上昇相場でも平常心で淡々と <月次レポート2024年2月より>
2024年02月07日(水)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。早いもので今年も1ヶ月が過ぎましたがいかがお過ごしでしょうか。
元日に発生しました能登半島地震では、甚大な被害が発生し多くの方が被災して犠牲になられた方も少なくありませんでした。犠牲になられた皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げます。今もまだ避難生活を余儀なくされている方がたくさんいらっしゃる厳しい状況が続いておりますので、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
さて、先月の世界の株式市場は、日本株を中心に大きく上昇する1ヶ月となりました。日本株式市場は年初から外国人投資家の買い意欲が強かったことや能登半島地震を受けて1月の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除の観測が後退したことなどで円安基調となったこと等が主な株価上昇要因となり、日経平均株価は36,000円台を超えてバブル後の最高値を更新しました。
一方、出遅れが目立ったのは中国株式市場で、製造業PMIの低下から景気減速懸念が高まったことが大きく下落する要因となり、政府は株価・景気安定政策を打ち出しましたが、中長期的な不透明感は払拭されずに株価は低迷したまま月末を迎えました。為替相場は、昨年末の1ドル141円台から147円前後まで大きく円安に振れる1ヶ月となりました。
そのような中で、ありがとうファンドは月間で5.1%の上昇となり基準価額、純資産額ともに最高値を更新しました。
今後の見通しですが、今年の世界経済は、欧米各国の利上げが一段落する中で、米国の今後の景気動向や利下げ見通しに一喜一憂する相場展開が考えられます。また、今年は世界各国で選挙が行われる選挙イヤーであり、選挙結果が政治経済に与える影響に注意が必要です。特に11月に行われる米国の大統領選挙では、共和党のトランプ前大統領と民主党のバイデン大統領の再選になる可能性が高まっており、もしトランプ前大統領が勝利したらどうなるかという『もしトラ』シナリオが話題になり始めています。選挙結果次第では、長期化するウクライナ情勢や混迷する中東情勢、米中対立などの地政学リスクにも大きな影響を与える可能性があり、不確実性が増して、マーケットのボラティリティが一段と高まるかもしれません。
一方、日本国内においては、日銀の金融緩和政策が変更されてマイナス金利がいつ解除されるのかに注目が集まっていますが、能登半島地震の影響もあって慎重な意見も出て来ており当初想定よりも後ずれする可能性も出て来ています。
上昇相場でも平常心で淡々と資産運用を継続しよう
今年は、年初から能登半島地震や航空機の衝突事故が発生する大変な年明けになった一方で、日本株式市場は大きく上昇して始まりました。
新NISA制度もスタートして資産運用や投資に注目が集まっている中での大きな上昇相場に浮足立ってしまっている方も少なくないのではないでしょうか?
短期間で急に上昇すると、欲張らずに早めに利益確定をしようという心理は人間としては誰でも思う自然な感情です。行動経済学においても人は誰でも利益は早めに確定しようとする傾向があることが示されています。
特に使う予定はないけれど上昇したからという理由で利益確定を繰り返していると長期的に資産形成をしていくのは難しいと思われます。
大切なことは上がっても下がっても将来の目標に向かって平常心で淡々と資産運用を継続していくことです。
上図のように株価は長期でみれば世界経済の成長や企業利益の成長の恩恵を受けながら上下しながらも長期的に大きく上昇してきたのがお分かりいただけると思います。
今年は世界各国で主要な選挙が行われますので、想定外のことが起こればマーケットが一時的に動揺して上下に大きく乱高下することも十分に考えられます。その度に一喜一憂して資産運用を止めてしまっていては将来の資産形成も長期的な運用成果を得ることもできなくなってしまうでしょう。相場が激しく上下動するような局面では、当初の運用計画・運用方針通りに投資を継続することが資産運用ではとても大切です。
今後もありがとうファンドは、ボラティリティの高い不安定な相場環境でも短期的な相場変動に惑わされることなく、お客さまから託された資金を長期投資で世界経済及び企業利益の成長の恩恵を長期で享受できるように、幅広い国や地域のクオリティの高い企業に厳選投資しているファンドに国際分散投資をするとともに、戦争などの有事やリスクオフ局面で相対的に価値向上が期待できる金(ゴールド)にも投資することでリスクを抑えながら安定した運用成果の提供を目指して運用を行って参ります。
弊社はこれからも長期で信頼して資産運用を任せられるパートナーとしてお客さまの資産運用を一生涯サポートして参りますので、ありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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