ありがとうの本棚(今月の一冊『物価のしくみ』)
イラスト図解 知っているようで知らない 物価のしくみ
単行本 - 2024/10/25
斎藤 太郎 (監修), 木下 智博 (監修)
近頃は値上げの話ばかりで生活コストは上昇して苦しいと感じている方が多いのではないでしょうか?日本経済はデフレが長らく続いていたので、昨今の物価上昇に適応していくのは、企業にとっても個人にとっても大変なことです。
本書は、物価について、イラストと図表を用いて基本からわかりやすく解説しています。そもそも「物価とは何か?」から「物価を動かす要因」、「物価が上がると私達の生活はどうなるか?」、「世界の物価」や「金融政策や財政政策と物価の関係」まで、物価に関する基本的な点を網羅していますので、これ一冊で物価についての基本を一通り学ぶことができます。
経済指標のなかでも、特に重視されているのが「物価」であり、自由経済のもとでは価格は一定ではなく、市場の動向で変動します。国の経済が活発化しているのか停滞しつつあるのか、状態を簡便に把握できるため、物価は「経済の体温計」といわれています。
昔に比べると「経済の体温計」という物価の機能は弱まっているのではないかという見方もありますが、物価というものさしを使うことで景気がどういう状態なのか、これからどうなるのかをつかむことができて、物価が日本の経済、ひいては私たちの生活と密接に関係していることは変わらないと著者は述べています。
物価上昇やインフレが続いたらこの先どうなるのか?そんな疑問をお持ちの方は是非読んでみてください。わかりやすく読みやすいのでスラスラ読めて疑問がすぐに解消すると思います。
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