新たな投資先ファンドを3本追加<月次レポート2024年12月より>
2024年12月04日(水)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
今年も早いもので師走になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?寒さも厳しくなってきており、体調を崩している人も多いようなので皆さまくれぐれもご自愛ください。
さて、先月の世界株式市場は、米国大統領選挙でトランプ氏が勝利したことを好感して米国株式市場は大きく上昇する一方で、トランプ氏の掲げる政策の影響を大きく受ける国や地域、セクターなどは調整した1ヶ月になりました。米国大統領選挙が事前に予想されていたような混乱もなく、共和党トランプ氏の圧勝で決着がついたことによって、マーケットでは今後のトランプ政権の経済・金融・外交政策がどうなるかに関心が集まりました。アメリカ第一主義のもと国内産業の保護と国内回帰を進めるために関税を課す方針が示され、影響を受ける国・地域、企業の株価は下落しました。日本株市場も上値の重い展開で調整して1ヶ月を終えました。
また、先月イベントリスクに備えて大きく買われて上昇していた金(ゴールド)価格は、米国大統領選挙を無事通過したことで下落しました。為替相場については、米国FOMCが予想通り0.25%利下げを決定し、日銀の追加利上げの可能性が意識されたこともあって月末にかけて1ドル149円台まで円高が進行しました。 そのような中、ありがとうファンドは月間で-1.9%の下落となりました。
今後の見通しですが、米国トランプ政権の「アメリカファースト」の政策が本格的に実行されていくことになります。不法移民問題の解決や温暖化人為説に基づく脱炭素・気候変動対策・再エネ政策などの転換・見直し、貿易相手国に対する関税強化、特に中国に対してはさらに厳しい対応が実施されていくものと考えられています。
また、経済政策面では減税政策の実施による経済成長が期待されており、米国企業の収益にプラスの影響を与えることが予想されています。さらに、長期化するウクライナ問題の早期停戦と復興、混迷しているイスラエル中東問題の解決などの地政学リスクへの対応でトランプ大統領の手腕が期待されています。
一方で日本においては、少数与党である石破政権の政権基盤の不安定さから今後の政策決定が滞ってしまうリスクが懸念される中、トランプ大統領と対話していかなければならないので難しい状況がしばらくは続いていくものと思われます。引き続き世界経済は米国トランプ大統領の政策に大きな影響を受けるものと思われるので、先行き不透明感からマーケットのボラティリティは高い状態が今後も継続していくと考えられます。
新たな投資先として3本のファンドを追加
ありがとうファンドでは、11月29日付で信託約款を変更して、中長期的な運用成果の向上を目指して当ファンドが投資を行う投資信託証券を新たに米国株ファンド2本と新興国株ファンド1本の合計3本追加いたしました。
追加した投資先ファンドは、それぞれJ.P.モルガン・アセット・マネジメントの米国グロース株ファンド『JPモルガン・ファンズ-USグロース・ファンド』、RBCブルーベイ・アセット・マネジメントの中国を除く新興国株ファンド『RBCファンズ(ルクセンブルグ)-エマージング・マーケッツ(除く中国)・エクイティ・ファンド』、ブラウン・アドバイザリーの米国バリュー株ファンド『ブラウン・アドバイザリー・US・サステナブル・バリュー・ファンド』の3本です。
J.P.モルガン・アセット・マネジメントの米国グロース株ファンド『JPモルガン・ファンズ-USグロース・ファンド』は、主に米国株式の中で成長が期待される銘柄への投資を通じて、米国株式市場を上回るリターンの実現を目指します。長期の運用実績は非常に良好でベンチマークを上回る運用成果を残しています。
運用会社であるJ.P.モルガン・アセット・マネジメントは、国際的な資産運用の分野で約150年にわたる実績があり、運用資産残高約397兆円を有する世界最大級の資産運用サービスグループです(2023年6月末現在。運用資産残高は同時点の為替相場にて円換算)。世界20ヵ国・地域以上にネットワークを持ち、日本ではJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社を通じてお客さまにサービスを提供しています。ありがとうファンドでは既に同社の米国株コア戦略ファンド『USセレクト・エクイティ・ファンド』に投資しております。
<JPモルガン・ファンズ-USグロース・ファンド>
投資信託協会分類 | 指定されておりません。 |
委託会社 | J.P.モルガン・インベストメント・マネージメント・インク |
