ありがとう39クッキング【夏の終わりにトウモロコシご飯でほっこり!】
2018年09月25日(火)
先日北海道の実家から大量のトウモロコシが届きました。さて、どうしましょう?煮る?焼く?ゆでる?・・・炊きましょう!ということで、トウモロコシご飯にすることにしました。
ところで、いきなりですがシカゴ商品取引所ではトウモロコシ先物取引が行われています。下記図では、トウモロコシ先物価格の推移を時系列で表しています。トウモロコシは家畜用飼料として重要な穀物の一つです。これから新興国の中間所得層が増加していくにつれて、食肉への需要はますます増えていくと考えられます。結果、家畜のエサであるトウモロコシに対する需要も根強いのでしょう。最近では、バイオ燃料の原料としても用途が広がっているようです。前置きが長くなりましたね。おまたせしました、トウモロコシご飯つくりましょう!
出所:ファクトセットより、ありがとう投信作成2018年8月末までの推移
▼トウモロコシご飯(2人分ぐらい)
-トウモロコシ 1本
-米 2合
-塩 少々
-醤油 少々
-バター 少々
① トウモロコシの皮をむきましょう!
今回届いたトウモロコシは少し小ぶりでした・・・。味は問題ないはず!真っ白なトウモロコシもあるんですね!
② トウモロコシを炊飯器に入るサイズに折りましょう!
だんだんあやしくなってきましたね。工程数が少ないので・・・時間稼ぎしているのでは決してございません。
③ トウモロコシの実をとります!
写真のようにかつらむき風に切るのも良し、縦にグッサリでも良し。ここまでで9割がた終了です。
④ お米を研いで、その上にトウモロコシの芯と実を敷き詰めます!
水分量は通常通りでOKです!私は固めがすきなので少し少な目で炊きますが・・・。塩を少々入れましょう。甘みが引き立ちます。
⑤ 炊きます!お好みで醤油&バターかけます!食べます!
醤油&バター&コーンの組み合わせ。
一番最初に考えた奴は天才だと思います。
おまけのおまけですが、冒頭でトウモロコシの先物取引について触れたので。この機会に少し深掘りしてみたいと思います。トウモロコシ先物取引のように農作物の先物取引は、元々農家が収穫時期を前に早い段階で売却価格を確定し、長期的な農家経営を行えるようにするためにはじまりました。先物取引と言われると難しい気がしますが、実は世界最古の先物取引は江戸時代に大阪の堂島で米商人の間ではじまったと言われております。日本はイノベイティブな国だったのですね。
先物取引はいわゆるデリバティブ(金融派生商品)の一つです。読んで時のごとく、トウモロコシの現物取引から派生して先物取引ができたので先物取引もデリバティブの一種なんですね。私が米国の大学院で金融工学のクラスを受講した際に先生がよく言っていたのですが、金融、特にデリバティブの世界では、将来の事がある程度予測できそうなモノについてはデリバティブの組成が可能とのことでした。トウモロコシを例に考えると、過去の在庫水準と価格の相関性や、天候と価格の相関性など様々なファクター(要因)がある程度数字として手に入り把握できるので、完璧な予測が本当にできるかどうかはさておき、それなりの合理性を持って予測できるということです。こういった金融工学の手法はアポロ計画などで活躍した科学者達が、ソ連崩壊などにより退職し、いわゆる「ロケットサイエンス」の次のよりどころとして金融市場に流れてきたところから革新的に発達したそうです。その後、さらに遺伝子工学が発達し、遺伝子組み換えによって害虫、病気に強く、天候に左右されにくいトウモロコシができることによって、不安定なファクターが減り予測の精度はさらに改善したそうです。遺伝子組み換えでモノそのものの性質をある程度コントロールできるわけですから、予測というべきかは微妙な気もしますが・・・。
最近のIT化・デジタル化を見ていると、同様の風潮が見られるように思います。例えば、レシートをスマホで撮って送れば10円もらえるといったサービスが話題を集めたと思いますが、商品Aを買った人は商品Bも買う傾向が高いといったデータが価値を持ってくるのでしょう。人の行動を傾向・相関程度で説明するのであればいいのですが、上記の遺伝子工学のようにある程度コントロールできる世界になるとどうなるのでしょうか?気になりますね~~。そんなことを考えながら、トウモロコシご飯ぜひ作ってみてくださいね!
白いトウモロコシは生姜焼きの付け合せになりました・・・。
最初は白いトウモロコシでトウモロコシご飯つくってみようと考えていたのですが、ご飯も白いので、普通に黄色トウモロコシにしました。
もちろん、ゆでただけでも十分美味しいですよ!
39!
ありがとう投信株式会社
ファンドマネージャー 真木喬敏
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