新興国小型株ファンドを投資対象に追加<月次レポート2020年12月より>
2019年12月05日(木)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。早いもので今年も12月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
先月のマーケットは、米中通商交渉進展を期待して引き続きリスクオン相場が継続し、世界の株式市場は香港をはじめとする新興国を除いて上昇いたしました。NYダウは史上最高値を、日経平均株価は年初来高値を更新して、ありがとうファンドの基準価額も19000円台を回復しました。
年末までこの勢いを持続できるかは、米中貿易摩擦や景気後退懸念、ブレグジットの動向に左右されると見られており先行きは依然として不透明で予断を許さない状況ですが、短期的な相場動向に一喜一憂せずに目標に向かって資産運用を継続して参りましょう。
さて、今月は皆さまに良いお知らせがあります。ありがとうファンドでは、11月29日付けで信託約款を変更して、中長期的なパフォーマンスの向上を目指して厳選した素晴らしい投資対象ファンドを2本追加することができました。
1本目は『アバディーン・スタンダード・SICAV I-エマージング・マーケッツ・スモーラーカンパニーズ・ファンド クラス I(ルクセンブルグ籍米ドル建て外国投資法人)』です。
主に新興国の小型株に厳選投資するファンドです。今後世界経済を牽引していく原動力は新興国にあり、世界経済の成長の恩恵を享受するためには外せない市場です。新興国の小型企業は不透明な経営環境だからこそ非効率な市場であり、アクティブ運用マネージャーの腕が試される銘柄選定によるアルファ創出の余地が大きい市場でもあります。
約3000銘柄のユニバースの中からファンダメンタルズの良好な魅力的な企業をリサーチして発掘し、50~80銘柄程度に厳選投資するファンドです。既に投資しているアバディーン北米小型株同様に、ベンチマークにとらわれずに徹底的なボトムアップの銘柄選択によるクオリティの高い成長企業を厳選しています。
その結果として、ダウンサイドリスクを抑えることにより、ベンチマーク(MSCI Global Emerging Markets Small Cap Index)に対して長期的にアウトパフォームを実現しているファンドです。
このファンドを投資対象に追加することで、今後の長期的な成長が見込めるエマージング市場の小型株に投資することが可能となります。具体的な資産配分についてですが、新興国への全体の資産配分比率は現状のまま変えずに既存のエマージングファンドからのスイッチングを実施する予定です。
また、来年1月から「アバディーン・スタンダード・エマージング小型株ファンド紹介セミナー」を全国で開催する予定です。詳しくはセミナー案内をご覧ください。ファンドの特徴から投資先企業の紹介まで詳しくさせていただきますので、是非奮ってご参加頂ければ幸いです。
もう1本は『SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)』で昨年2018年6月25日に設定され、今年10月に国内登録されたNYSEアーカ取引所に上場されているLBMA午後金価格に連動する現物の金の裏付けのある金ETFになります。信託報酬が0.18%と、SPDRの金ETFシリーズの中で最も低コストになります。
今後のリスクオフ局面や金利低下局面で相対的に価値が上昇する金へ追加投資するために、既存の投資対象の金 ETF よりも低コストの金 ETF を投資対象に新たに加えました。
これらの2本のファンドを投資対象に追加することで今後のありがとうファンドの中長期的なパフォーマンスの向上に貢献してくれるものと期待しております。
弊社では引き続き国際分散投資の運用戦略のもと、新興国は超長期の伸びしろを考慮して時価総額比に対して多めにし、先進国は米国と欧州を同等の保有割合でキープし、日本については金融緩和の副作用及び人口動態からくる財政状況等構造的に問題が山積みなので時価総額に対して低位保有とし、リスクオフ局面、金利低下環境で相対的に価値向上が期待できる金ETFの保有を継続していく方針です。
今年も師走になり残すところわずかになりましたが、皆さまのご支援のおかげで無事に一年を終えられそうです。今後もお客様の資産運用を一生涯サポートしていけるように安定した運用パフォーマンス向上と資産運用サービスに磨きをかけて参りますので、来年も引き続きありがとう投信をどうぞよろしくお願い申し上げます。
少し早いですが、皆さまどうか良いお年をお迎えください。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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