アセット・ロケーションって何?有利な投資制度は?~DC(iDeCo)、NISA、課税口座の比較と活用のポイント~【後編】

2017年05月18日(木)

 資産運用のアセット・ロケーションを考える場合、あくまでもコアは課税口座であり、NISAやDCはサテライトとして、それぞれのニーズに応じて利用できるものは上手に利用していくというように考えてみてはいかがでしょうか。

 

 また、課税口座、NISA、DCをそれぞれ利用する場合において、その中での商品選択や資産配分が部分最適にならないように注意することも大切です。つまり、全体最適を考えてアセット・ロケーションをする必要があるということです。

  

  

 まずは、全体のポートフォリオを意識してどの口座で何を運用するかを考えて決めた上で、例えば、NISA口座は国内株式投信、DC口座は外国株式投信、課税口座は国際分散投信や債券等というように口座配分を決めていくことです。

 

  全体最適の視点がないままに各口座毎にポートフォリオを構築していくと全体でみるとアンバランスなポートフォリオになってしまう可能性があります。例えば、DC口座の中だけで最適なポートフォリオを考えると株式投信だけでなく債券ファンドや元本確保型の保険商品や定期預金などにも一定比率投資してバランスのとれた資産配分になるようにするでしょう。

 

 しかしながら、そこだけを見れば最適な資産配分かもしれませんが、アセット・ロケーションの観点から全体でみれば運用益が非課税になるDC口座の中で元本確保型商品の保険商品や定期預金をわざわざ買う必要はなく、DC口座以外でその分を保有して、DC口座では非課税メリットを最大限に受けられるようにすべて元本変動型商品である投信にした方が有利ではないかとの結論になります。

 

 ライフプランを考えて、資産運用の目的や目標を明確にした上で、自分に合う資産配分やポートフォリオを作成して、その上でどの口座に資金を配分して運用していくのがベストな方法なのか戦略的に考えていくことがアセット・ロケーションでは大切になってくるでしょう。

  

   

 

 以上のようにアセット・ロケーションについて一緒に見てきましたがいかがでしたでしょうか。 少し難しく感じられたお客様もいらっしゃると思います。

 

 それは、アセット・ロケーションの正解は一つではなく、お客様一人ひとりの年齢、収入、金融資産、リスク許容度などによって異なってくるからです。

 

 それぞれ、どのように口座配分していけばよいか、最適な資産配分やポートフォリオをどうやって決めればいいのか、自分一人で考えていくのは大変なのではないかと思います。

 

 

 

 弊社ではそのようなお客様のために、お任せ型のファンドとしてありがとうファンドを提供させて頂いております。また、39コンシェルジュサービス(https://www.39asset.co.jp/concierge/)の提供もしており、お客様の資産運用相談も随時承っておりますので、是非弊社のサービス、商品をご活用いただき、お客様の資産運用に役立てていただければ幸いです。

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