「選挙の年」でも資産運用は続いていく <月次レポート2024年10月より>
2024年10月04日(金)
皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。10月に入り朝晩はようやく涼しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?寒暖差の大きい日が続いていますので、体調を崩されないようにくれぐれもご自愛ください。
まずは、先月能登半島で発生しました豪雨災害により被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、早期の復旧をお祈り申し上げます。弊社といたしましては、被災されたお客さまに対し、可能な限りの便宜を図り柔軟に対応させていただきます。被災されたお客さまの生活復興支援に向けて、微力ながら尽力させて頂きます。
さて、先月の世界株式市場は、上旬は世界景気の減速懸念が強まって総じて下落してスタートしましたが、下旬には米国FOMCでFRBが0.5%の大幅利下げを行い、米国経済のソフトランディング期待が高まったこともあり、米国株はNYダウとS&P500指数は最高値を更新して1ヶ月終えました。また、景気悪化で株価も低迷していた中国株については、中国政府が金融緩和、景気刺激、株高政策を発表したことにより、景気回復期待が高まり、急激に上昇して上海総合指数は9連騰して月末を迎えました。
一方、日本株については日銀決定会合で現状維持が決定される中、自民党総裁選が行われて過去最多9名が立候補しました。9月27日の総裁選前には高市早苗氏が当選してアベノミクスが再開される期待が高まったことから為替は円安方向に振れて日経平均株価は大きく上昇していましたが、総裁選の決戦投票で石破茂氏が自民党総裁に選ばれたことによって、9月30日には「石破ショック」が起きて、為替相場は円高に巻き戻しがおきて、日経平均は急落して1910円安の37920円で取引を終え、大きく乱高下した1ヶ月になりました。そのような中で、ありがとうファンドは月間で+1.6%の上昇となりました。
今後の見通しですが、日本では石破新総理が衆議院を解散し10月27日に総選挙をする方針を発表したことにより、約1ヶ月後に迫る米国大統領選挙と合わせて日米の選挙動向や物価・景気動向、金融政策の見通しに一喜一憂する展開が続きそうです。特に米国の大統領選挙結果が共和党のトランプ氏になるか、民主党のハリス氏になるかで、今後の金融経済政策や移民政策、エネルギー政策などに大きな影響が出る可能性が高く、長期化するウクライナ情勢や混迷する中東情勢、米中対立などの地政学リスクにも大きな影響を与える可能性があります。
また、混迷する中東情勢については、イスラエルがさらに戦線を拡大してイランなどとの緊張が増していくリスクに注意していく必要があるでしょう。
地政学リスクの高まりや世界の政治情勢の不透明感が増してくれば、マーケットのボラティリティは一段と高まり相場が大きく調整するリスクも高まってくると考えられます。
「選挙の年」でも資産運用は続いていく
2024年は「選挙の年」と言われて世界各国で選挙が実施されています。そして、今年一番注目の米国大統領選挙を1ヶ月後に控えた直前のタイミングで日本でも衆議院選挙が行われることになりました。
米国大統領選挙の結果がどうなるかわかりませんが、トランプ元大統領の再選期待が高まっていることや欧州での反グローバリズム・反移民政策をかかげる極右政党の台頭が目立っているのは、ロシアによるウクライナ侵攻後に加速した米国とロシア・中国等の非米国側との対立、世界的な分断と多極化の流れが根底にあると考えられ、米国を中心とする西側諸国においてもインフレや移民問題、格差拡大などに対する国民の不満が爆発していることの表れと考えることができると思います。グローバリズムの負の側面が大きくなり、各国で保護主義やナショナリズムが台頭してきているとも言えるのではないかと思います。
将来歴史を振り返って見たときに、もしかしたら2024年は歴史の転換点であったと後世の歴史家は記しているかもしれません。
このように今後の世界情勢や日本の将来の先行きには不透明感がありますが、私達の日常生活は世界情勢や選挙結果に関わらず続いていきます。そして、皆さまの大切なお金をどこに置いておくのか、何に投資して運用するのか等、資産運用も世の中の状況に関わらず続いていきます。
先行き不透明で不安だから現金にしておく、銀行に預けておくという人もいるかと思いますが、世界のどこで何があるかわからない時代だからこそ、世界の様々な国・地域の優れた企業に国際分散投資したり、株式とは違う値動きをして無国籍通貨や有事の金と呼ばれる金(ゴールド)にも分散投資することでリスクを抑えながら中長期目線で資産形成をしていくことが大切であると考えます。
ありがとうファンドは、今後も長期的な時間軸で運用をして短期的な相場動向に一喜一憂することなく、投資先ファンドを厳選してダウンサイドリスクを抑えながら、長期国際分散投資で世界経済の成長及び企業の利益成長の恩恵を享受し長期で安定した運用成果の提供を目指して参ります。
弊社ではお客様が長期で資産運用を続けていけるように一緒に伴走しながら一生涯サポートさせて頂ければと考えておりますので、今後ともありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとう投信株式会社
代表取締役社長 長谷俊介
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