技術とエネルギー
日経新聞に元プロ野球の強打者だった豊田泰光さんが連載しているコラムを愛読しています。その内容は、時として野球以外のことを理解する重要なヒントになることがあります。先日今季のレッドソックスの松坂投手の不調に関して「今季はWBCのため、春先の時期の多くを日本で過ごした。練習量はアメリカにいるのと変わらなかったかもしれないが、チームメイトと過ごす時間が足りなかった」と書かれていました。 それの何が問題だったのでしょう? 「選手の入れ替わりが激しいメジャーでは(中略)自己の立ち位置の確認作業が重要になる。(中略)周囲はそれだけ速く動き、変化している。」 つまり、自分の技術を磨くという意味での準備は出来ていたが、チームのメンバーがドンドン入れ替わるような激しいエネルギーの溢れる場を乗り切ってゆく心の準備が出来ていなかった、という意味のようです。 このコラムを読んでいて、技術力に優れた日本企業と世界経済と世界市場の溢れるエネルギーの関係に重ねて解釈してしまいました。 よく言われることですが「日本企業の技術水準は世界的にみて非常に高い」 それは事実だとしても、経済や市場の現場では「速く動き、変化する」エネルギーがとても激しいのです。その激しさに慣れることも、日本企業が強くなるために大事だというように解釈しました。
ありがとう投信ファンドマネージャー 村山 甲三郎
2009.7.13


