米国経済はいつまで堅調なの?(中編)

2018年04月13日(金)

 少し視点を変えましょう。図5は3月21日時点のFOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げ見通しの分布図です(いわゆるドットチャート)。2020年までは順調に利上げができる見通しの様です。ただそれ以降の長期的な見通しは2020年の水準よりは低くなっています。

 

 図6の失業率の見通しを見ても2020年以降の長期的な見通しは2020年のそれよりは控えめな予測になっています。だからいつなの?と言われると、やはりわかりませんと答えるしかないです。これは私に限らず他の方々もわからないはずです。ただ、過去のファクトからこういった考え方があるという事は頭の隅に入れておいても損はないと思います。

 

 

 

図5:FOMC見通しの分布を見ると2020年までは利上げが続き・・・

  

  

出所:FRB(米連邦準備理事会)より、2018年3月

 

 

 

図6:失業率の見通し

  

  

出所:FRB(米連邦準備理事会)より、2018年3月

 

 

 

 

 ただ一つ言えることは、図3(前編)を見ていただいてもわかるように、景気後退局面は短く、景気拡大局面は長い間続くという事です。ありがとうファンドはタイミングを見て売買するようなファンドではありません。良い時も、悪い時も長期投資を続けることが重要だと考えております。

 

 そういった観点から、ありがとうファンドが組み入れているファンドはなるべく景気循環に左右されにくいビジネスモデルの企業に厳選投資していますし、例え景気後退局面で企業業績が下ぶれたとしても、長期で必要とされる商品・サービスを提供するメガトレンドに乗った企業に多く投資していますので、企業利益も株価も下がりっぱなしという事はないと考えております。こういった企業の収益構造などの話を通して、セミナーでは長期投資の考え方を共有させていただいておりますので、お時間ありましたら是非参加頂けると幸いです。

 

(後編へつづく・・・)

  

ありがとう投信株式会社

ファンドマネージャー 真木喬敏

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