株式市場で「なんで?」と思う時
12月の上旬から中旬というのは市場の世界では中途半端な時期です。
アメリカでは11月末に感謝祭の休みの時期があります。自分のイメージではこのお休みは日本のお盆のようなもので「季節の実りに感謝するために家族が集まる」休みです。「集まること」が大事なので全国から実家に戻る人で交通が大混雑します。かなり大きな休暇です。
12月にはもちろんクリスマスの休暇があります。12月も半ばを過ぎると人によっては休みを取り始めます。
11月と12月の二つの大きな休みの時期にはさまれているので、今の時期はいまいちやる気の出ない時期になるのです。
おまけにこの一年以上とてつもない変動にもみくちゃになってきましたので市場に関わる人はたいていへとへとになっています。
そんな時…
12月5日の金曜日に米国では失業者が53万人も増えたという驚くような発表がありました。アメリカの景気が凄い勢いで悪くなっていることを示しています。そのため米国株式市場では朝方は大幅に売られていたのですが、なんと午後になると上昇し始め結局大きく上げてその日を終了しました。
「なんで?」
多くの人たちがそう思いました。「わからない…」
休みの狭間で積極的に動く人が少ないのでこんなことも出てくるのです。
しかし、このような「なんで?」と思うような市場の動きは年が明けて来年になっても現れると思います。
市場には「不景気の株高」なんていう言葉もあります。
そう思っていると「不況だから株が下がっても当然」という意見もあります。
そんなこんなで「わけがわからん」という事態も充分にありうると思います。
長期投資の立場からはたいした動きではないのですが、これから動き出すであろう「初めて株式投資に加わる人たち」にとってはそんなことを頭の片隅に置いておく事も必要かもしれません。
もうご存知かもしれませんが、念のため。
ありがとう投信ファンドマネージャー 村山 甲三郎
2008.12.15

