今後の見通しについて<月次レポート2018年1月より>
皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も日々精進していきますので何卒よろしくお願い申し上げます。
ところで、昨年の10月~11月の運用報告会にて説明しました今後の見通しについて、セミナーに参加できなかった方々もいらっしゃると思いますので、こちらで簡単に説明させていただきます。
基本的には世界経済の見通しは改善基調が続くと考えておりますが、株式市場という観点で考えると、一部の地域特に米国株式市場はやや過熱感があると思います。日本についても経済は回復基調で、株価も米国ほど過熱感が見られないので短期的には投資妙味はあると考えておりますが、やはり年80兆円規模の日本国債買付け、日本株ETF、J-REIT買付けなど、他市場が金融緩和の出口に向かう中、出口の議論さえできない国内市場では、中長期で金融緩和の反動が懸念されるため、日本株の保有割合は引き続き低位に留めます。一方、欧州株式市場と新興国株式市場については、ややポジティブな見通しをしています。月次レポート4ページの各国・地域別企業利益の推移グラフを見ても、リーマン・ショック後からの企業回復という点では大きく出遅れていた両市場については、今後世界経済全体が回復・改善してゆくなかで、伸びしろの大きい地域と考えて、やや多めの保有割合を継続します。
以下のPMI(購買担当者景気指数)推移グラフでは4国・地域別にデータをまとめました。特に英国のEU離脱や、テロなどであまり良いイメージのないユーロ圏では、意外に景気感が改善基調に転じていることが確認いただけるかと思います。
☆PMI(購買担当者景気指数)の推移:企業の景気感も改善基調(50より上が改善基調、50より下が悪化基調)
ざっくりではございますが、運用報告会で説明させて頂いた今後の見通しのダイジェストバージョンでございました。さて、1月後半から全国で、2015年からの新体制にて新たに組み入れたファンドの説明セミナーを企画しております。実際に組み入れている海外の個別銘柄の具体的な成長ドライバーなどを説明させて頂く予定でございます。長期投資というやや抽象的なコンセプトをこういった投資先の企業戦略を通して実感頂ければと思います。また、このたび12月から投資可能になったブラックロックの金ETFとバンガードの米国国債ファンドも説明させて頂く予定でございます。株とは異なる値動きをする他資産を組み入れることによる当ファンドの分散効果について説明させて頂く予定でございますので、ご参加頂けますと幸いです。
ありがとう投信株式会社
ファンドマネージャー 真木喬敏
関連記事
| 運用者メッセージTOPへもどる |