ありがとうの本棚(今月の一冊『「いい会社」はどこにある?』)
「いい会社」はどこにある?
──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点
単行本(ソフトカバー) - 2022/11/30渡邉 正裕 (著)
「いい会社」を探して見つけたいと思うのは、就活中の学生や転職を考えている社会人ばかりだけでなく投資家も同様ですが、簡単に見つかるものではありません。世間一般的に有名企業、大企業として人気が高い会社が、自分にとって「いい会社」とは限りませんし、投資家目線で投資先としての「いい会社」が、自分自身が働く職場としても最適であるかは人それぞれです。
今月ご紹介するおすすめの本は、独立系ニュースサイト「MyNewsJapan」編集長が現場社員1000人超からの取材をもとにまとめた本です。
著者は、"「万人にとっていい会社」など存在しない――。だからこそ、本当に「いい会社」に出会うために必要なのは、自分なりの優先順位をつける「座標軸」を見つけることである。これさえあれば、自分だけの「最高の職場」は、誰でも探し当てられる――。と述べています。
本書では、会社を分析して見ていく9つの視点、12の条件、そして37の基準について、わかりやすく図解したポジションニングマップとともに紹介されていて、現時点での相場と自分が現在所属している組織の客観的な位置づけが確認できます。取材に基づいた現場社員の声はリアリティがあり、企業の公開情報だけではわからない、会社に入ってみないとわからないようなことまで紹介されています。
自分のキャリアを真剣に考えている人だけでなく、投資家の方にとっても投資先企業の人的資本の評価分析や未来の成長企業発掘の参考になるかもしれませんのでご興味があれば是非読んで頂ければと思います。
本書は総ページ数p845の辞書のような厚みのある本ですが、一読する価値がある本だと思います。
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