リスクにどう向き合っていくか <月次レポート2026年8月より>

2026年08月06日(木)

 皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

 

 まずは、先月の令和8年熊本地震により被災されました皆さまには心よりお見舞い申し上げますとともに、早期の復旧をお祈り申し上げます。弊社といたしましては、被災されたお客さまに対し、可能な限りの便宜を図り柔軟に対応させて頂きます。被災されたお客さまの生活復興支援に向けて、微力ながら尽力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 さて、先月の世界のマーケットですが、AI・半導体関連株に対する懸念が市場で高まって値動きの荒い展開が継続する1ヶ月となりました。米国株はNYダウが+0.3%の小幅高となる一方で、半導体関連株への高すぎる期待や金利上昇への懸念からナスダックは-3.2%の下落となりました。上旬は米ハイテク株や韓国のメモリ株が乱高下しながらも高値圏を維持し、中旬は米国とイランの対立が再燃する中、原油高やインフレ懸念・利上げ警戒感から軟調に推移しました。下旬にはアマゾンやマイクロソフトなどの好決算を受けて株価が持ち直し買い戻される展開となりました。

 

 日本株についてもAI・半導体関連株に対する調整色が強まってジェットコースターのように乱高下する展開になり、日経平均株価は-8.1%の大幅下落となった一方で、AI関連株から割安感のあるバリュー株に物色がシフトしたことによりTOPIXは+0.2%の上昇となりました。

 

 また、為替相場について月中1ドル163円後半まで円安が進みましたが、月末に日米の協調介入が実施されて円が急伸し、157円台半ばまで円高が進行して月末を迎えました。

 

 そのような中でありがとうファンドは月間で-1.9%の下落となりました。為替が約3.1%円高に振れたことや新興国株ファンドが大きく下落したことがマイナス寄与となりました。

 

 

  

 

 今後の見通しですが、米国とイランの戦闘が再開されて中東情勢の先行き不透明感が増して、ロシア・ウクライナ情勢も混沌とする中、地政学リスクの上昇、エネルギー価格の高止まりとインフレ圧力の継続による金利上昇が懸念されています。また、米国中間選挙に向けた今後の動向にもマーケットは大きな影響を受けると思われます。

 

 AI・半導体関連株については、今後の業績期待から株価がさらに上昇する可能性がある一方、高すぎる期待が既に織り込まれているため好決算にも反応しにくくなっている中、懸念材料であるハイパースケーラーの巨額設備投資によるFCF問題やデータセンター建設の進捗状況、AIモデル間の価格・性能競争が顕在化しているので注意が必要で、株式市場は上下に価格変動の大きい相場展開が継続していくと思われます。

  

 

  

  

リスクにどう向き合っていくか

 

 今回の令和8年熊本地震による被害は甚大で被災地では断水が続いて酷暑の中、沢山の方が避難生活を余儀なくされています。近年は地震や異常気象による自然災害が頻繁に発生していて自然災害リスクは年々高まっているように感じられます。また、自然災害リスクに限らず、米イラン戦争やロシア・ウクライナ戦争などの地政学リスクや、政府・企業を狙ったサイバー攻撃によるサイバーセキュリティリスクなども、以前よりも高まってきていると思われます。

 

 リスクにどのように向き合っていけばいいのかを考えたとき、このような大きな自然災害や戦争・テロ、サイバー攻撃などはいつ起こるか予測することはできないのでリスクを完全に避けることは難しく、起こってしまったときに備えて事前に準備しておくことが大切であると言われています。

 

 

 

 

 資産運用においてもリスクを完全に避けることは難しくなってきており、インフレ時代においてはリスクをまったく取らないことが、逆にインフレリスクを抱えてしまうことになり、資産の実質価値目減りにつながってしまいます。

 

 リスクのないところにリターンはありませんが、もちろん取らなくてもよいリスクや避けられるリスク、低減できるリスクをあえて取る必要はありません。また、リスクが発生したときに致命傷にならないことも大切です。特定の国や地域、資産、業界・業種、セクター、企業のみに投資をすることは集中リスクを取っていることになるので、投資対象が暴落したり、倒産(デフォルト)した場合のリカバリーが非常に困難になってしまいます。

 

 「卵を一つのカゴに盛ってはいけない」という投資の格言がありますが、資産運用において資産分散は重要であり、タイミングを分ける時間分散と合わせて、分散投資をしてリスクマネジメントとしていくことが大切であると考えます。足元のAI・半導体関連株ブームによる株価の急騰・急落に対しても、分散投資することでリスクを抑えながら資産運用していくことができると考えます。

 

  

 今後も ありがとうファンドでは、お客さまから託されたご資金を長期投資で世界経済及び企業利益の成長の恩恵を享受できるように国際分散投資をするとともに、地政学リスクやイベントリスク、インフレリスクに備えて金(ゴールド)にも分散投資することでダウンサイドリスクを抑えながら安定した運用成果の提供を目指して運用を行って参ります。

 

 弊社では、しっかりと分散投資でリスクマネジメントをしながら、お客様の資産運用を一生涯サポートさせて頂ければと考えておりますので、引き続きありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

   

      

       

 

 

    

         

     

ありがとう投信株式会社

代表取締役社長 長谷俊介

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