ファンドラップとロボアドバイザーについて ~それぞれの特徴とメリット・デメリット~【第1回】

2017年06月14日(水)

 今回は、最近よく新聞や雑誌、ネットの広告宣伝などで目にすることが多いファンドラップとロボアドバイザーについて、それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきたいと思います。

     

 ファンドラップとは、金融機関と投資一任契約を結んで運用をお任せするサービスで、投資対象商品がファンドに限定されているものをいいます。最低投資金額は数百万円からとなっているものが多く、退職金などまとまったお金が入った定年退職者をターゲットとして数年前から大手証券会社や銀行が営業に力を入れて残高を大きく伸ばしている運用商品です。

  

  

 
 ラップ口座は、もともとは富裕層向けのサービスとして以前からありましたが、最低投資金額が5000万円から1億円以上の資産を保有している富裕層を対象としたサービスで主にプラベートバンクと言われる金融機関がサービスを提供しております。そのため、一般の方にとっては敷居の高く、お金持ち向けのサービスという印象が強かったように思います。

   

 通常のラップ口座が、株式や債券、不動産、金などに直接投資して資産運用していくのに対して、ファンドラップの場合はいくつかのファンドに分散投資して運用していきます。ファンドに分散投資して運用する点で言えば、ファンドオブファンズ(FoF)と同様であると言えます。

  

 また、ファンドラップの特徴としては、資産運用の知識がなくても専門家に運用を任せることができること、お客様ごとのリスク許容度や目標、ニーズに合わせた資産配分やポートフォリオを提案してくれて運用してくれることです。

 

 

 

  

 

 通常の投資信託(ファンド)は同じ商品を多くの人が購入する既製品だとすれば、ファンドラップはお客様毎に合わせたオーダーメイドの運用商品と言うことができます。

   

 また、ファンドラップの場合、運用していきながら、計画的に一部換金していく定期受取サービスもありますので、資産活用期の方にとっては、まとまったお金を運用しながら、必要な資金だけ自動的に換金してくれるので便利なサービスだと言えるでしょう。

  

 (第2回へ続く)

関連記事