将来に向けて今出来ること <月次レポート2025年7月より>

2025年07月04日(金)

 皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。7月に入り連日暑い日続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 熱中症にならないように皆さまくれぐれもご自愛ください。

 

 さて、先月の世界の株式市場は中東情勢の緊張が高まって相場の重石になる局面もありましたが、イスラエルとイランの停戦合意を受けて、月後半には米国株を中心に大きく上昇した1ヶ月となりました。

 

 米中の貿易交渉の進展を巡って様子見姿勢の強い相場展開が続く中で、中旬にはイスラエルとイランの間の戦闘で緊張が高まり、中東情勢の悪化懸念が相場の重石となりました。その後、イスラエルとイランの停戦合意による緊張緩和が好感されて、株式市場は米国株を中心に上昇しました。

 

 特に米国株はハイテク株が相場を牽引して主要株価指数であるナスダックやS&P500が史上最高値を更新して1ヶ月を終えました。日本株も世界的な半導体関連株の上昇を受けて日経平均株価は大きく上昇し、40,000円の大台を回復しました。為替相場については、ドル/円は先月とほぼ変わらずの1ドル144円台であった一方で、ユーロ/円は169円台まで円安が進みました。

 

 そのような中で、ありがとうファンドは月間で+3.6%の上昇となりました。米国株や新興国株の上昇の恩恵を受ける形となりました。

  

 

 

 

 今後の見通しですが、トランプ大統領のアメリカファーストの経済ナショナリズム政策によって世界経済が混乱する可能性は依然として少なくないものの、最近は徐々にマーケットもトランプ大統領の政策や極端な発言にも慣れてきて、過剰反応しなくなってきているように思われますが、先行き不透明な状況は変わりませんので、トランプ大統領の関税政策及び各国との貿易交渉や中東情勢等の行方に注目が集まるボラティリティの高い相場展開がしばらく続きそうです。

 

 そのような中で、ありがとうファンドでは、引き続き様々な国・地域に国際分散投資をしてリスクを分散しながら、世界経済と企業の成長の恩恵を享受するとともに、地政学リスクやイベントリスク、インフレリスクへのヘッジとして金(ゴールド)への分散投資を継続することでダウンサイドリスクを抑制していきたいと考えています。

 

 

将来に向けて今出来ること

 

 日本は経済が30年間停滞して、出生数はコロナ禍以降激減し、死亡者は急増して人口減少が加速する中、先進国の中で実質賃金がほとんど上がっていない唯一の国になってしまいました。

 

 既に衰退国になってしまっているというのも大袈裟な話ではなく、インバウンド旅行者の増加は海外から見ると日本はあらゆるものが安いという現実を表しているとも言えます。そして、オーバーツーリズムや不法移民問題、規制が緩いための外国人による不動産の買い占め問題などにも繋がっていきます。

 

 一方で、少子高齢化による社会保障費の増加などにより、税と社会保険料を合わせた国民負担率は50%に迫る水準になっていて、働いて得た給料の半分は国に持っていかれているのが現状です。(1年の半分は国のために無給で働いているようなものです)

 

 このように、日本社会には様々な課題や問題がありますが、このような国になってしまった要因の一つは今まで政治に関心を持って来なかった私達自身の責任であるとも言えます。

 

 今月20日に参議院選挙がありますが、国民の義務として、まずは投票に行くことが大切ではないかと思います。自分の一票や一回の選挙結果で、すぐに国や政策が変わったり、日本が抱えている課題が解決されるほど簡単なものではありませんが、無関心やどうせ自分が選挙に行っても変わらないと思って何もしないのは現状を追認することになるので何も変わりません。

 

   

 

  

 将来に向けて私達に今出来ることは、国や社会の一員として世の中のことに関心を持って行動すること、自分に与えられた目の前の仕事や役割に一生懸命に取り組むこと、将来に対して過度に不安にならずに何とかなると前向きに考えていくことだと思います。 そして、将来に備えて給料や余裕資金の一部を投資に回して資産運用していくことが大切になってくると思います。

 

 資産運用においては分散投資することが重要であることに変わりはありません。国や地域の「国際分散」と資産クラスや投資対象・銘柄、通貨等の分散の「資産分散」、購入タイミングを分けて継続的に投資していく「時間分散」を組み合わせて長期投資をしていくことで、リスクを抑えながら長期的な資産の成長を目指していくことが資産運用で成功するための王道であると考えます。

 

 今後もありがとうファンドは、お客さまから託されたご資金を長期投資で世界経済及び企業利益の成長の恩恵を長期で享受できるように国際分散投資をするとともに、地政学リスクやイベントリスク、インフレリスクに備えて金(ゴールド)にも投資することでダウンサイドリスクを抑えながら安定した運用成果の提供を目指して運用を行って参ります。 弊社ではこれからもお客様の資産運用を成功に導く伴走者として一生涯サポートできるよう精進して参りますので、引き続きありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

   

   

    

   

   

   

ありがとう投信株式会社

代表取締役社長 長谷俊介

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