文庫版 バビロンの大富豪 文庫 - 2021/5/15　

ジョージ・S・クレイソン (著), 大島 豊 (翻訳)

　昨今、NISAやiDeCoなど個人の資産形成をサポートするために税制優遇制度や年金制度改正が行われており、以前よりも若い世代にも資産形成が浸透してきている一方で、未だに家計の金融資産約2000兆円の半分以上は預貯金に眠っていているのが現状で金融投資教育の必要性が叫ばれています。

　そこで、今月は金融投資教育に関する本として、皆さんにまず最初に読んでもらいたいおすすめの１冊をご紹介させていただきます。

　本書は、古代都市バビロンが話の舞台になっていますが、時代を超えて現代にも通用する内容で、一から資産を形成していく基本原則をわかりやすく学ぶことができる名著です。

　～稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておく。～

　この財産を築くための不滅の「原則」をしっかりと守り、「黄金の知恵」を活かしていくことが人生の成功につながっていくと記されています。

　また、単にお金を増やすにはどうすればよいかということだけでなく、借金をすることはどういうことなのかや労働の喜びを知ることは幸福につながることなど人生の指針と勇気も与えてくれる内容で自己啓発、蓄財哲学の本としてベストセラーになっています。壁にぶつかった時や、うまくいかなくて悩んだ時や困った時にも思い出して読み返してもらいたい本です。

　老若男女に読んで頂きたい本ですが、特にこの春から新社会人になって自立していく方には是非読んで頂きたい1冊です。