ありがとうの本棚(今月の一冊『老いた親の様子に「アレ?」と思ったら』)
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら 単行本(ソフトカバー)
- 2025/1/27工藤 広伸 (著)
『最近、親が歳をとったなぁ。でもまだ元気そうだから大丈夫。』と思っていませんか。
今月はそんな問い掛けから始まる本をご紹介します。
本書は、実際に介護をしながらブロガーとしても活動している著者のリアルな経験談と、介護が始まるまでに知っておきたい必要最低限の知識や心構えなどが載っていて読みやすい一冊です。
30代半ばから親の介護が始まり長距離介護の実践者である著者と未経験者との会話形式ですので、介護経験者もこれからする人、される人どの立場でも共感できる部分があると思います。介護は親や祖父母のためではなく、後悔しないように"自分のためにやる"ということが繰り返し書かれており、読み進めるうちに意味がだんだんと理解できるようになっています。
また、著者の"看護の戦いに勝つ必要はない、負けなければいい"という言葉で励まされる方もいらっしゃるはずです。
余裕をもって事前に準備しておくことで、実際に介護が始まった段階で慌てることなく対応する自信にも繋がり、自分の人生を親のために諦めない将来を築いていくために、やるべきこともまとめられています。
目を背けたくなるような介護の話をポジティブに捉えたい方、元気な親御さんと真剣に話すタイミングがない方にとって良いきっかけになると思いますので、ご興味がある方は是非お手に取ってみてください。
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