ありがとうの本棚(今月の一冊『アマテラスの暗号(上)・(下)』)
アマテラスの暗号(上)・(下)
(宝島社文庫) 文庫 - 2024/2/28
伊勢谷 武 (著)
今月は最近読んで面白かった歴史ミステリー小説をご紹介します。
日本の歴史や神道に詳しくない方でも、本書タイトルのアマテラスは皇室の祖先神である天照大御神のことを指しており、八百万の神々の中でも最も尊い神様とされ、三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮にお祀りされていることはご存知だと思います。特に神道を意識していなくても、お正月には必ず神社に初詣に行く日本人は少なくないのではないでしょうか。
本書は、神道とは何か?日本人はどこから来たのか?日本の神話や天皇家の謎に迫っていきながら日本人のルーツを解き明かしていく長編ミステリーになっています。
小説の中に登場する全国の神名や神社、祭祀、宝物、文献、伝承、遺物、遺跡に関する記述は、すべて事実に基づいていますので、現実に存在する神社がたくさん出てくるのでとてもリアリティがあります。自分が参拝したことのある馴染みの神社やお祭りなども出てくるかもしれません。
歴史好きやミステリー好きはもちろんのこと、日本の神話や歴史、神道について勉強したい人にもおすすめの一冊です。ご興味があれば是非読んでみてください。
関連記事
| 39コラムTOPへもどる |