ファンドの特徴 | 主に米国株式の中で成長が期待される銘柄への投資を通じて、米国株式市場を上回るリターンの実現を目指します。 |
ベンチマーク | Russell 1000 Growth Index |
信託報酬(年率) | 年率0.60% |
RBCブルーベイ・アセット・マネジメントの中国を除く新興国株ファンド『RBCファンズ(ルクセンブルグ)-エマージング・マーケッツ(除く中国)・エクイティ・ファンド』は、主に長期的な構造的成長分野で高く安定した収益を上げていると判断される新興国の発行体が発行する株式に厳選して投資を行い、長期保有することでリターンの獲得を目指します。中国を除く新興国株ファンドとして長期の運用実績があり良好な運用成果を上げています。
運用会社であるRBCブルーベイ・アセット・マネジメント(以下、当社)は、アクティブ運用に特化した資産運用会社として、債券、株式、オルタナティブに亘る幅広い運用ソリューションを提供しています。当社は、世界最大級の銀行である親会社のロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の安定的な財務基盤をもとに、イノベーションを推進しつつ、卓越した運用能力を活かし、お客様の高度化するニーズに対応しています。RBCブルーベイは、RBCグローバル・アセット・マネジメントの欧州及びアジア太平洋地域におけるブランド名称です。
<RBCファンズ(ルクセンブルグ)-エマージング・マーケッツ(除く中国)・エクイティ・ファンド>
投資信託協会分類 | 私募のため指定されておりません。 |
委託会社 | ファンドの管理会社:Candriam ファンドの投資運用会社:RBCグローバル・アセット・マネジメント・インク |
ファンドの特徴 | 主に長期的な構造的成長分野で高く安定した収益を上げていると判断される新興国の発行体が発行する株式に厳選して投資を行い、長期保有することでリターンの獲得を目指します。 |
ベンチマーク | MSCI Emerging Markets ex-China Total Return Net Index |
信託報酬(年率) | クラスO1 受益証券:年率 0.45% クラスO受益証券:年率 0.85% |
ブラウン・アドバイザリーの米国バリュー株ファンド『ブラウン・アドバイザリー・US・サステナブル・バリュー・ファンド』は、米国の市場や取引所に上場または取引されている、割安に評価されている優良な大企業の株式への投資を通じて元本の長期的な成長を目指します。米国バリュー株ファンドとして優れた運用実績を残しています。
運用会社であるBA(ブラウン・アドバイザリー)は米国ボルティモアに本社を置く独立系の大手資産運用会社です。米国最古の投資銀行であったアレックス・ブラウン&サンズの資産運用部門として創設され、1998年に現経営陣などによるバイアウトにより独立した運用会社です。現在、世界の機関投資家、富裕層など幅広い投資家層に対して、米国株式、グローバル株式、債券、オルタナティブなどの投資サービスを提供しています。
<ブラウン・アドバイザリー・US・サステナブル・バリュー・ファンド>
投資信託協会分類 | 指定されておりません。 |
委託会社 | ブラウン・アドバイザリー |
ファンドの特徴 | 米国の市場や取引所に上場または取引されている、割安に評価されている優良な大企業の株式への投資を通じて元本の長期的な成長を目指します。 |
ベンチマーク | Russell 1000 Value Net Index |
信託報酬(年率) | 年率0.25% |
米国株及び中国を除く新興国株へ投資するファンドの選択肢を増やすことによって、ありがとうファンドの運用成果のさらなる向上を目指していきたいと考えております。尚、来年1月から全国で開催する新春セミナーの中で、新投資先ファンドの詳しいご紹介をさせていただきますので、是非ご参加頂ければ幸いです。
弊社はこれからも短期的な相場動向に一喜一憂せずに、世界経済の成長及び企業利益の成長の恩恵を享受すべく長期・国際分散・厳選投資でダウンサイドリスクを抑えながら安定した運用成果を目指して参ります。
最後になりますが、少し早いですが皆さまのご支援のおかげで役職員一同、無事に一年を終えられそうです。誠にありがとうございました。弊社は今後もお客様の資産運用を一生涯サポートしていけるように安定した運用成果の提供と資産運用サービスに磨きをかけて参りますので、来年も引き続きありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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