手にケガをさせてしまったり、相手を死亡させてしまった場合にも保険金が支払われます。
近年、自転車による事故が増加しており、死亡事故に至るケースも多く見られるようになりました。自転車事故も自動車事故と同様に損害賠償責任が発生します。相手が死亡した場合には、相手の年齢や職業にもよりますが数千万円から1億円を超える損害賠償責任を負うことになります。
保険に入っていなければ到底支払えないような高額な損害賠償金を支払う義務が生じてしまいますので、最近では自転車に乗る時は自転車保険に入ることを義務付けている自治体が多くなってきました。
自転車保険は、保険会社やプランにもよりますが、月額数百円から手軽に加入することができますが、ご自宅の火災保険の特約で個人賠償責任保険に入っていれば重複するので別途加入する必要はないでしょう。
注意する点としては、個人賠償責任保険の損害賠償金の上限金額が1億円未満の場合には、自転車の死亡事故の場合だと全額カバーできない可能性があるので火災保険の個人賠償責任保険プランを見直して損害賠償金の上限額を引き上げるか、別途自転車保険に入った方がよいでしょう。
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