ありがとうの本棚(今月の一冊『話を聞かない男、地図が読めない女』)
文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女 文庫 - 2002/11/1
アラン・ピーズ (著), バーバラ・ピーズ (著), 藤井 留美 (翻訳)
今月は脳科学の視点から男女の違いを分析し、世界的ベストセラーになった1冊をご紹介します。みなさんは異性に対して「一生懸命伝えてるのに、なんでわかってもらえないんだろう」と思ったことはありませんか。
著者によると、人間の思考や行動を決めるのは、胎児期に作られる脳の配線とホルモンの働きであり、男性と女性は異なる脳の配線が作られるため、価値観や優先順位が全く異なるそうです。そのことを理解せずに、お互い自分と同じように振る舞うことを期待してしまうから、関係がうまくいかないと繰り返し述べています。本書では、男女の具体的違いとその解決方法が脳科学の視点で書かれています。
例えば、おしゃべり好きな女性が男性に話を聞いてもらうにはどうしたらよいでしょうか。
女性の脳では、話すことに右脳と左脳両方を使っているため、話すことがうまく、話しながら同時に色んなことを進行することができます。いくつもの話題を同時にしながら、相手の話を聞くことも難しくありません。一方で男性の話す言葉は短く、論理的な構造がしっかりしています。1度にたくさんの話題を話したり、何かをしながら話すことは苦手です。男性に大事な話を聞いてもらうには、遠回しな言い方を避け、時間を決めて、だらだら話を続けないことがポイントだそうです。
もちろん性別にかかわらず性格には個人差があり、大げさに書かれているなと感じる点も多くありますが、「ここは僕に当てはまる!」「私たち夫婦には全然当てはまらない!」など複数人で読んでも盛り上がれる1冊だと思います。
どちらが優れている、劣っているということではなく、男女の違いを受け入れるヒントとして読んでみるのはいかがでしょうか。
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