ありがとうファンド15周年を迎えて<月次レポート2019年9月より>
2019年09月05日(木)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。9月に入りましたが東京ではまだまだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
先月のマーケットは、月初に米国トランプ大統領が対中関税第4弾の発動を示唆したことで、米中貿易摩擦悪化が懸念され株式市場は大きく調整して始まりました。米国では景気拡大のピークか最終局面に入っていることも意識されて景気後退懸念が高まり、利下げによる金融緩和期待から長期金利が低下し、長短金利差が逆転する逆イールドが発生しました。
世界の株式市場は総じて調整した1ヶ月になりました。また、金融緩和余地の少ない日本との金利差縮小から為替相場では円高が進みました。
今後も米中貿易摩擦による世界経済の減速懸念や英国EU離脱のハードランディングの可能性、国内では消費増税の影響による景気悪化懸念などで引き続きボラティリティの高い相場展開になると思われます。
さて、皆さまのありがとうファンドは9月2日に第15期決算を行い、おかげさまで15周年を迎えることができました。2004年9月1日に約1億6000万円でスタートしたありがとうファンドがここまで成長し、ファンド運用を継続することができたのは、お客さまをはじめ、株主、役職員、取引先、投資先関係者の皆さまのご支援の賜物であると感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
弊社は「長期投資でお客さまの将来不安を解消し、資産運用を一生涯サポートする」という目標に向かって役職員一同、精進してきました。この15年間、山あり谷ありで色々なことがございましたが、当たり前のことを地道にコツコツと継続してきました。そうした日々の積み重ねがあったからこそ、無事に15年を迎えることができたと思っております。
既存の金融業界に対するアンチテーゼとして、税理士・公認会計士の先生方が2004年3月9日に創立した弊社は、自分達でファンドを運用して自分達で責任を持ってファンドを販売する直販にこだわってきました。そして、直販もしながら販売会社にも商品提供する同業他社とは一線を画してきました。
なぜ直販にこだわるのかというと、同じ投信(ファンド)でも売り手や売り方が悪ければ、長期での運用成果は望めませんし、安心して資産運用を任せることもできず、お客さまの資産形成にはつながらないと考えるからです。また、直販にすることで、販売会社を通すことで生じるお客様との間での利益相反を予防することにもなります。
今般のゆうちょにおける保険や投信での不適切な販売を例に挙げるまでもなく、ファンドを誰がどのように販売するのかという販売の仕方は、そのファンドの運用方針や運用内容、運用実績と同じくらい大切であると考えています。
また、これからの時代は、ファンドという商品をただ販売するプロダクトアウトの考え方ではダメで、お客さまの資産運用を一生涯サポートしていく資産運用サービスを含めて提供していくことが求められてくると思います。そういう観点からも、直販であることの意義と価値がますます高まってくると考えます。
弊社ではお客さまの将来不安を解消し資産運用を長期でお手伝いするために、お客様の資産運用を一生涯サポートする仕組みとして、毎月継続して積立投資をしていく「定期積立サービス」、退職金などまとまった余裕資金を時間分散して購入できる「分割購入サービス」、そして、リタイア後に計画的に運用資産を取り崩していく「定期換金サービス」という「仕組み」を整えており、ありがとうファンドを通じて長期・積立・国際分散投資を実践して複利効果を享受しながら資産運用を継続していただけるようになっております。
また、お客様の資産運用に役立つ情報を定期的に発信するとともに、税理士・公認会計士が創立した独立系資産運用会社の強みを活かして、現状分析からライフプラン提案書の作成までお手伝いする「FPサービス」や税金・相続・法律問題などの解決のお手伝いをさせていただく「39コンシェルジュサービス」を通じてお客様の様々なご相談に乗って将来不安をワンストップで解決させていただくことを目指しております。
今後も弊社では、皆さまのご期待に応えられるように国際分散投資の投資哲学のもと、世界経済の成長の恩恵を享受すべく、景気動向にあまり左右されずに持続的に安定的に利益成長していける質の高いビジネスを展開している企業を厳選している投資先ファンドに国際分散投資することにより、相場下落局面でのダウンサイドリスクを抑えながら長期投資で安定的な運用パフォーマンスを目指して参りたいと考えております。
これからもお客様の資産運用を一生涯サポートしていけるように、役職員一同、力を合わせて精進して参りますので、今後ともありがとう投信を何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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