バリュー株投資とグロース株投資について【後編】
2017年04月29日(土)
株式ファンドの中にはバリュー株・グロース株を明確に区別することなく、銘柄を選別して投資しているファンドも少なくありません。
その場合は、投資銘柄の中にはバリューに分類されるもの、グロースに分類されるもの、どちらでもないものが混在することになります。
ファンドを評価する際には、どのような投資哲学で投資対象を選別しているのか、どのようなタイミングで投資して、売却の判断をしているのかをしっかり分析調査する必要があると考えます。
マーケットでは、バリュー株、グロース株それぞれの優位な時期が異なっていることが多々あり、バリュー株が好調な時期、グロース株が好調な時期は異なるので運用リターンの出方は異なってきます。
ここ数年の世界の株式マーケットの状況は以下の図2のように2014年以降2016年8月まではグロース株が優位な状況になっています。
図2:世界のバリュー株とグロース株のチャート(2013/8-2016/8)
出所:Factsetよりありがとう投信作成
運用リターンの出方が異なるということは両方を組み合わせることによって分散効果が得られることになりますので、運用においてはリスクを減らす目的でバリュー株とグロース株を組み合わせて投資をしている場合も少なくありません。
ありがとうファンドの運用においては、各国・地域のマーケットの特性も踏まえて各投資先ファンドを厳選して、バリュー株かグロース株かという点も考慮して投資先を選択しております。
ありがとうファンドの投資先ファンドをバリュー株、グロース株という観点で分類するとグロース株ファンドの割合が多くなっております。
最後になりますが、弊社では皆さまから投資して頂いた資金を長期国際分散で投資先ファンドを厳選して投資することによって、世界経済及び企業成長の恩恵を享受して頂けることが出来ればと考えております。
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