厳選した新たな投資先ファンドを追加 <月次レポート2024年6月より>
2024年06月05日(水)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。早いもので今年も6月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?寒暖差が激しく不安定な天候が続いていますので体調を崩されないようにくれぐれもご自愛ください。
さて、先月のマーケットですが、世界株式市場は欧米株を中心に総じて上昇する1ヶ月になりました。
地政学リスクの高まりが和らいだことや米国の追加利上げ懸念が後退したこと、米国CPIなどの経済指標が市場想定を下回り米国長期金利が低下したこと、エヌビディアが市場予想を上回る決算を発表したことなどが好感されて、特に米国株式市場は大きく上昇し、NYダウが40,000ドル、ナスダックが17,000ポイントに初めて乗せてともに史上最高値を更新しました。月末にかけては利益確定売りで下落する場面も見られました。
また、為替相場については月初から円高ドル安に振れましたが、下旬から月末にかけて円安に方向に振れて前月末の水準に戻して1ヶ月を終えました。
そのような中で、ありがとうファンドは月間で+1.3%の上昇となり、先月に続いて基準価額、純資産額ともに最高値を更新しました。
今後の見通しですが、米国の景気動向と利下げ見通しに注目が集まっており、経済指標によって今後の金利見通しが左右される展開が続きそうです。また、今年は世界各国で選挙が行われる選挙イヤーであり、選挙動向の不透明感に一喜一憂する相場展開が考えられます。
特に11月に行われる米国の大統領選挙では、トランプ前大統領が勝利した場合、金融経済政策や移民政策、エネルギー政策などが大きく変更される可能性が高く、長期化するウクライナ情勢や混迷する中東情勢、米中対立などの地政学リスクにも大きな影響を与える可能性があります。選挙動向の不透明感が増すことによって、マーケットのボラティリティが一段と高まり相場が大きく調整するリスクも高まってくるでしょう。
日本国内においては、エネルギーや原材料価格の上昇及び円安による輸入物価等の上昇によるインフレによって実質金利がマイナスの状態が続いており、日米金利差が大きくなっていることによる円安進行に対して、日銀の追加利上げの必要性が叫ばれています。
今後の日銀の金融政策に注目が集まっていますが、実質消費及び実質賃金のマイナスが続く国内経済状況下において、拙速に利上げをすることによって景気を引締めすることは消費をますます冷え込ませることにもなりかねないので、日銀には慎重な判断と難しい舵取りが求められています。
新たな投資先として米国株ファンドと欧州株ファンドの2本を追加
さて、ありがとうファンドでは、5月31日付で信託約款を変更して、中長期的な運用成果の向上を目指して米国株と欧州株の投資先ファンドを2本追加いたしました。追加した投資先ファンドは、J.P.モルガン・アセット・マネジメントの米国株ファンド『JPモルガン・インベストメント・ファンズ-USセレクト・エクイティ・ファンド クラスI(米ドル建て)(ルクセンブルグ籍外国投資法人の投資証券)』とアライアンス・バーンスタインの欧州株ファンド『アライアンス・バーンスタインSICAV I -ヨーロピアン・グロース・ポートフォリオ(クラスF株式/クラスS1株式)(ルクセンブルグ籍オープン・エンド型外国投資法人(ユーロ建))』です。
J.P.モルガン・アセット・マネジメントの米国株ファンド『USセレクト・エクイティ・ファンド』は、ボトムアップ・アプローチで米国株式に厳選投資しているファンドで米国株式市場(S&P500)を上回るリターンの実現を目指しています。長期の運用実績は非常に良好でベンチマークを上回る運用成果を残しています。
運用会社であるJ.P.モルガン・アセット・マネジメントは、国際的な資産運用の分野で約150年にわたる実績があり、運用資産残高約397兆円を有する世界最大級の資産運用サービスグループです(2023年6月末現在。運用資産残高は同時点の為替相場にて円換算)。世界20ヵ国・地域以上にネットワークを持ち、日本ではJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社を通じてお客さまにサービスを提供しています。
アライアンス・バーンスタインの欧州株ファンド『ヨーロピアン・グロース・ポートフォリオ』は、主として長期で優れた利益成長を達成する可能性が高いと見込まれる欧州企業の株式への厳選投資を通じて、中長期的な元本の成長を目指していくファンドで、欧州グロース株運用戦略において実績のある運用チームが運用しています。
既に投資先ファンドとなっている『アメリカン・グロース・ポートフォリオ』の運用も行っているアライアンス・バーンスタインは、米国ニューヨークに本社を置く世界有数の資産運用会社です。1967年に資産運用業務を開始し、現在、世界の機関投資家、富裕層、個人投資家に質の高い運用サービスを提供しています。
新投資先ファンドを追加することで、米国株及び欧州株へ投資する選択肢が増えて、よりバランスのとれたポートフォリオの構築が可能になるとともに、保有コストである実質信託報酬の低減にもつながることで、今後のありがとうファンドの中長期的な運用成果の向上に貢献してくれるものと期待しております。
ありがとうファンドでは、今後も長期的な時間軸で運用をして短期的な相場動向に一喜一憂することなく、投資先ファンドを厳選してダウンサイドリスクを抑えながら、長期国際分散投資で世界経済の成長及び企業の利益成長の恩恵を享受し長期で安定した運用成果の提供を目指して参りますので、今後ともありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
関連記事
| 社長メッセージTOPへもどる |