資産運用をトータルでサポート<月次レポート2020年7月より>
2020年07月02日(木)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大は依然として続いていますが、今年も早いもので半年が過ぎ7月になりました。
国内では全国で緊急事態宣言が5月25日に解除されてから1ヶ月以上が過ぎ、学校や企業の経済活動もほとんど再開されてきましたが、新しい生活様式のもとではコロナ前の状態に戻るのにはかなりの時間がかかりそうです。
6月末時点で新型コロナウイルスの世界の感染者数は1000万人、死者数は50万人を突破しています。毎日世界で10万人以上が感染するパンデミック(世界的大流行)の収束の気配が見えない中で、経済活動再開を進めているので、米国をはじめとした欧米各国では第二波懸念が高まってきています。日本においても東京を中心に新規感染者数が日々増加してきており予断を許さない状況です。
ワクチンや治療薬が開発されるまでの1~2年の間は、新しい生活様式のもと、「もしかしたら自分が感染しているかもしれない」と考えて、周りの人にうつさないようにする気遣いを皆が持ち、感染予防に努めながら新型コロナウイルスと上手に付き合っていきましょう。
マーケットは景気回復を先取りしてコロナ前の水準にV字回復
さて、先月の世界のマーケットは、経済活動再開による回復期待及び金融緩和による過剰流動性による株価上昇と感染第二波懸念の間で一喜一憂する展開の中、世界の株式市場は総じて上昇しました。ありがとうファンドは3.4%の上昇となり、コロナ前の水準までほぼ回復いたしました。
足元の経済指標や企業業績はロックダウンや緊急事態宣言で経済活動を止めていた影響で予想通り非常に悪いものが発表されています。IMF(国際通貨基金)は今年の世界経済の成長率見通しを4月時点よりも下方修正してマイナス4.9%にしました。国内においても6月の日銀短観がリーマンショック直後に次ぐ過去2番目の大幅な悪化を示しました。先行きについても製造業、非製造業ともに厳しく、新型コロナの世界的な感染拡大が収束しない限り、輸出やインバウンドの本格的な回復はすぐには望めず、失業率や有効求人倍率など雇用環境も悪化していく中で国内消費もV字回復は想定できず低迷がしばらく続くと思われます。
一方でマーケットでは各国政府・中央銀行による金融緩和マネーが株式市場を下支えしている中、半年先、一年先の業績回復を見込んで株価が上昇しています。実体経済との乖離が広がる中では、コロナバブルの懸念も出てきており、今後の感染状況や景気動向によってマーケットは乱高下する可能性が大きくなり、引き続きボラティリティの高い相場動向が予想されます。
このような中で、短期的な相場動向や景気動向を予想してタイミングを見て機動的に高く売って安く買い戻していくことは簡単ではありませんし、仮に一度上手くいったとしても長期的に継続していくことは難しいでしょう。ヘッジファンドなどのプロでもマーケットタイミング戦略で長期的に継続して安定したパフォーマンスを上げるのが難しいことは過去の実績から明らかです。
世界経済は、足元、新型コロナウイルスの影響で大きくマイナス成長になりますが、中長期的には人口増加等による消費・生産の拡大により成長していくと予想されていますので、世界に幅広く国際分散して長期投資することによって世界経済の成長及び企業利益の成長のリターンの恩恵を享受することが期待できます。
短期的なマーケット動向に一喜一憂することなくコツコツと長期投資でバイ・アンド・ホールドして資産運用を継続してくことが、皆さまの資産運用のゴールへの王道であると考えます。
ライフプランニングから資産運用、そして資産承継へ
資産運用で大切なことは、お客さまそれぞれの目標ゴールに向かって、長期・積立・国際分散投資を継続していくことです。 弊社では、金融商品である「ありがとうファンド」を運用・直販するだけでなく、お客さまが目標に向かって資産運用を継続していけるように、お客様のライフプランニングのお手伝いや資産運用の個別相談に乗らせていただくことで、資産運用をトータルでサポートさせて頂ければと考えております。
現役世代の方には、老後資金のための資産形成プランだけでなく、住宅資金や教育資金も含めた人生3大資金のマネープランのご相談などにも乗らせて頂きます。
また、これから定年退職を迎えるリタイア期前後の方や年金生活に入られているシニア世代の方に対してはリタイアメントプラン・老後生活設計として、就労延長や資産運用を継続しながらの換金方法なども含めてご相談に乗らせて頂ければと思います。リスク資産へどの程度配分するか、資産寿命を延ばしながら老後資産をどのように取崩していくか、使い切れない余裕資金を次の世代である子供や孫へどのように資産承継(生前贈与・相続)していけばよいかなど、お客様毎に個別に対応させて頂ければと考えております。
以上のように、お客様の資産運用をトータルでサポートさせて頂くために、弊社では資産寿命を延ばしながら、運用資産を年金のように計画的に取り崩して換金していく「定期換金サービス」や家計のキャッシュフロー・シミュレーションに基づく現状分析、老後資金の資産形成プランや資産取崩プラン、教育資金、住宅資金、万が一のときに必要な保険必要保障額のアドバイスや個別相談を行う「FPサービス」、相続や生前贈与、終活、法律問題に関する相談・対策の専門家を紹介する「39コンシェルジュサービス」を同業他社に先駆けて既にご用意しております。
現在のコロナ禍で先行きが不安な状況だからこそ、お客様が資産運用で迷われてゴールを見失うことのないようにしっかりと個別にサポートさせていただければと考えております。
また、個別資産運用相談につきましては、今後オンラインでの個別相談もできるように現在計画準備を進めているところです。詳細は決まり次第ホームページや月次レポート等でご案内させて頂きます。
クオリティ・グロース企業を厳選して国際分散投資
弊社では、引き続き投資先ファンドを通じて、景気動向に大きく左右される景気敏感銘柄ではなく、コロナ禍でも業績を伸ばしていける景気変動の影響をあまり受けずに今後のメガトレンドに乗って利益成長していける強固なビジネスモデルを持ったクオリティの高い企業を厳選して国際分散投資していくことでリスクを抑えながら安定したパフォーマンスを目指して参ります。
厳選された投資先銘柄については、毎月「ありがとうブログ」の中でファンドマネージャーが紹介しておりますのでご興味ありましたら是非ご覧いただければ幸いです。(先月は「BJ's Wholesale Club」を取り上げています)
新型コロナウイルスの収束までにはしばらく時間がかかりそうですが、長期戦を覚悟して皆さまと乗り越えていけるように役職員一同、精進して参りますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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