不確実な世界情勢の中でも <月次レポート2026年4月より>

2026年04月06日(月)

 皆さま、いつもありがとう投信をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

 

 早いもので今年も4月になり新年度入りしましたが、いかがお過ごしでしょうか?桜も開花し気温も暖かくなってきましたが、季節の変わり目なので体調を崩されないようにご自愛ください。

 

 さて、先月の世界のマーケットですが、米イスラエルによるイラン攻撃によって中東湾岸全域での緊張と地政学リスクが高まりリスク回避の売りが優勢となる中で、イラン情勢の早期収束期待と長期化懸念が交錯し、原油価格高騰と供給不足から世界経済減速、企業業績の悪化懸念から株式市場はジェットコースターのように日々乱高下する相場展開となり、総じて大きく下落する1ヶ月となりました。

 

 特に、先月大きく上昇していた韓国株が大きく下落するとともに、年初来で2割近く上昇していた金(ゴールド)も米ドル高、米金利上昇、利益確定の換金売りの影響から急落し、11%超下落した1ヶ月となりました。2月に史上最高値を更新していた日本株についても、日経平均株価が13.2%の下落となり大きく調整しました。

 

 一方、米国株はエネルギーの純輸出国であり経済への悪影響が限定的とみられたことで、他の市場に比べて株価の下落率は相対的に低く抑えられました。為替相場については、原油価格高騰に伴い米ドルが買われて一時160円台まで円安が進みましたが、政府の為替介入への警戒感から158円台に戻して月末を迎えました。

 

 そのような中でありがとうファンドは月間で-8.5%の下落となりました。投資先ファンドすべて下落しましたが、特に先月好調なパフォーマンスだった日本株ファンドや新興国株ファンド、年初来大きく上昇していた金ETFが大きく下落しました。

  

 

 

 

 

 今後の見通しですが、米イスラエルとイランの戦争によって中東湾岸全域での緊張と地政学リスクが高まっているだけでなく、ホルムズ海峡閉鎖の影響による原油価格高騰と供給制約によって、世界経済及び企業業績の不確実性が高まっています。

 

 戦争の早期停戦、終結が望まれていますが、先行きは不確実で予断を許さない状況が続いていますので、ボラティリティの高い相場展開がしばらく続くと思われます。

 

 もしホルムズ海峡閉鎖がこのまま長期化すれば、世界経済の実体経済に与える影響は深刻で第3次オイルショックが懸念されており、特に中東原油の依存度の高い日本を含めたアジア各国においては原油価格の高騰と供給制約によって、製造、建設、物流、電気・ガス供給、医療提供、農業生産などあらゆる分野に悪影響が出て、私達の日常生活が成り立たなくなることが懸念されており、対策として需要抑制に動いている国も出て来ています。この状況が長く続けば、物価上昇と景気後退が同時に起こるスタグフレーションに陥る可能性も少なくないでしょう。

 

 そのような中で、日本においてはイラン情勢が緊迫化している中、エネルギー安全保障としての原油やLNGの代替調達先の確保と調達先の分散、外交・安全保障としての防衛力強化、食料安全保障としての食料自給率向上などに、まずは早急に取り組んでいくことが喫緊の課題です。その上で、積極財政による日本成長戦略や物価高対策、消費税減税、社会保障改革、移民と外国人労働者問題、少子化対策など、山積みの国内課題にどう向き合っていくのか、高市政権は非常に難しい舵取りを迫られています。

 

 

 ありがとうファンドでは、引き続き様々な国・地域の価値ある企業に国際分散投資をしてリスクを分散しながら、長期投資で世界経済と企業の成長の恩恵を享受するとともに、金(ゴールド)への分散投資を継続することでダウンサイドリスクを抑制しながら資産の長期的な成長を目指して参ります。

 

 金(ゴールド)については、2025年1年間で約60%近く上昇し、年初からも2割近く上昇したところから足元短期的に大きく調整してボラティリティが大きくなっていますが、米ドルの基軸通貨としての信認が低下する中、中長期的な金(ゴールド)の見通しは変わっていないので保有を継続していく予定です。

  

 

 

   

 

 

不確実な世界情勢の中でも

 

 新年度に入り、ご自身やご家族が進学や就職・転職などで新生活を始められるという方も少なくないと思います。

この機会に新たに資産運用を始めてみようと考えている方もいらっしゃるのはないでしょうか。一方で、イラン情勢の先行きが見通せない不確実な世界情勢の中、今始めてもいいのか、少し待った方が良いのではないかとタイミングを気にされて初めの一歩を踏み出せない方もいるのではないかと思います。

 

 いつの時代も先行きは不透明なことの方が少なくないので、将来に向けた長期の資産運用ということであれば、10年20年30年後の目標を見据えて、足元の世界情勢が不確実であったとしてもあまり気にすることなく、目標に向かってまずは余裕資金の範囲内で少額からスタートしてみてはいかがでしょうか。そして、少額からスタートした資産運用を長く継続していくことがとても大切です。

 

 また、 資産運用を継続していくためには自分の目的・目標を明確にしておくことが大事になってきます。既に資産運用をされている方もこの機会にご自身の目的・目標を思い出して再確認してみてはいかがでしょうか。 

 

 

 弊社ではお客様の資産運用の目的・目標の達成に向けて、これからも一緒に伴走していきたいと考えておりますので、今後ともありがとう投信をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

    

        

    

        

    

ありがとう投信株式会社

代表取締役社長 長谷俊介

関連記事