ありがとうファンド19周年を迎えて <月次レポート2023年9月より>
2023年09月04日(月)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。9月に入っても厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
先月のマーケットは、米国の長期金利上昇などから世界の株式市場は総じて下落した1ヶ月になりました。
格付け大手による米国債格下げによる長期金利上昇や中国経済の減速懸念や米国金融引締め継続観測などが下落要因となった一方で、NVIDIAの好決算を受けて生成AI関連銘柄が上昇しましたが、月末のジャクソンホール会議を控えてイベントリスクを警戒して方向感なく推移しました。
為替相場についてはドル、ユーロともに円安方向に推移した1ヶ月になりました。各国株式市場は総じて下落する中で、ありがとうファンドは月間で+1.4%の上昇となりました。
ありがとうファンド第19期決算を行いました
さて、皆さまのありがとうファンドは、8月31日に第19期決算を行いました。
地政学リスクや景気後退リスクに左右される不透明なマーケット環境の中、今期も無事に決算を迎えることが出来ました。これもひとえにお客さまをはじめ、株主、役職員、投資先関係者、取引先等、ステークホルダーの皆さまのご支援の賜物であると感謝しております。本当にありがとうございます。
尚、収益分配金につきましては、基準価額の水準、市況動向等の諸々の状況を勘案し、今期も引き続き無分配とさせていただきました。
今期は欧米各国でインフレ抑制のための利上げが継続する中、金利動向や景気後退リスクに株式市場や為替相場が大きく左右される展開になりました。為替相場は金利差拡大から1ドル140円台後半まで円安が進みました。また株式市場では、金利動向に左右されて上下しながらも、利上げのピークアウトと今後の利下げ期待から特に生成AI関連の半導体銘柄などを中心に大きく上昇する動きも見られました。そのような中で皆さまのありがとうファンドは年間で+17.1%の上昇となりました。
今後のマーケットも、欧米各国のインフレと金利動向、景気後退リスクに引き続き株式市場や為替相場は左右される展開になりそうです。
米国では金利が高止まりして逆イールドが発生している局面では、金融システム不安が再燃して地方銀行の経営破綻が懸念されたり、業績の悪い企業や有利子負債が多く自己資本比率の低い財務体質が脆弱な企業は信用リスクが高まって売られやすいので、今まで以上に企業業績や財務体質などクオリティの高さが問われる相場になると思われます。
また、長期化しているウクライナ情勢や米中問題などの地政学リスクにも十分に注意していく必要があり、中露を中心としたBRICSが加盟国を拡大する中、欧米や日本などの西側諸国との対立や分断が今後さらに進めば原材料やエネルギー等の資源や食糧の調達に大きな影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
今後は米国一極支配から世界は多極化していくと言われている中、引き続きマーケットのボラティリティは大きくなると予想されます。ありがとうファンドでは危機やショックなどのテールリスクに備えて『有事の金』と言われる金(ゴールド)への分散投資を継続することでダウンサイドリスクを抑制してお客様の資産をしっかり守りながら長期投資で増やしてきたいと考えております。
第19期の運用報告の詳細につきましては、9月下旬頃に交付予定の「交付運用報告書」をご確認頂ければ幸いです。また、10月より全国で運用報告会を開催させていただきますので、ご都合よろしければ是非ご参加いただければと思います。(詳細は別紙セミナー案内をご覧ください)
お客様に寄り添って資産運用を一生涯サポートいたします
今月からありがとうファンドの運用は節目の20年目に入ります。
現在のマーケットは、物価高騰、利上げ・金融引締め、景気後退リスク、地政学リスクなど先行き不透明な状況が続いております。日本においても、原材料高と円安による輸入物価上昇の影響によるコストプッシュ型インフレが進行しており、食料品や日用品を中心に昨年から値上げラッシュが続いており、実質賃金は15ヶ月連続でマイナスになるなど家計に厳しい状況が続いております。
そのような状況の中で来年から新NISA制度もスタートしますが、弊社ではお客さまに寄り添って資産運用を一生涯サポートさせていただけるように、これからも皆さまから託されたお金を大切に運用して長期的に安定した運用成果の提供を目指していきたいと考えております。
大切なことは、先行き不透明な中でマーケットが大きく変動しても、長期的な時間軸で物事を捉えて、短期的な相場動向に一喜一憂することなく、上昇局面でも下落局面でも長期・国際分散・厳選投資で資産運用を継続することによって分散投資効果でリスクを低減しながら、時間を味方につけて世界経済の成長と企業利益の成長の恩恵を享受していくことであると考えております。
今後ともありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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