新たな投資先ファンドを追加 <月次レポート2025年12月より>

2025年12月04日(木)

 皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。今年も早いもので師走になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?寒さも厳しくなってきており、インフルエンザも流行っているようなので皆さまくれぐれもご自愛ください。

 

 さて、先月の世界のマーケットは、AI関連投資ブームに対する懸念から株価が調整する局面がありましたが、月末にかけては買い戻される展開で1ヶ月を終えました。 

 

 米国株は、巨額のAI関連の設備投資に対する懸念から上旬から中旬にかけて下落する展開になりましたが、下旬にNVIDIAの好決算や12月利下げ期待が広がったことによって買い戻される展開になり、NYダウとS&P500は小幅に上昇して1ヶ月を終えました。

 

 一方、日本株は10月末に日経平均は52,411円の史上最高値を更新しましたが、11月中旬に48,000円台まで下落し、月末にかけて50,000円台まで戻しましたが、月間で2,000円以上も下落して1ヶ月を終えました。10月に日経平均の上昇を牽引したソフトバンクグループやアドバンテストが大きく下落したことが影響しました。

 

 為替相場については、高い支持率が継続している高市政権が国内政策を打ち出す中、積極財政による財政懸念から10年国債利回りは約17年ぶりの高水準に上昇し、円の対ドル為替レートは153円台から156台へと円安に振れました。金(ゴールド)価格については、前月末の1トロイオンス約4,000ドルから4,218ドルに値上がりし、5%以上の上昇となりました。

  

 そのような中でありがとうファンドは月間で+1.9%の上昇となり、月末時点で基準価額44,704円、純資産総額292億65百万円となり史上最高値を更新しました。金ETFの上昇や為替が円安に振れたことが基準価額の上昇に寄与しました。

 

 

  

 今後の見通しですが、米国トランプ政権のアメリカファーストの経済・関税政策やAI投資ブームの動向に株式市場は大きく左右されると考えられ、引き続きボラティリティの高い相場展開になると思われます。

 

 一方で、日本においては、高市首相の台湾有事をめぐる発言から日中関係が悪化したことによる政治的・経済的な影響が懸念されていますが、高い内閣支持率を背景に経済・外交・安全保障政策を前へ進めており、石破政権時代との方向性の違いが鮮明になってきていますので、高市政権の動向には注意していく必要があるでしょう。

 

 そのような中で、ありがとうファンドでは、引き続き様々な国・地域の価値ある企業に国際分散投資をしてリスクを分散しながら、世界経済と企業の成長の恩恵を享受するとともに、地政学リスクやイベントリスク、インフレリスクへのヘッジとして金(ゴールド)への分散投資を継続することでダウンサイドリスクを抑制しながら資産の長期的な成長を目指して参ります。

 

 

 

 

新たな投資先ファンドを1本追加

 

 ありがとうファンドでは、11月28日付で信託約款を変更して、中長期的な運用成果の向上を目指して当ファンドが投資を行う投資信託証券を新たに1本追加いたしました。

 

 追加した投資先ファンドは、ラザード・アセット・マネージメントの米国大型株ファンド『ラザード・ベイライト・US ラージ・キャップ・ファンド』です。主に米国の大型株を投資対象とするファンドで、市場の非効率性に着目し、ファンダメンタル分析とクオンツ分析の手法を組み合わせた独自のモデルを活用し、過小評価されていると判断された企業への投資を通じて、元本の長期的な成長を目指します。運用実績は良好でベンチマークを上回る運用成果を残しています。

 

 また、運用会社であるラザード・アセット・マネージメント・エルエルシー(ラザード社)は、米国・ニューヨークを拠点とする資産運用会社です。170年超の歴史を持つ投資銀行であるラザード・フレール・アンド・カンパニー・エルエルシーの資産運用部門として1970年に設立されました。株式運用の中でもアクティブ運用に注力しており、機関投資家や公的年金などを主な顧客として、資産運用業務を行なっています。

 

 

  

 

<ラザード・ベイライト・USラージ・キャップ・ファンド>

 

投資信託協会分類

指定されておりません。

投資顧問会社

ラザード・アセット・マネージメント・エルエルシー

ファンドの特徴

市場の非効率性に着目し、ファンダメンタル分析とクオンツ分析の手法を組み合わせた独自のモデルを活用し、過小評価されていると判断された企業への投資を通じて、元本の長期的な成長を目指します。

ベンチマーク

S&P500インデックス(ネット・トータル・リターン)

信託報酬(年率)

年率0.15%

   

 

 

 今回追加する新投資先ファンドは主に米国株に投資するアクティブファンドになります。米国株へ投資するファンドの選択肢を増やすことによって、ありがとうファンドの運用成果のさらなる向上を目指していきたいと考えております。

 

 弊社はこれからも短期的な相場動向に一喜一憂せずに、世界経済の成長及び企業利益の成長の恩恵を享受すべく長期・国際分散・厳選投資でダウンサイドリスクを抑えながら安定した運用成果を目指して参ります。

 

 最後になりますが、今年も色々ございましたが皆さまのご支援のおかげで役職員一同、無事に一年を終えられそうです。誠にありがとうございました。今後もお客様の資産運用を一生涯サポートしていけるように精進して参りますので、来年も引き続きありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

  

      

    

       

    

ありがとう投信株式会社

代表取締役社長 長谷俊介

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