暑中お見舞い申し上げます <月次レポート2018年8月より>
2018年08月02日(木)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。8月に入り厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。昨年にもまして暑さが厳しく感じられますのでくれぐれもご自愛ください。
先月は平成30年7月豪雨による災害で西日本を中心に多くの被害が発生しました。猛威を振るう自然災害の恐ろしさを再認識するとともに災害に対する備えを普段からしっかりしていく必要性を改めて感じました。被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、早期の復旧をお祈り申し上げます。
さて、マーケットでは、先月も米国と中国の貿易摩擦の影響が懸念されましたが、世界株式市場は上昇して終えました。追加関税を課す報復合戦により米中貿易戦争にエスカレートしていく懸念から前半は調整しましたが、過度な悲観が和らいでいくにつれて回復し、後半では、中国の積極的な財政政策、米欧首脳会談の内容が好感されて上昇しました。月末にかけては4-6月期決算発表が本格化して、個別企業の業績も株価に影響を与えました。
国内では月末に日銀の金融政策決定会合が開催されて、大規模な金融緩和を継続していくとともに、金融緩和の副作用にも配慮する姿勢が示されました。長期金利の変動幅の拡大や株価への影響を考慮してETF買い入れの構成内容の変更が行われました。同時に物価上昇率2%の達成時期については2020年以降になるとの見通しも示されて、金融緩和は少なくともあと2年は継続される見込みとなりました。
また、IMF(国際通貨基金)が7月に公表した世界経済見通しでは、世界の成長率は2018年、2019年いずれも前回(4月)の見通しから変わらずに3.9%成長を持続し、緩やかな成長が持続する見通しです。
今年は、昨年までのどこの国・地域のマーケットも好調な適温相場から、国・地域によって格差が出る相場動向になってきました。米国経済は引き続き好調で株価も高値圏を維持しておりますが、相場をけん引してきた一部ハイテク銘柄が決算発表をきっかけに大きく株価を下げるなど株価の調整リスクも高まってきております。
一方で、米国の利上げによる資金流出懸念や貿易摩擦の影響で足元は軟調な株価になっている新興国ですが、今後の中間所得層増加による成長のメガトレンドは変わっておりません。足元出遅れておりますが、弊社では今後の中長期での成長期待を加味した各国・地域の資産配分で投資先を厳選してポートフォリオを構築しております。
世界経済の恩恵を享受することができるようにこれからも「長期」×「国際分散」×「厳選」投資を継続して参りますので、引き続きありがとう投信をよろしくお願いいたします。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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